野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

新年度の為替は、週末G-20あり、日銀は動かないだろう

 4/7(月)「新年度の為替は、週末G-20あり、日銀は動かないだろう」

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総括「新年度の為替は、週末G-20あり、日銀は動かないだろう」 
需給「円売り? 劣後債とM&A」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「底値買いを妨げるもの」
ID為替「気になる日銀追加緩和の否定的発言」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「ワイルドだろ」

  ドル円=100-105、ユーロ円=139-144、ユーロドル=1.34-1.39
 
 日経インデックス4月4日東京引け3月28日からの変化(2008年=100)円98.6弱し、ドル104.1強し、ユーロ98.2強し、ドルインデックスIN NYBOT80.43強し、CRB 304.84弱し、原油101.14弱し、金1303.5弱し、DOW16412.71強し、日経平均ドルベ-ス東京引け145.03強し、IMM円投機筋4月1日 円-88638(前週比-19751)、ユーロ+33238(前週比-6396)

1.(今週の予定)

7(月)日 景気動向指数・速報値 外貨準備 スイス 消費者物価指数 独 鉱工業生産
8(火)日 日銀金融政策決定会合 国際収支 貿易統計 景気ウオッチャー調査 スイス 失業率 小売売上 英 鉱工業生産 加 住宅着工件数 
9(水)日銀 金融経済月報 独 国際収支 英 貿易収支 米 卸売売上高 FOMC議事録(3月18・19日)
10(木)日 機械受注 豪 雇用統計 中 貿易統計 仏 消費者物価指数 ECB月例報告 BOE政策金利 米 新規失業保険申請件数
11(金)G-20 日 企業物価指数 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月10日・11日分)中 CPI・PPI 米 生産者物価指数 ミシガン大消   費者信頼感指数・速報     
12(土) 国際通貨金融委員会、 世銀・IMF合同開発委員会

(来週の予定)

14(月)ユーロ圏 鉱工業生産 米 小売売上高
15(火) RBA議事録 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 貿易収支 米 NY連銀製造業景気指数 消費者物価指数 対米証券投資 NAHB住宅市場指数
16(水)NZ 消費者物価 英 雇用統計 ユーロ圏 消費者物価指数 米 住宅着工件数 建設許可件数 鉱工業生産 加 政策金利   米地区連銀経済報告(ベージュブック)
17(木) 独 生産者物価指数 加 消費者物価指数 米 新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数
18(金) ウェリントン、シドニー、香港、ロンドン、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア、トロント、NY休場(イースター休暇)

2.総括「新年度の為替は、週末G-20あり、日銀は動かないだろう」

 今週は週末はG-20、世銀・IMF総会等の大きなイベントがある。ウクライナ問題が議論されるだろうが、既にIMFはウクライナへの融資を決定している。ロシアへの経済制裁なども進展はないだろう。G-20ではいつものように「為替レートは市場において決定されるべきこと、我々は為替レートを目標にはしないことを再確認する」が基本となる。ただ前回のG-20で「今後5年間で、我々全体のGDPを現行の政策により達成される水準よりも2%以上引き上げることを目指す」としたことには、それ以降具体的な動きはないようだ。

 日本は新年度に入った。これから夏までは実需では輸入の円売りより輸出の円買いが活発化する。昨年は黒田異次元緩和政策で一時円売りが高まったが、それでも5月から8月は円買いが勝った。円安へ傾けるサプライズな政策がなければ円買いが勝るだろう。消費増税での景気落ち込みでの政策期待があるが、後述するように、さらなる追加緩和政策は否定する向きも多い(自民党や元財務官などより)。

 今週は日銀政策決定会合があり、「景気の落ち込みがあれば、何でもやる」的な発言は出ても、数字的には現状維持だろう。今週は外貨投信の払い込みもないようだ。2月国際収支や3月上中旬の貿易統計の発表に注目したい。

 米国は先週末にIT株の下落でナスダックが年初来マイナス圏へ落ち込んだ。今週はアルコアや米銀の決算がある。経済指標がマチマチであり、株価も力強くない。QE3縮小といっても、米金利は年初来低下している。貿易赤字が拡大してきたことも、ドルが強くならない理由だろう。FOMC議事録の公表がある。

 欧州は独紙フランクフルター・アルゲマイネがECBの債券購入モデルは最大1兆ユーロと報道したことでユーロが売られている。ECBドラギ総裁は「どのような量的緩和がより効果的かとの問いをめぐっては、今後数週間検討を続けていく」としている。景気低迷と高失業率でマイナス金利も議論されているようだ。為替については「為替を念頭に政策を講じているわけではない。物価安定の中期的な評価において為替は重要性が増している」とした。ユーロドルがより堅調になれば、デフレ抑止の為にユーロ高懸念を発しそうだ。ただ膨大な貿易黒字が一方的なユーロ下げを抑止するだろう。英国は今週政策金利決定があるが、政策金利、量的緩和の金額ともに現状維持となろう。

 豪はアボット首相が来日している。焦点は牛肉関税率の引き下げである。  経済指標も好転してきたので年内利下げ観測は後退し逆に利上げ観測が出てきている。懸念の雇用は2月は大幅改善したが、3月も維持できるかどうか。ただまだ豪ドル高懸念は中銀は有している。
 NZドルは昨年は弱含んでいた豪ドルの対価として売られたり、IMFがNZドルは5%から15%過大評価されているとの報告をしたこと、乳製品価格が下落していること、住宅建設許可件数が減少しいることで先週は弱含んだ。対ドルでは先週末下げ止まった。4月24日に政策金利決定となるが、16日の1Q・CPIが手掛かりとなるだろう。
 南アランドはウクライナ問題の落ち着きと新興国株の上昇を受けて安値圏よりは戻し始めている。政策金利は据え置きとなった。依然インフレリスクがあり、政府、中銀ともに通貨安懸念を有している。

3.需給「円売り? 劣後債とM&A」

米蒸留酒2位ビームを買収するサントリーホールディングス が、過去最大級の劣後ローン3000億円の調達を検討していることが分かった。160億ドル(約1兆6500億円)の巨額買収に伴う財務悪化を防ぐため、資本増強効果のある劣後ローンによる調達で、大幅格下げ回避を図る。 関係者によると、複数の民間金融機関に1000億円、政府系金融機関に2000億円の計3000億円の協調融資を働き掛けている

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=ボリバン上限まで達して4日目に下落した。またボリバン下限101円あたりまで下落するのだろうか。上半期は円買い需要が多いだけに想定しておきたい。3月31日-4月1日の上昇ライン、3月27日-28日の上昇ラインを下抜いて先週金曜日は大陰線となった。下値支持は3月14日-18日、2月4日-3月14日の上昇ライン。またその下はや3月7日-11日の下降ラインやボリバン下限なので101円あたりとなる。5日線はまだ上向き。週足は先週は長い上ヒゲとなって下押し圧力がある。3月17日週-24日週の上昇ラインがある。さらに2月3日週-3月3日週の上昇ラインがある。下値支持はさらに10月7日週-21日週の上昇ラインがある。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月はわずかだが陰線に終わる。3月は陽転。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=3月13日-17日の下降ラインが立ちはだかった。3月28日-31日の上昇ラインを下抜いてボリバン下限へ下落。下限にいるが、先週後半上ヒゲが長い陰線が続いただけにすぐには反発しないだろう。一目の雲の下に落ちるかどうか。5日線は下向き。4月3日-4日、4月2日-3日の下降ラインが上値抵抗となる。週足は週足では6連続陽線の後、3週連続陰線。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いている。2月3日週-2月24日週の上昇ラインを下抜く。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままだが、12月-1月の下降ラインを上抜いた。2月は陽線。3月は上ヒゲが残って4月の下落を招いたのだろう。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロ円=3月28日-4月1日の上昇ラインを下抜いて、2日連続陰線。ボリバン上限から中位へ下落。2月4日-3月28日、2月27日-3月28日の上昇ラインが下値抵抗となる。ボリバン下限の140あたりへの下落はあろう。5日線下向き。週足は先週の上ヒゲの長い足が下押し圧力を示している。2月3日週-3月24日週の上昇ラインが下値抵抗。12月30日週-1月20日週の下降ラインを上抜いた。ただ2月3日週-3月3日週の上昇ラインを下抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜くが2月は陽線。3も陽線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「底値買いを妨げるもの」

 遅すぎる格下げ、日本の遅すぎる当該国の悲観報道
  
6.ID為替「気になる日銀追加緩和への否定的発言」

*自民党塩崎政調会長代理=日銀の追加緩和の可能性について「なかなかそう簡単に出てこない」と述べ、否定的な見方を示した。日銀の黒田総裁の躊躇なく対応するとの発言に関して「決意の2%は全く変わっていない。本当に何かあればやりますよと言っているだけであって、全くぶれていない」と解説。追加緩和の手立てはあるのかとの質問に「リスク要因があって、見通しが変わったら(躊躇なく対応する)と言っているだけだ。今、コアコアが0.8%、失業率が3.6%。需給ギャップが相当減ったと言っているときに、何やるのですかと言ったら、なかなかそう簡単に出てこない」と述べた。物価安定目標の2%は「達成可能」と見通した。

*国際協力銀行の渡辺博史(元財務官)総裁は、日銀の追加金融緩和について「株式市場が崩壊するとかすれば別だが、基本的にはよっぽどのことがないとやらない」との見方を示した。追加緩和をはやしているのはメディアとマーケットとした上で、米国が量的緩和の縮小に進む中、「日本と米国の金融政策の向きが違っていいんだろうか」と指摘、併せて、日本が追加の金融緩和に踏み切ることは「米国はなかなか支持しない」とも述べた。 

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「ワイルドだろ」

 海外や沖縄では珍しくはないが、横浜中華街ではちょっとワイルド
 関帝廟通り、「まるた小屋」にて
 
 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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