野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

株価からはクリミア危機は終わっている。さあ新年度開幕

     3/31(月)「株価からはクリミア危機は終わっている。さあ新年度開幕戦」

yumi1.JPG

総括「株価からはクリミア危機は終わっている。さあ新年度開幕戦だ」 
需給「3月31日のローソク足日足」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「安倍首相の気になる言葉」
ID為替「豪ドル、NZドルの強さに何故今頃騒ぐの」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「南伊豆町 弓ヶ浜」

  ドル円=100-105、ユーロ円=139-144、ユーロドル=1.35-1.40
 
 日経インデックス3月28日東京引け3月26日からの変化(2008年=100)円100.4強し、ドル103.8弱し、ユーロ98.1弱し、ドルインデックスIN NYBOT80.17強し、CRB 305.21強し、原油101.67強し、金1294.3弱し、DOW16323.06強し、日経平均ドルベ-ス東京引け143.84強し、IMM円投機筋3月25日 円-68887(前週比-7788)、ユーロ+39634(前週比-13357)

1.(今週の予定)

31(月)日 鉱工業生産・速報、NZ 住宅建設許可 仏GDP・確報 独 小売売上 香港 小売売上 EU CPI 南ア 貿易収支 加 GDP 米 シカゴ購買部協会景気指数 
1(火) 日銀短観、中 製造業PMI HSBC製造業PMI改定値 豪 政策金利 スイス SVME・PMI 仏 製造業PMI 独 製造業PMI改定値   独 失業率 失業者数  EU 製造業PMI改定値 英  製造業PMI EU 失業率 米 ISM製造業景況指数 建設支出
2(水)日 マネタリーベース 企業の物価見通しを初公表(日銀短観) 豪 住宅建設許可 英 建設業PMI EU 卸売物価指数 南ア BER消費者信頼感指数  米 MBA住宅ローン申請指数 ADP雇用統計 製造業新規受注 
3(木)豪 貿易収支 小売売上 仏 サービス部門PMI 独 サービス部門PMI EU サービス部門PMI改定値 英 サービス部門PMI EU 小売売上 米 チャレンジャー人員削減数 ECB政策金利 米 貿易収支 加 貿易収支 米 新規失業保険申請件数 ISM非製造業景況指数
4(金)独 製造業新規受注 米 失業率  非農業部門雇用者数 加 失業率 新規雇用者数 Ivey購買部協会指数

(来週の予定)

7(月)日 景気動向指数・速報値 スイス 消費者物価指数 独 鉱工業生産
8(火)日 日銀金融政策決定会合 国際収支 スイス 失業率 小売売上 英 鉱工業生産 加 住宅着工件数
9(水)独 国際収支 英 貿易収支 米FOMC議事録(3月18・19日)
10(木)日 機械受注 豪 雇用統計 仏 消費者物価指数 ECB月例報告 BOE政策金利 米 新規失業保険申請件数
11(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月10日・11日分) 米 生産者物価指数 ミシガン大消費者信頼感指数・速
 
2.総括「株価からはクリミア危機は終わっている。さあ新年度開幕戦へ」

 先週は新興国株価指数は4.23%の上昇で私がチェックしている主要株式市場で一番強く、月間でもほぼ他の市場がマイナス圏なのに新興国市場指数はプラス、年間でも-1.77%と10%近く下げている日経よりはるかにパフォーマンスがいい。NYダウやFTと同じ程度。株価が安心感を示しているということは、今後、クリミア問題が進展するのかと思っていたら、プーチン大統領からの申し入れでオバマ大統領との電話会談があったようだ。米国が提示したウクライナ問題の民主的な解決策をめぐり協議したということ。ロシアはウクライナ国境付近に4万人規模の軍部隊を集結させているようだが、問題は改善方向へ向かっているのだろう。ウクライナの経済問題ではIMFの融資が決まった。素早い対応で驚いている。株価は先んじて反応しているのだろう。これでは危機扇動エコノミストが大騒ぎする場面もないだろう。

 さて新年度である。日本は貿易赤字国なので長い目で見れば円安が進むが、季節的な実需の動きでは上半期(4-9月)に輸出が出やすいので真夏まではドル円で円高に推移することがあろう。去年も黒田異次元緩和策で一時円安株高となったが、5月以降、秋までは円高が進んだ。下半期は円安の実需となるのは例年のこと。

 日本は短観があるが、既に発表された法人企業景気予測のように、現状改善、先行きは消費増税の落ち込みで景況感は悪化しよう。短観は再放送のようなもので新鮮味のない指標。秋の10%消費増税を目指す政府は何らかの対策は打ってくるだろうが、取り敢えず、8%増税を勝ち取ったので国民にはもう大きなエサは与える必要はないと考えているかもしれない。景気が悪化すれば円高となりやすいが、日本はもうそんな余裕はないだろう。製造業はコスト高の日本から脱出を図っていくだろう。ASEAN統合はその受け皿となる。政府・政治家でなく国民に優しい政策が不在だ。

 米国はイエレン議長の講演と雇用統計を軸に展開する。QE3縮小でもドルが上昇しない(金利も)展開が続くのは大きな貿易赤字を抱える米国からだろう。非農業部門雇用者数の予想は+19万人であり、この通りであれば粛々とQE3の縮小が続き、株価も安定するだろう。

 中国は政府版製造業PMIとHSBC製造業PMI改定値の発表がある。中国の株価は理財商品デフォルトの報道ほど下落していない。昨年秋からの三中全会での声明でもこの問題には触れられているし、いよいよ李首相が景気対策に言及し始めたからだろう。いつものように日本の報道は悲観的すぎるので7割引き程度で参考にしたほうが(していないということ)いいだろう。中国は日本以外の国と積極的な経済外交を続けている。

 欧州はECBの政策金利決定がある。ウクライナ問題が落ち着きユーロも若干戻している。6週連続陽線から2週連続陰線となっているが、陽転すれば買い向かえばいい。ECBからはユーロ高懸念やマイナス金利への言及が多くなっており、他の通貨と比べれば対ドルで弱い。リスク選好ならユーロ以外の資源通貨が選好されている。ドラギ総裁の会見がある。

 オセアニア通貨はこれまで申し上げてきた通り、堅調だ。住宅から個人消費へ向かい、インフレも下げ止まり、問題の雇用も改善し始めている。豪・NZ当局ともに通貨高懸念は有している。今週のRBAの理事会では政策金利は据え置きとなろう。利下げ観測から、年内利下げはないというところへ変わったばかりであるから、まだ利上げは時期尚早だろう。スティーブンスRBA総裁の講演は理事会後の3日に予定されている。

 南アも不安定な政局とマチマチの経済指標、鉱山ストがありながら、資源高や長期金利の低下で下げ止まっている。ウクライナ問題がさらに改善すれば10円のせとなるだろう。

3.需給「3月31日年度末の為替データ」

過去8年では、仲値のプライスアクションがどうあれ、7年が陽線、1年だけ(2007年)が陰線
今年はリパトリの円買いが多いことも予想されるが、景気回復でM&Aなどの特集玉の円売り、外貨投信玉も入ってくるだろう

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=3月7日-11日の下降ラインを上回ったが、その後伸びなかったが先週金曜日に跳ねた。3月24日-25日の下降ラインを上抜いた。まだ雲の中、ボリバン上限まで余地あり。5日線上向き。損切り買いは残る。3月19日-3月27日の上昇ラインが支持。週足は1月27日週以来横ばいであったが、上値抵抗の12月30日週-1月6日週の下降ラインを上抜いた。下値支持は2月3日週-3月3日週の上昇ラインがある。下値支持はさらに10月7日週-21日週の上昇ラインがある。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月はわずかだが陰線に終わる。3月はわずかに陽転か。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=3月13日の上ヒゲを上抜けず、3月14日-18日の上昇ライン、3月11日-13日の上昇ラインを下抜いて下落。2月3日-2月27日の上昇ラインも下抜いた。ボリバン上限から反落で下位へ。漸く下げ止まった。5日線下向き。3月19日-24日の下降ラインが上値抵抗。下値はボリバン下限の1.37前半。週足は週足では6連続陽線の後、2週連続陰線。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いている。2月3日週-2月24日週の上昇ラインを下抜く。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままだが、12月-1月の下降ラインを上抜いた。2月は陽線。3月は上ヒゲが残ってきている。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロ円=3月7日のボリバン上限越えから下げ始めるがここ2週間はもみ合い。一目の雲の上限が緩やかな抵抗になっている。3月4日-6日の上昇ラインは下抜く。2月4日ー2月27日の上昇ラインは下抜ける。3月14日-21日の上昇ラインも下抜が再び抜き返す。上値は3月7日-10日の下降ラインが抵抗。5日線上向く。ボリバンは中位。週足は12月30日週-1月20日週の下降ラインを上抜いた。ただ2月3日週-3月3日週の上昇ラインを下抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜くが2月は陽線。今月もここまで陽線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「安倍首相の気になる言葉」

 「岩盤規制を打破する」=政府がつくった規制だから、簡単に廃棄できるのではないだろうか
 「未来志向の外交」=相手から言わせないといけない
  
6.ID為替「豪ドル、NZドルの強さに何故今頃騒ぐのか」

 最近、豪ドルやNZドルの強さについて書く記事が多い。年初からは豪ドルが93円から95円、NZドル円が86円から88円と数%、TTS、TTBの抜き幅程度しか上昇していないのだが。豪ドル円は54円から90円、NZドル円は44円から80円に上昇していた時は何も騒がれなかった。ポジションをとるのは、メディアが騒いでない時がいい。静かに考え、分析する。メディアが騒ぎ始めたり、証券会社から薦め始めたら用心する。簡単なようで簡単ではない。あまりにも正当な理由を並べられる。ただそれは過去の事だ。一般的にはメディアに人々は弱い。あまり騒ぎ過ぎると、通貨安戦争の火種になってG-20の議題になり、日本の回復がとん挫する。豪ドル円が100円に乗ろうと静かにしておきたい。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
------------------------------------------------
 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「南伊豆町 弓ヶ浜」
 
温暖な南伊豆の静かな浜と青木さざえ店

yumi2.JPG

*

yumi3.JPG

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • レポート
  • レポート(PDF形式)


業界最狭水準スプレッド

秋

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン