野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

ありのままで

  5/26(月)「ありのままで

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総括「ありのままで」 
需給「今週は月末で外貨投信払い込み多い、ボーナス増加で投信に買いが入るか」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「ECBの緩和なんてギリシャから見れば」
ID為替「クーレ理事の為替発言」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「あじさい&きんめ祭り」

ドル円=99-104、ユーロ円=137-142、ユーロドル=1.34-1.39

日経インデックス5月23日東京引け5月16日からの変化(2008年=100)円100.2弱し、ドル103.1同、ユーロ96.5弱し、ドルインデックスIN NYBOT80.39強し、CRB308.26強し、原油104.35強し、金1291.7弱し、DOW16606.27強し、日経平均ドルベ-ス東京引け142.29強し、IMM円投機筋5月20日 円-53787(前週比+10920)、ユーロ-9220(前週比-7045)
  
1.(今週の予定)

26(月) 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分) 米英市場休場(メモリアル・デー) NZ 貿易収支
27(火)スイス GDP 貿易収支 香港 貿易収支 南ア GDP 米 耐久財受注 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数リッチモンド連銀製造業指数 
28(水)黒田日銀総裁が日銀金融研究所の国際会議であいさつ 中国 工業企業利益 仏 生産者物価 独 雇用統計 ブラジル中銀 政策金利
29(木)  チューリッヒ休場(アセンション・デー)日 商業販売統計速報 南ア 生産者物価 米 GDP・改定値 失業保険申請件数 中古住宅販売制約
30(金) 日 外国為替平衡操作 失業率 全国消費者物価 地域経済動向(内閣府)
 鉱工業生産・速報 NZ 住宅建設許可 南ア 貿易収支 加 GDP 米 個人所得 個人支出 米 PCEデフレーター シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信頼感指数・確報 インドGDP、ブラジルGDP
1(日) 中 製造業PMI(国家統計局)

(来週の予定)

2(月)日 法人企業統計 豪 住宅建設許可件数  スイス SVME購買部協会景気指数  仏 製造業PMI改定値 独 製造業PMI改定値 ユーロ圏 製造業PMI改定値、英 マネーサプライM4 建設業PMI 独 CPI 米 ISM 製造業景況指数  建設支出
3(火)日 マネタリーベース 勤労統計調査 豪 小売売上 中 HSBC製造業PMI改定値 豪 RBA政策金利 ユーロ圏 失業率 CPI 米 製造業受注 
4(水)豪 GDP 仏 サービス部門PMI改定値、 独 サービス部門PMI改定値  ユーロ圏 サービス部門PMI改定値 PPI GDP改定値 米 MBA住宅ローン申請指数 ADP雇用統計  貿易収支  非農業部門労働生産性・改定値  ISM非製造業景況指数 加 加中銀政策金利  米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
5(木)日  対外対内証券売買契約等の状況 豪 貿易収支  独 製造業受注 ユーロ圏 小売売上 英 BOE政策金利 米 チャレンジャー人員削減数 ECB政策金利 加 住宅建設許可件数  米 新規失業保険申請数  加 Ivey購買部協会指数
6(金)日  景気先行指数 独 鉱工業生産 経常収支 貿易収支 仏 財政収支 貿易収支 スイス CPI 鉱工業生産 英 貿易収支  加 失業率 新規雇用者数  米 失業率 非農業部門雇用者数 加 労働生産性指数  米  消費者信用残高 

2.総括「ありのままで」

 5月8日のドラギECB総裁の6月緩和示唆やユーロ為替相場に言及したことで、ユーロ安が続いている。実際に理事会のある6月5日までは、ユーロは安いままで推移するのだろう。重要経済指標前の予想に沿った順張り推移のようである。ECBの当局者の発言を見てもドラギ発言に沿ったものが多いことも、ユーロ安が続く要因になっている。景気指標も大幅には悪化していないが、力強いものは出ない。先週では各種PMIや独IFO景況指数も弱かった。ただ今週は大きな経済指標はない。6月3日のCPIが大きく反発しない限り、何らかの緩和が行われるのだろう。ウクライナ大統領選挙や反ユーロ派が勢力を増すとみられるEU議会選挙もどちらも若干センチメント的にはユーロにネガティブな影響を与えるだろう。ECBの新たな金融政策が市場の理解を得れば、再び貿易黒字を中心とした実需の買い相場に転換するとみられるがまだそれは時期尚早である。

 米国は方向性がより見えてきている。年内でのQE3縮小の終了、ゼロ金利政策はその後の経済指標を見ながらである。先週までは、ユーロ安主導のドル高で強含んだが、ユーロ相場が落ち着けば、米貿易赤字によるドル安相場に戻っていくだろう。今週は耐久財受注や/ケース・シラー住宅価格指数
などの中堅どころの指標が数多く出る、また他国と違ってぶれることの多いGDP改定値にも気をつけたい。前回より下方修正されそうだ。

 英ポンドは比較的強い。インフレの上昇と経済指標の改善によるものである。カーニーBOE総裁は「時間の経過とともに景気回復が持続するにつれ、中銀が段階的に利上げを迫られる時期もやや近づいた」と述べ、利上げ時期はインフレ見通しや経済の緩みの度合いによるとの見方を示した。

 日本では予想通り、日銀は現在の緩和の継続を表明した。ただ黒田総裁が「為替が特に円高になっていかなければならないという理由はない」と発言し円安が少々進んだ。今後は日銀の成長戦略が焦点となるが、法人税減税を大胆に表明すれば円安要因、小出し先延ばし的になれば一旦は円高に振れよう。GPIFの改革は為替相場より我々の年金運用が不安定なものになるという危惧がある。株価が上昇し続けなければならないという、これまでの長期的な日本株の動きとは逆の政策が必要となる。

 今週は月末なので日本の指標が多く発表される。日銀金融政策決定会合議事要旨、商業販売統計速
報、失業率 全国消費者物価 地域経済動向(内閣府) 鉱工業生産・速報などである。黒田総裁のあいさつ程度の表明もあるようだ。生保の決算もあるが、先週すでに発表された日生のものでは、日本株、外貨投資共に資産増となっていた。円安のおかげである。他社も横ならび運用なので規模は小さいが同じようなものとなろう。外貨投信の払い込みも多い。

 中国はHSBC製造業PMIが改善した、今週は工業利益、6月1日(日)は政府版の製造業PMIの発表がある。
 豪ドルはデベル総裁補の資金流入減少示唆やS&Pの格下げ示唆で弱い、NZは世界の乳製品価格下落や、当局のNZドル高懸念で弱いが、年初来通貨番付ではかろうじて1位、2位の座は譲っていない。豪は重要指標はないが、NZは貿易収支、住宅建設許可の発表がある。

 南アは先週の政策金利は据え置きとなった。CPIがインタゲ上限を超えてインフレ懸念はあるものの、鉱山ストの長期化による、雇用や消費の不安が残っていることもあるからだろう。総選挙は与党ANCが勝利し、ズマ大統領が再選された。そのことをムーディーズが評価したことはランド買いにつながっている。

 以上、細かいことも取り上げたが、今年は昨年と比べると通貨間の格差は極めて小さい。昨年はこの時点で最強と最弱通貨の差は20%程度であったが、今年は5%程度となっている。大きく収益を上げることは難しいが、逆に大きく損を出すこともないだろう。相場はディーラーを儲けさせるために動くのではないので、あくまで「ありのままに」に与えられる相場をを受け入れて、細かく多く手を出して、稼いでいくしかない。もし収益目標があるなら、レバレッジの少々の拡大も取り入れなければならないが、普段通りでなくぎこちなくなるかもしれない。
  
3.需給「今週は月末で外貨投信払い込み多い、ボーナス増加で投信に買いが入るか」

 以下の通り、今週は英米が休みの26日と29日以外は外貨投信の払い込みが多い。日本のサラリーマンの夏のボーナスで可処分所得が増えれば外貨投信買いの円売りも入る

26(月)
27(火)三菱UFJ投信 米国バンクローン・オープン、三菱UFJ投信 三菱UFJ 世界金融ハイインカム証券、 三井住友AM 日興・米国バンクローンF 米国債2年債入札
28(水)ブラックロック・ジャパン みずほインデックス投資戦略ファンド  米国債5年債入札
29(木)米国債7年債入札
30(金)大和住銀投信投資顧問 世界優先証券ファンド  日興AM 米国バンクローンファンド、アムンディ・ジャパン 世界金融ハイブリッド証券   三井住友AM ピムコ・ストラテジック・インカム、明治安田AM  米国リート・インカム・プレミアム・F パインブリッジインベストメンツ  日本金融機関ハイブリッド証券F  大和住銀投信投資顧問 短期米ドル社債オープン  三菱UFJ投信 三菱UFJ DCバランス・イノベーション  日興AM インデックスファンド欧州リート T&Dアセットマネジメント ハイブリッド証券 大和投信  英国高配当株ファンド・マネー

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=5月15日-16日の下降ラインを上抜いて、下げの速度が衰え、5月19日に続き、21日も下ヒゲを出し、5月14日-15日の下降ラインを上抜いて、5月21日-22日の上昇ラインに乗って

上昇中。上値抵抗は一目の雲の下限やボリバン上限あたり。4月4日-5月2日の下降ラインも上値抵抗となる。5日線は5月22日に上向きへボリバン下限からようやく離れる。週足は4月28日週と5月12日週の上ヒゲで下げたが先週は一転下ヒゲを残した。3月31日週-4月28日週の下降ラインが上値抵抗。週のボリバン下限にワンタッチして戻している。月足は昨年10月-11月の上昇ラインを下抜いている。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=5月8日の上ヒゲ以来弱い。6月のECBまではこの基調が続くのだろう。一旦5月15日に5月8日-13日の下降ラインを上抜いて、下ヒゲを出して下げ止まったが、先週後半は再び下落、4連続陰線。5月21日-22日の下降ラインに沿う。5日線下向きのまま、拡大しつつあるボリバン下限に沿って推移。週足は5月5日週の長い上ヒゲで一気にボリバン上限から下位へ下落。下限は1.35前半。月足はボリバン上限から小反落。13年7月-14年2月の上昇ライン、13年9月-14年2月の上昇ラインを下抜く。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=5月8日-13日の下降ラインを5月20日にようやく上抜き、下降速度を弱める。5月21日に下ヒゲを出し小反発。ただまだ上昇ラインができるほどではない。ボリバン下限近く、雲の下で推移。小反発もユーロの力でなくドル円の上昇によるもの。5日線 依然下向き。週足は5月5日週-12日週の下降ラインに沿うが、これを上抜ける可能性は出ている。週のボリバン下限からは反発している。月足は2月-3月の上昇ラインを下抜く。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。
 
5.当局・円無常「ECBの緩和なんてギリシャから見れば」

 ギリシャの長期金利36%から6%へ急低下してきた。ECBが6月に緩和するといっても、それから比
べると大きいものはできない。もちろん36%へ行く前は4%であった。FRB、ECB、日銀にしろギリシャ国民にとってはゴミのような金融緩和だ。
 
6.ID為替「クーレ理事の為替発言」

クーレECB専務理事は、中銀は協調して通貨戦争を回避する必要があるとする一方、ECBは金融政策を検討する上でユーロ相場を勘案すべきとの考えを示した。通貨戦争は現在起こっていないとしたが、「将来起こる可能性があり、回避するための枠組みが必要」と述べた。その上で、競争的な通貨切り下げは回避すべきとのG-20の原則は守られていると指摘した。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」 
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「あじさい&きんめ祭り」

 6月の伊豆下田はあじさい祭りときんめ祭りが同時開催です。カメもまっています。

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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