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日銀は何もしない。焦点は成長戦略、貿易統計にも注目、3中銀議事録、中国・欧PMIなど

    5/19(月)「日銀は何もしない。焦点は成長戦略、貿易統計にも注目、3中銀議事録、中国・欧PMIなど」

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総括「日銀は何もしない。焦点は成長戦略、貿易統計にも注目、3中銀議事録、中国・欧PMIなど」  需給「4月貿易統計の見どころ、赤字縮小なるか、3月は赤字急拡大、消費増税で」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「南欧諸国格上げに油断せず」
ID為替「GPIFの運用比率変更を無視する市場」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「県庁で販売」

ドル円=99-104、ユーロ円=137-142、ユーロドル=1.34-1.39

日経インデックス5月16日東京引け5月9日からの変化(2008年=100)円100.4強し、ドル103.1強し、ユーロ97.3弱し、ドルインデックスIN NYBOT80.06強し、CRB305.92強し、原油102.02強し、金1293.4強し、DOW16491.31弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け138.84弱し、IMM円投機5月13日 円-64707(前週比-3979)、ユーロ-2175(前週比-34726)
  
1.(今週の予定)

19(月)日 機械受注 トロント休場(ビクトリア・デー) NZ 生産者物価 香港 失業率
20(火)RBA議事録、独 生産者物価 英 消費者物価 生産者物価
21(水)日 貿易統計 日銀金融政策決定会合 南ア 消費者物価 BOE議事録 ユーロ圏 消費者信頼感・速報 米FOMC議事録(4月29・30日)南ア大統領選出
22(木)中 HSBC製造業PMI 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 英 小売売上 香港 消費者物価 英 GDP・改定値 加 小売売上  米 新規失業保険申請件数 中古住宅販売件数 南ア中銀政策金利
23(金)独 GDP・確報 IFO景況指数 加 消費者物価 米 新築住宅販売件数
    メモリアル・デーの前営業日で米国の債券市場が短縮取引
25(日)ウクライナ大統領選挙

(来週の予定)

26(月) 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分) NY休場(メモリアル・デー) NZ 貿易収支
27(火)スイス GDP 貿易収支 香港 貿易収支 南ア GDP 米 耐久財受注 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数
28(水)仏 生産者物価 独 雇用統計
29(木)  チューリッヒ休場(アセンション・デー) 南ア 生産者物価 米 GDP・改定値 失業保険申請件数 中古住宅販売制約
30(金) 日 外国為替平衡操作 失業率 全国消費者物価 鉱工業生産・速報 NZ 住宅建設許可 南ア 貿易収支 加 GDP 米 個人   所得 個人支出 米 PCEデフレーター シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信頼感指数・確報
 
2.総括「日銀は何もしない。焦点は成長戦略、貿易統計にも注目、3中銀議事録、中国・欧PMIなど」

 ドラギ総裁が6月の金融緩和を示唆し、ECBの当局者たちも異論はなさそうだ。インフレを極度に嫌う独連銀も反対ではないようだ。ユーロ圏1QGDPが予想を下回ったことも大きな緩和要

因となる。5月ZEW景況感調査、鉱工業生産も弱含んだ。実際に緩和策が発表される6月5日のECB理事会まではユーロは強含むことはないだろう。織り込み期間は順張りでいいだろう。結果

が発表されれば別の話で貿易黒字によるユーロ買いが影響してくる。貿易黒字は依然として大きい。次の理事会でもユーロ高とデフレの関係に言及されるかどうかに注目したい。
 またギリシャが海外のギリシャ国債投資家に課税強化を行うニュースもユ-ロ売り要因だろう。また週末にはウクライナ大統領選挙がある。
 英国は雇用も改善しファンダメンタルズ良好だが、カーニー総裁が早急な利上げはにと発言したことで、弱含んだ。ただユーロ圏とのファンダメンタルズ格差はあるのでユーロやスイスほどは下げないだろう。

 米国は景気指標は強からず弱からず、企業決算も同様だ。株価ではダウが最高値を更新している。年初来QE3縮小でもドル安、米金利低下が進んでいたが、ECBの緩和示唆でややドルが持ち直している。FRBもQE3縮小は予定通り進めるだろうが、ゼロ金利からの出口には、様々な意見がでていて明瞭ではない。今週はFOMC議事録の公表がある。

 オセアニアでは昨年は堅調推移していたNZドルに今年雇用が改善し始めた豪ドルが追いつき追い越そうとしている。世界全体で低金利の中で、ファンダメンタルズが良好で、財政状況も良く、比較的金利が高い両国に資金が集まるのは当然だろう。中国との経済的結びつきが強く輸出の中国依存度が高い両国だが、中国景気減速でも輸出の減少は今のところはない。両国とも予算案を国会に提出した。豪は緊縮政策で国民には嫌われる内容となったが、格付け会社は財政改善を評価している。これは海外投資家への安心材料となる。NZは依然、当局の通貨高懸念が強い。今週は豪がRBA議事録、NZがPPIの発表がある。
 南アフリカは総選挙でANCが前回より得票率は下げたが60%を超えたことで安心感が出てランドが上昇したが、雇用や消費減速で先週後半は小緩んだ。今週はCPIと政策金利決定がある。

 日経下落、円高の中で日銀政策決定会合が開催される。ただ日銀のミッションである「CPI2%への上昇」、「雇用の改善」は順調に進んでいるので政策の変更はなされないだろう。株価や為替相場の是正は日銀の仕事ではなく政府の仕事である。よほど大きな株価下落や円高にならないと動いてこないだろう。日銀に期待しすぎてはいけない。その政府だが、国際公約として打ち上げた「法人減税」は財源がないと言って、積極的でスピード感のある改革は行われそうにない。2015年のASEAN経済統合を前に日本国内から海外を目指す企業は増えていくだろう。財源がないというが、これまた国民との約束の議員削減もしていない中で、金額は異なるだろうが、人間としてのつじつまが合わない。議員歳費だけは元に戻され引き上げられている。消費増税8%を勝ち取ってからは政府の政策は停滞している。10%への消費増税にはもう駆け込み消費する元気は国民に残っていないかもしれない。軍事より経済のリーダーシップをとる人材が出てきて欲しいものだ。中国やロシアの発言力が大きくなったのも経済発展があったからだ。日本はその逆の道を進んではいけない。経済力なくして軍事力なし。集団的な防衛力はない。

 中国は上海株式指数の日本株ほど下落してはいないが、動きが不安定だ。景気減速での景気刺激策を市場は期待しているが政府は大胆な政策をとることを否定している。先週は内外機

関投資家の規制緩和策を出して一時上昇したが、景気減速感、またIPO再開観測での需給悪化懸念で上げ幅を縮小した。今週はHSBC製造業PMIの発表がある。
  
3.需給「4月貿易統計の見どころ、赤字縮小なるか、3月は赤字急拡大、消費増税で」

3月は円安となった。貿易統計を見ると、前年同月より赤字が305%拡大し1.45兆円となった。輸出の伸びは1.8%だったが、輸入は18.1%伸びた。消費増税を前にしての駆け込み輸入の影響が大きい。

4月は中旬までの貿易統計が発表されたが、一転、輸出の伸び(+2.8%)が輸入(-2.7%)を上回った。まだ5256億円の赤字だが、前年同期の7528億円の赤字から30.2%赤字が縮小している。駆け込み輸入が剥げ落ちとものと見られる。4月は円高となっている。 

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=5月2日の上ヒゲで下げ、ボリバン下限に張り付く。直近の5月14日-15日の下降ラインもまだ上抜けない。5月2日-5月13日の下降ライン、4月4日-5月2日の下降ラインが上値抵抗で続く。5日線下向き。まだ陽線や下降ライン上抜きのドル高の兆しがない。週足は3月31日週-4月28日週の下降ラインに沿い、2週連続陰線。3週間前は長い上ヒゲであった。週のボリバン下限は100.67あたり。月足は昨年10月-11月の上昇ラインを下抜いている。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=5月8のボリバン上限を大きく越えた長い上ヒゲもボリバン下限に達し、5月15日には長い下ヒゲを出し下げ止まった。まだ先週金曜は陰線だったこともあり反発力はない。6月のECB理事会までECB当局の発言で多少の上下はあろう。5日線は下向き。週足は5月5日週の長いヒゲ付きの陰線で先週も陰線。2月3日週-3月31日週の上昇ラインを下抜いている。まだ週のボリバンの中位あたりなので下げ余地はある。月足はボリバン上限から小反落。13年7月-14年2月、13年9月-14年2月の上昇ラインを維持できるか。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=4連続陰線。5月8日-13日の下降ライン内にある。ここを越えないと上昇出来ない。ボリバン下限、5日線下向き。雲の下。週足は2月3日週-4月7日週の上昇ラインを下抜いた。3月31日週の長い上ヒゲは効いている。4月14日週-28日週の上昇ラインも下抜く。月足は2月-3月の上昇ラインを下抜く。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。
 
5.当局・円無常「南欧諸国格上げに油断せず」

 次から次へとギリシャ、アイルランドなど南欧諸国の格付けや見通しが引き上げられている。ただここにきてギリシャ債の利回りが上昇、ユーロも少し下落している。やはり格付け会社の行動には逆張りが適切か。危機の時に格下げ、平穏で格上げなら誰でもできる。
 
6.ID為替「GPIFの運用比率変更を無視する市場」

 GPIFが6月に運用比率を変更するという。これまで70%あった日本国債の運用を30%程度に、その分を日本株、外国株投資に回す。外債投資は横ばいのようだ。その運用比率見直しには大きな疑問があるが、変更されれば、数十兆円単位で日本国債売り、日本株買い、外株買いが発生する。市場は先取りして動けば、債券が売られ利回りが上昇、日本株が買われて日経平均が上昇、外株買いのために円売りが出るのだが、6月間近だが、市場の動きはまったく逆で債券利回り低下、日本株下落、円高である。市場はGPIFの動きを無視しているのだろうか。

 75歳の年金受給、男子平均寿命79歳と、40年納めて受給期間が4年では年金への信頼はないことも背景か。運用しない方が資金は減らないかもしれない。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「県庁で販売」

 三崎マグロちまきや神奈川夢ポーク神奈川県庁で売られている、県庁は知事室や横浜港を見渡せる屋上も開放している。
 

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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