野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

GW明けのドル買い終われば小幅円高

    5/12(月)「GW明けのドル買い終われば小幅円高へ」

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総括「日欧GDP、中国小売・工業生産、黒田総裁・イエレン議長講演、ドラギ総裁発言の影響は」 
需給「今後のドル円の流れ」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「東京証券取引所がまずやるべきこと」
ID為替「最近の外貨投信」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「霧子 合掌」

ドル円=99-104、ユーロ円=138-143、ユーロドル=1.35-1.40

日経インデックス5月9日東京引け5月7日からの変化(2008年=100)円100.2同、ドル102.8弱し、ユーロ98.0弱し、ドルインデックスIN NYBOT79.87強し、CRB304.56弱し、原油99.99弱し、金1287.6弱し、DOW16583.34強し、日経平均ドルベ-ス東京引け139.63強し、IMM円投機筋5月6日 円-60728(前週比+9624)、ユーロ+32551(前週比+6817)
  
1.(今週の予定)


12(月)日 国際収支、 企業倒産、景気ウオッチャー調査 スイス 小売売上
13(火) 中 工業生産、小売売上、固定資産投資、独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 小売売上
14(水)日 企業物価指数、NZ 小売売上 仏 消費者物価指数 英 雇用統計 ユーロ圏 鉱工業生産 BOE 四半期インフレレポート 南ア 小売売上 米  生産者物価指数
15(木)日 GDP・一次速報 第3次産業活動指数 仏 GDP・速報値 独 GDP・速報値 ECB月例報告 ユーロ圏GDP・速報値 米 NY連銀製造業景気指数 消費者物価指数 新規失業保険申請件数  対米証券投資 鉱工業生産 フィラデルフィア連銀景況指数 NAHB住宅市場指数
16(金)香港 GDP ユーロ圏 貿易収支 米 住宅着工件数 建設許可件数 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値

(来週の予定)

19(月)日 機械受注 トロント休場(ビクトリア・デー) NZ 生産者物価 香港 失業率
20(火)独 生産者物価 英 消費者物価 生産者物価指
21(水)日 貿易統計 日銀金融政策決定会合 南ア 消費者物価 BOE議事録 ユーロ圏 消費者信頼感・速報 米FOMC議事録(4月29・30日)
22(木)独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 英 小売売上 香港 消費者物価 英 GDP・改定値 加 小売売上
    米 新規失業保険申請件数 中古住宅販売件数 南ア中銀政策金利
23(金)独 GDP・確報 独 IFO景況指数 加 消費者物価 米 新築住宅販売件数

 
2.総括「日欧GDP、中国小売・工業生産、黒田総裁・イエレン議長講演、ドラギ総裁発言の影響は」

 去年とは全く異なる相場展開である。昨年はここまで全面円安で南アランドを除け、他の通貨は円に対して10%以上、20%近い上昇を見せていた。また中でも米ドルやユーロが共に強い歴史的に珍しい展開であった。今年は円は3位で弱くはない。また大きく動いている通貨はなく円に対してカナダが5.8%安であることを除けば、他の通貨は円安でも円高でも4%以下となっている。昨年とは違ってドルとユーロが弱い。要は今年は大きな動きとならず昨年と比べれば儲けにくい状況となっている。その中でオーソドックスに実需の季節的需要に沿った小幅の円高が続いている。円高となれば、日本株が安くなり、海外株式も弱くなる例が多い。G-7、G-20もそのあたりを考えて徒に円高批判をすると、自国にも悪影響が出てくることを日本は主張すべきではないか。

 今週日本は1Q・GDPを発表する。すでに消費増税前の需要で1Qはプラス成長、2Qはその剥げ落ちでマイナス成長となることが織り込まれている。ただ株価がこれほど弱いのは次の10%を視野に入れていること、日銀の政策が一服していること、政府の成長戦略が出ないこと、法人税減税は財源がないとして積極的でない割には議員定数は減らさず、議員の歳費は元に戻して引き上げたことなどに失望しているのだろう。2000年ごろには中国の台頭で日本の輸出が奪われたが、2015年のASEAN統合でさらに日本の職が失われていくが、対策が取られていない。。
 アベノミクスというより大地震の復興景気と原発稼働停止によるエネルギー輸入増加での円安景気で日本成長してきたことに水を差しそうな動きが出ていることも心配である。
夏まではやはり小幅であるが円高が続くのではないか。GPIFの運用変革はよく理解できない。運用より政策である。今週は黒田総裁の講演がある。

 欧州はドラギ総裁が6月の金融緩和を示唆したが、それより為替相場に言及したことを重視したい
。膨大な貿易黒字があるだけに長期的にユーロ安に誘導することは難しいだろうが短期的にドラギ総裁が「ユーロ高が低インフレに影響を与える」と言えばユーロ安に反応するだろう。インフレを極度に嫌う独連銀が歯止めをかけるかどうか。欧州も1Q・GDPを発表する。

前期より改善する予想なのでこれはユーロ売り要因とはならない。ZEW景況感指数の発表もある。 またウクライナ東部の独立を問う住民投票が行われる。プーチン大統領もこれ以上の混乱は防ぎたいようである。小さな戦闘はあってもウクライナ政府と住民同士のものとなろう。経済的には大きな打撃はない。

 米ドルは多くは年初はQE3縮小でドルが強含むという見方をしていたが、本誌はドル高には同意していなかった。膨大な貿易赤字があるからだ。景気指標は強からず弱からず、企業決算も同様だ。株価ではダウが最高値を更新している。それとドル相場は関係ないことは数十年続いていることだ。またFRBもQE3縮小は予定通り進めるだろうが、ゼロ金利からの出口は口ごもった言い方をしており、それは市場にいい影響を与えている上手いやり方をとっている。今週はイエレンFRB議長の講演がある。

 オセアニアは年初来の通貨番付のトップを豪ドルがNZドルから奪った。同じように低金利政策が功を奏し景気回復に至ったが、NZが昨年から先行し、豪ドルは今年ようやく雇用の改善が始まった。ただ先行したNZは住宅投資に一服感があり、当局の介入示唆発言もあり、出遅れて勢いを出し始めた豪ドルに抜かれている。両国ともにファンダメンタルズや財政収支については他の地域より秀でている。大きくは下げないだろう。

 南アランドは底堅く推移している。5月7日の南ア総選挙での、暫定開票結果で与党アフリカ民族会議(ANC)が得票率約62.2%で勝利した。ズマ大統領が議会で再選される見通しとなった。ただ得票率は前回選挙から約4ポイント減少した。スキャンダルの多いズマ大統領であるが、何とか60%越えとなったことが好感されている。

 景気減速傾向の中国は今週は小売売上、工業生産などの指標が発表される。年初から輸出が大きく減少していたが、4月では下げ止まった。ただ景気対策も大胆なものは打ち出されないなか、株式市場ではIPO再開観測での需給悪化懸念で弱含んでいる。
 
 
3.需給「今後のドル円の流れ」

 新年度からGWまでは例年通り(昨年度は黒田異次元緩和ブームで少しずれたが)、円高が進んだ。GW明けはややドル円は強含むのも例年通り。GWで溜まっていたドル買いが出るからだろう。月初なので輸出のドル売りが少し減少することもある。5月20日以降は月末の輸出が基礎需給にあるので、円高のニュースの反応しやすくなる。真夏までは多くの方がご存知のように円高になりやすい。

6月にGPIFの各商品の運用比率の変更を行う予定らしい。外国株の投資が多くなれば円安要因だが、いつ出るかだ。ただ年金という安定資金を、日本株という長期間下げの商品に投資して不安定にするのには反対だ。不安定なリスク投資は個人や企業の余裕資金での投資資金で行えばいい。海外並に外貨投資を増やすというが何でもマネをすればいいわけではない。海外は株が上がる政策をとるが、日本は株が下がる政策をとる国だからだ。今まで通り債券重視でいいと思う。 

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
 

*ドル円=5月2日の上ヒゲで下げていたが、ボリバン下限で小反発するも大きく上昇しない
。ボリバン下限を下抜くこともない。。5月2日-6日の下降ラインは上抜いている。上値抵抗は4月4日-29日、4月4日-5月2日の下降ライン。5日線はまだ下向き。週足は先々週の上ヒゲを先週は引きずって陰線。3月31日-4月7日週の下降ラインを上抜いているが、そのラインで下げも止まっている。月足は昨年10月-11月の上昇ラインを下抜いている。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=5月8日に大きくボリバン上限を越えていたが、同じ日に戻し、翌日にはボリバン下限
に到達する速い動き。長い上ヒゲも目立つ。。4月30日-5月2日、4月4日-4月30日の上昇ラインをいずれも下抜ける。5月8日ー9日の急な下降ライン、またボリバン下限にもあることからさらなる下げには注意したい。ウクライナの住民投票も待ちたい。5日線下向く。週足はサポートの3月31日週-4月7日週の上昇ラインまで下げている、ボリバン上限から下げる。3月10日週-4月7日週の下降ラインは上抜いていたが再びそこまで下落している。月足はボリバン上限から小反落。13年7月-14年2月、13年9月-14年2月、12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=ユーロドルの急落で下げる。ドル円の動きは小さかった。狭いボリバンの上限から現在は下限下抜け。これ以上の下げは短期で拾って(買い)もいいだろう。5月8日-9日の下降ラインを月曜上抜けて始めるか、そのままラインの下で始まるかに注目したい。4月28日-5月7日の上昇ライン、2月27日ー4月8日の上昇ラインも下抜いた。5日線下向く。週足は2月3日週-4月7日週の上昇ラインを下抜いた。3月31日週の長い上ヒゲは効いている。月足は昨年2月-3月の上昇ラインを下抜く。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。
 
5.当局・円無常「東京証券取引所がまずやるべきこと」

 日経が弱い。消費増税駆け込み消費の落ち込みという話もあるが、年初から安かった。さらに10%に引き上げれば、見るも無残になるかもしれない。さて日本の株取引を行う東京証券取引所の建物は堅強、荘厳である。ただそばにある「兜神社」のなんとみすぼらしいことか。少しは改築でもしないと神罰が下るのではないだろうか。いや十分長い間、罰をくらってきた。証券取引所の方々は無神論なのだろうか。それなら仕方がないが、荘厳な取引所に対してあまりにも哀れな神社である。人の心が欲しい。

6.ID為替「最近の外貨投信」

 殆ど増加していない外貨投信残高。2000年から2008年までは順調に伸びていた。リーマンショックで一時20兆円割れ近くまで落ち込んだがその後は底を打ったが30兆円に届かず横ばいが続く。円安になっても伸びないのは何故だろう。日経が伸びると外貨投信の販売促進が衰えるのだろうか。あるいは投資家が利食いをコンスタントに入れているのだろうか。6月下旬からのボーナス見合いの外貨投資が出るかどうか。国策でGPIFの外株投資も増やすことである。ただ国策はNISAもあった。GPIF、NISAともに共倒れすると年金受給年齢は80歳、90歳へと引き上げられるだろう。重要なのは運用より政策である。

2013年億円2014年 
1月2572331月254417
2月2581702月259962
3月2623263月263951
4月2777864月 
5月2773405月 
6月2568986月 
7月2577407月 
8月2491068月 
9月2558439月 
10月26380610月 
11月26344811月 
12月26189512月 
    
    
2007年億円  
12月が最高368846  

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「霧子 合掌」

昨年も書いたかもしれない。渡辺淳一氏がお亡くなりになった。
ホテルニューグランドのロビーに「化身」の展示がある。失楽園ブームが起きる10年前の1986年に渡辺淳一氏の「化身」という小説が日経で連載され、朝から夜の小説を読むサラリーマンの話題となっていた。「化身」は若紫を育てた光源氏のような男と女の愛の形を描いている。若い霧子(25歳)を理想の女に育てあげようと秋葉(50歳)はひたすらに愛を注いだ。その愛に身をゆだねながら、日に日に成熟していく霧子。秋葉は北海道出身の純朴な霧子と知り合い、彼女を自分の考える理想の女に変貌させたいと願い始めた。美しい景色、美味なる食事、センスあるファッションなど、すべて自分好みの女にしたいと秋葉は霧子を導いていく。そして夜の営みの中でも霧子は華麗に変身をとげていった。

 その舞台となったのが横浜。ホテルニューグランドやダンスホールも出てくる。ダンスホールはバンドホテル(現在ドンキ)のシェルルームかと思ったがどうやら、元町の「クリフサイド」のようだ。 (何故「霧子」なのだろう。大仏次郎の「霧笛」、そこからとったレストラン霧笛楼。霧が似合う港か)いつもこのあたりをブラブラしているが霧子にまだ出会わず。
 

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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