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ロシアのロの字もなかったG-20声明、政府楽観なれど春の株安円高進む不

     4/14(月)「ロシアのロの字もなかったG-20声明、政府楽観なれど春の株安円高進む不安」

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総括「ロシアのロの字もなかったG-20、政府楽観なれど株安円高進む不安」 
需給「中国株上昇の要因」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「今週の米企業決算」
ID為替「報道は全体を表しているのだろうか」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「野毛DE芸能」

  ドル円=98-103、ユーロ円=139-144、ユーロドル=1.35-1.40
 
 日経インデックス4月11日東京引け4月4日からの変化(2008年=100)円98.6弱し、ドル104.1強し、ユーロ98.2強し、ドルインデックスIN NYBOT79.49弱し、CRB309.39強し、原油103.74強し、金1319強し、DOW16026.75弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け137.19弱し、IMM円投機筋4月8日 円-87462(前週比+1176)、ユーロ+23300(前週比-9938)

1.(今週の予定)

14(月)ユーロ圏 鉱工業生産 米 小売売上高 企業在庫
15(火) RBA議事録 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 貿易収支 米 NY連銀製造業景気指数 消費者物価指数 対米証券投資 NAHB住宅市場指数
16(水)NZ 消費者物価 黒田総裁 中 GDP 小売 工業生産 固定資産投資 英 雇用統計 米 住宅着工件数 建設許可件数 鉱工業生産 加 政策金利   米地区連銀経済報告(ベージュブック)
17(木)月例経済報告 日銀支店長会議 日銀地域経済報告 黒田総裁 消費動向調査 独 生産者物価指数 加 消費者物価指数 米 新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数
18(金)第3次産業活動指数 中国主要70都市新築住宅価格動向  ウェリントン、シドニー、香港、ロンドン、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア、トロント、NY休場(イースター休暇)

(来週の予定)

21(月)日 貿易統計  ウェリントン、シドニー、香港、ロンドン、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(イースター休暇)
22(火)香港 消費者物価指数 失業率 米 住宅価格指数 リッチモンド連銀製造業指数 中古住宅販売件数 ユーロ圏 消費者信頼感
23(水)豪 消費者物価 独 PMI製造業 PMIサービス業 南ア 消費者物価指数 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業 BOE議事録  加 小売売上高 米 新築住宅販売件数
24(木) NZ中銀政策金利 スイス 貿易収支 独 IFO景況指数 南ア 生産者物価指数 米 耐久財受注 失業保険申請件数
25(金)日 消費者物価指数  ウェリントン、シドニー休場(アンザックデー) 英 小売売上高 米 ミシガン大消費者信頼感指数確報
 
2.総括「ロの字もなかったG-20、政府楽観なれど株安円高進む不安」
   (中国GDP、黒田総裁、日銀地域経済報告 ベージュ、欧ZEW、米・NZのCPI)

 ワシントンG-20声明ではウクライナ問題が議題の一つされ、その通り取り上げられIMF・世銀の支援を評価した。しかしロシアの「ロ」の字も声明には触れられることはなかった。またロシアのシルアノフ財務相は、ルー米財務長官との会談で、「ウクライナによる天然ガス代金の滞納について懸念を示しながらも、同国に対する金融支援で欧州などと協力する用意がある」と表明した。何も問題は起きていないように思える仲良しのG-20であった。その他 G-20では「今後5年間で、我々全体のGDPを現行の政策により達成される水準よりも2%以上引き上げる」というシドニーでの成長目標を繰り返したが具体的に世界で何か行われている兆候はない。為替については「為替レートの柔軟性を達成しつつ成長力を高める」となり、円相場や最近下落している人民元、また他の通貨に個別に触れられることはなかった。
 
 ウクライナ問題に影響される可能性のあるユーロは先週は売られることなく5連続陽線で今週を迎える。週末にドラギ総裁が、ユーロ高が一段と進んだ場合には、「さらなる金融緩和策が必要となる」と語った。ECB全体でもユーロ高懸念を訴える幹部が増えてきた。ただ貿易黒字がユーロ安の進展を抑えている。今週の欧州はZEW景況感指数の発表がある。英は年初の景気指標改善やインフレ懸念が後退している。少し先の話だが、スコットランドの独立問題は決定投票が行われるまではネガティブに働くだろう。

 米国、日本ともに金融当局は楽観的だが、両国ともに株価が下落しているのは不安である。米国はQE3縮小のペースを変えずに済む経済成長は続くとされながら、長期金利は低下、ドルも強くない。ITやバイオ関連株主導で株が下落、シェール革命でも貿易赤字が縮小せずドルが下落している。株高を伴ったリスク選好のドル安でないので円売りに転じることもない。米国は今週盛りだくさんの指標の発表があるが小売売上 CPIに注目したい。米主要企業の決算とベージュブックもある。

 日本は新年度に入り例年通り輸出のドル売りが先行する展開。昨年のような黒田異次元緩和策もなく、日銀も現状維持を表明しているので、徐々に円高が進んでいる。円高になりやすい上半期に消費増税での景気落ち込みが予想されるので株価は悲観的な報道がされがちなロシア株、上海株よりも大きく下落している。円安・株高が景気回復の大きな要因であったが、政府は今のところ放置している。アベノミクスで投資ポジションを増加したところはヘッジをしなければならないだろう。今週は黒田総裁発言、月例経済報告、日銀支店長会議、日銀地域経済報告などがあるが 株価下落、円高にも拘わらず平穏無事な内容の声明が出るだろう。長期投資している方は政府・日銀発言は過去の指標に基づくものなので油断せず取り組みたいものだ。

 今週は中国も焦点である。減速予想の1QGDPや小売、工業生産などの指標も発表される。後述するように、景気対策や香港・上海株式乗り入れ観測で株価は上昇している。

 オセアニア通貨は対ドルでは今年は強調推移しているが、ドル円の下落で対円ではその伸びを一服させている。豪は2か月連続で雇用統計が改善して、豪ドルが買われている。住宅、小売などは元々好調であったので、大きな問題はなくなっている。NZは昨年ほどの景気指標の強さはない。弱いわけでもないが、不動産規制策が効いて住宅建設許可が弱含み推移している。今週の1Q・CPIの結果で来週の政策金利決定でさらなる0.25%の利上げかどうかの手掛かりがつかめよう。両国ともに通貨高懸念を当局は有している。NZではIMFが5%から15%の通貨下落推奨のリポートが発表された。豪は利下げから利下げ打ち止めへ、NZはさらなる利上げが予想されている。

南アは5月7日の総選挙、大統領選挙を前にズマ大統領の公金の私的流用が問題となっている。最大与党のANCは過半数の確保は出来るが前回からの得票率は大いに低下しそうだ。今年は資源価格は上昇しており、それは南アランドの支えとなっている。またM&AについてはBNPパリバの南ア金融機関買収と逆に南アウールワースの豪百貨店デイビッド・ジョーンズの買収案件がある。前者はランド買い、後者は売りか

 3.需給「中国株上昇の要因」

 先週中国株は上昇し年初来プラスとなった。景気減速、理財商品のデフォルトと悪材料はあるが、株価は回復してきた。4月16日に1QのGDP速報値を発表するが結果が2008年の金融危機以来の最低水準に落ち込むことが予想されていることから、政府が経済支援に向けた追加策を実施する方向に動く可能性がある。予想では、成長率は7.3%にとどまり、政府が年度当初に設定した通年の成長率7.5%を下回る見通し。である。この景気対策期待と、李首相が「上海と香港の両市場が相互に証券取引を乗り入れる「互聯互通」を積極的に推進する」と述べたことで株価が上昇した。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=4月4日のボリバン上限から下限に近付いてきた。4月4日-8日の下降ラインのまだ下にあるが、本日(月曜日)に上抜けなかればボリバン下限の101円丁度あたりに下落するだろう。5日線下向き。ボリバン下位。週足では先々週の長い上ヒゲを反映して先週は陰線となった。3月17日週-24日週の上昇ラインを下抜いている。週のボリバン下位。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いてから伸びない。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=マイナス金利議論、ウクライナ問題もあるが4連続陽線。4月7日-8日、4月4日-7日の上昇ラインがあるが急激なので調整が入ることもあろう。ボリバン上限に近い。3月13日-17日の下降ラインは上抜いた。週足は週足では6連続陽線の後、3週連続陰線であったが3月17日-24日週の下降ラインを上抜く。3月10日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままだが、12月-1月の下降ラインを上抜いた。振れはあるが2月、3月は陽線、今月もここまで陽線。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロ円=ドル円ほどの下落の勢いはない。ユーロの対ドルでの上昇が効いている。4月3日-4日の下降ラインを上抜いている。4月8日-9日の上昇ラインを維持できるか。5日線は下向き。ボリバンでは下位。週足は先々週の上ヒゲの長い足で先週下押したが、下ヒゲも出してやや戻している。12月30日週-1月20日週の下降ラインを上抜いた。ただ2月3日週-3月3日週の上昇ラインを下抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜くが2月、3月は陽線。今月はここまで陰線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「今週は米主要企業の決算」

14(月)シティ
15(火) インテル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、コカ・コーラ、ヤフー
16(水)IBM、アメリカン・エキスプレス、バンク・オブ・アメリカ、グーグル
17(木)デュポン、GE、モルガン・スタンレー、ユナイテッドヘルス・グループ、ゴールドマン・サックス 
 
6.ID為替「報道は全体を表しているのだろうか」

 日本のTVで海外の問題を事細かく報道され始めると事態は改善し始めている。米国のサブプライム問題では、空き家の悲惨な状況、ギリシャでは国会前のデモ、火炎瓶投げがあったが、現地の人に聞けばどちらも一部とのことであった。今回はウクライナでの役所占拠やロシア軍の威圧が報道されている。もちろんわざわざ海外で取材をしているのだから、そのトピックを象徴するものを報道する狙いがあるのだろう。「まったく問題ありません」の報道ではTV局の本意ではないのだろう。ただ問題をただ強調しすぎる報道になりすぎることもある。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「野毛DE芸能、ノーゲーでゲーノー」

 回文にはならないか。ひばり像、にぎわい座、能楽堂と野毛では芸能が楽しめる。ジャズも聞ける。横浜港華やかし頃は歌舞伎座もあったようだ。春になり、そろそろ大道芸の季節でもある。
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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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