野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

一人当りGDP三桁の国との戦い、日本は五

    3/27(木)「一人当りGDP三桁の国との戦い、日本は五桁」

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総括「一人当りGDP三桁の国との戦い、日本は五桁」 
需給「ユーロの船頭が口を揃えてきた」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「為替をばんばんする企業」
ID為替「NZ貿易収支の中味がいい。ただ中国のミルク工場に」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「下田鍋田浜」

  ドル円=99-103、ユーロ円=138-143、ユーロドル=1.35-1.40
 
 日経インデックス3月26日東京引け3月21日からの変化(2008年=100)円100.2弱し、ドル104.1弱し、ユーロ98.8弱し、ドルインデックスIN NYBOT80.03弱し、CRB 301.19強し、原油100.26強し、金1303.4弱し、DOW16268.99弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け141.52強し、IMM円投機筋3月18日 円-61099(前週比+38257)、ユーロ+52991(前週比+16606)

1.(今週の予定)

24(月)中 HSBC製造業PMI・速報 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報
25(火)日 資金循環統計 香港 貿易収支 独 IFO景況指数 英 消費者物価指数 生産者物価指数 米 住宅価格指数 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数 新築住宅販売件数
26(水)日 企業向けサービス価格指数 米 耐久財受注
27(木)NZ 貿易収支 英 小売売上 南ア 生産者物価指数 米 GDP・確報値 新規失業保険申請件数 中古住宅販売成約 南ア中銀 政策金利 
28(金)日 失業率 全国消費者物価指数 鉱工業生産・速報 外国為替平衡操作の実施状況 仏 生産者物価指数 英 GDP確報  独 消費者物価指数・速報 米 個人所得・支出 PCEデフレーター ミシガン大消費者信頼感指数・確報

(来週の予定)

31(月)日 月鉱工業生産・速報、NZ 住宅建設許可 仏GDP・確報 香港 小売売上 南ア 貿易収支 加 GDP 米 シカゴ購買部協会景加気指数
1(火) 日銀短観、中 製造業PMI HSBC製造業PMI改定値 豪 政策金利 スイス SVME・PMI 仏 製造業PMI 独 製造業PMI改定値   独 失業率 失業者数  EU 製造業PMI改定値 英  製造業PMI EU 失業率 米 ISM製造業景況指数 建設支出
2(水)日 マネタリーベース 豪 住宅建設許可 英 建設業PMI EU 卸売物価指数 南ア BER消費者信頼感指数  米 MBA住宅ローン申請指数 ADP雇用統計 製造業新規受注 
3(木)仏 サービス部門PMI 独 サービス部門PMI EU サービス部門PMI改定値 英 サービス部門PMI EU 小売売上 米 チャレンジャー人員削減数 ECB政策金利 米 貿易収支 加 貿易収支 米 新規失業保険申請件数 ISM非製造業景況指数 
4(金)独 製造業新規受注 米 失業率  非農業部門雇用者数 加 失業率 新規雇用者数 Ivey購買部協会指数 
 
2.総括「一人当りGDP三桁の国との戦い、日本は五桁」

 ASEANは2015年の経済統合へ着々と歩んでいる。ASEAN10カ国内の関税が撤廃される。投資、人の流れも自由化される。すでに原加盟国間では、ほぼすべての貿易で関税が0〜5%に引き下げられている。人の流れについては、すでに加盟国の観光ビザが廃止され、看護師などの職業資格を国家間で相互承認することなどが決まっている。
 3月始め、中小企業関係者とメコン流域4カ国を旅したが、日本の中小企業はこれら賃金の安い国々へ進出を図ろうとしている。ただ受け入れ側のインフラ整備はまだ十分ではないし、ASEAN以外からの投資には制限はあるが、それらも徐々に改善されていくだろう。2000年前後に日本の製造業が中国へ一気に進出したように、メコン流域国への転出も増えていくに違いない。
そうなると再び、日本の雇用不安や貿易赤字拡大などに繋がってくる。最近はアベノミクスなのか、東日本大震災での原発停止が影響したからなのか円安が進み一息ついている。ただ為替相場に頼る回復は、我々の為替取引のように安定度を欠くだろう。
 今後は月平均賃金が1万円以下の国との戦いとなる。ベアで喜んでいるのもいいが、メコン流域国との賃金格差が製造業の海外進出の大きな要因である。ベアを維持できる景気回復が続かなければ、ベアが大きな負担となろう。

 各国一人当たりGDPは以下の通り。三桁の国との戦いとなる。
IMF資料

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3.需給「ユーロの船頭が口を揃えてきた」

 低成長ながら膨大な貿易黒字を基礎にユーロ高が続いてきた。ただこのところ、ドラギ総裁を始め、ECB当局を中心にユーロ高けん制発言が以下のように聞かれるようになった。

*リーカネン・フィンランド中銀総裁=ユーロ相場がインフレ率に及ぼす影響を注視している
*バイトマン独連銀総裁=マイナス金利はユーロ高の対抗措置になり得る
*ドラギECB総裁=為替レートがインフレに影響を与える、為替レート動向を注意しながら見ている
*マクチ・スロバキア中銀総裁=年末までにユーロがさらに下落する潜在的可能性も
*タヤニ欧州委員会副委員長=1ユーロ=1.4ドルの水準は高過ぎる

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=3月7日-11日の下降ラインを上回ったが、その伸びず、3月19日の高値も抜け切れず、24日の上ヒゲも出て弱含み。3月21日-24日の上昇ラインも下抜け。2月4日-3月3日、13年10月8日-10月25日の上昇ラインが支持。5日線下向き、ボリバン中位。週足は1月27日週以来横ばいだが、長めに見ると、上値抵抗は12月30日週-1月6日週の下降ライン、下値支持は2月3日週-3月3日週の上昇ラインがある。下値支持はさらに10月7日週-21日週の上昇ラインがある。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月はわずかだが陰線に終わる。3月はわずかに陽転。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=3月13日の上ヒゲを上抜けず、3月14日-18日の上昇ライン、3月11日-13日の上昇ラインを下抜いて下落。2月3日-2月27日の上昇ラインも一旦下抜いた。ボリバン上限から反落で中位へ。5日線下向く。3月19日-24日の下降ラインが上値抵抗。下値はボリバン下限の1.37前半。週足は12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いている。6週連続陽線後、先週は陰線となった。2月3日週-2月24日週の上昇ラインを下抜く。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままだが、12月-1月の下降ラインを上抜いた。2月は陽線。3月は上ヒゲが残ってきている。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロ円=3月7日のボリバン上限越えから下げ始める。一目の雲の上限で下げ止まり小康していたが雲中へ。3月4日-6日の上昇ラインは下抜く。2月4日ー2月27日の上昇ラインは下抜ける。3月14日-21日の上昇ラインも下抜く。上値は3月7日-10日の下降ラインが抵抗。5日線下向く。ボリバンは中位より下。週足は12月30日週-1月20日週の下降ラインを上抜いた。ただ2月3日週-3月3日週の上昇ラインを下抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜くが2月は陽線。今月もここまで陽線だが上ヒゲが長い。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「為替をばんばんする企業は」

 ふと思ったが為替をばんばんやっていた企業は本来業務の業績が良くないところが多かった気がする。
具体的な企業名は上げられないが、ここ30年を見ていると思い当たることがある人も多いのではないだろうか。為替で本業不振からの起死回生は難しいようだ。

  
6.ID為替「NZ貿易収支の中味がいい。ただ中国のミルク工場に」

NZの2月貿易収支は1月+3.06億NZD、 予想+6.00億NZDのところ8.18億NZDとなった。黒字が増えただけではなく、輸出が40.8億NZDから40.8億NZDへ増加した。最大の貿易相手国である中国向けの乳製品輸出が拡大した。粉乳、バターやチーズ、木材や肉製品の輸出が増えた。
 
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「下田鍋田浜」

 また伊豆に来ております 静かな下田鍋田浜。

 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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