野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

欧州に集合、年度末週、南ア政策金利、日経心配

      3/25(月)「欧州に集合、年度末週、南ア政策金利、日経心配」

loco.JPG

総括「欧州に集合、年度末週、南ア政策金利、日経心配」 
需給「お金はあるところにある」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「日銀が遅すぎた」
ID為替「タイ成長見通し下方修正」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「カラカウア通り@ワーポー」

  ドル円=100-105、ユーロ円=139-144、ユーロドル=1.35-1.40
 
 日経インデックス3月21日東京引け3月19日からの変化(2008年=100)円100.4弱し、ドル104.6強し、ユーロ99.2弱し、ドルインデックスIN NYBOT80.12強し、CRB 299.4弱し、原油99.46弱し、金1336弱し、DOW16302.77強し、日経平均ドルベ-ス東京引け138.95弱し、IMM円投機筋3月18日 円-61099(前週比+38257)、ユーロ+52991(前週比+16606)

1.(今週の予定)

24(月)中 HSBC製造業PMI・速報 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報
25(火)日 資金循環統計 香港 貿易収支 独 IFO景況指数 英 消費者物価指数 生産者物価指数 米 住宅価格指数 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数 新築住宅販売件数
26(水)日 企業向けサービス価格指数 米 耐久財受注
27(木)NZ 貿易収支 英 小売売上 南ア 生産者物価指数 米 GDP・確報値 新規失業保険申請件数 中古住宅販売成約 南ア中銀 政策金利 
28(金)日 失業率 全国消費者物価指数 鉱工業生産・速報 外国為替平衡操作の実施状況 仏 生産者物価指数 英 GDP確報  独 消費者物価指数・速報 米 個人所得・支出 PCEデフレーター ミシガン大消費者信頼感指数・確報

(来週の予定)

31(月)日 月鉱工業生産・速報、NZ 住宅建設許可 仏GDP・確報 香港 小売売上 南ア 貿易収支 加 GDP 米 シカゴ購買部協会景加気指数
1(火) 日銀短観、中 製造業PMI HSBC製造業PMI改定値 豪 政策金利 スイス SVME・PMI 仏 製造業PMI 独 製造業PMI改定値   独 失業率 失業者数  EU 製造業PMI改定値 英  製造業PMI EU 失業率 米 ISM製造業景況指数 建設支出
2(水)日 マネタリーベース 豪 住宅建設許可 英 建設業PMI EU 卸売物価指数 南ア BER消費者信頼感指数  米 MBA住宅ローン申請指数 ADP雇用統計 製造業新規受注 
3(木)仏 サービス部門PMI 独 サービス部門PMI EU サービス部門PMI改定値 英 サービス部門PMI EU 小売売上 米 チャレンジャー人員削減数 ECB政策金利 米 貿易収支 加 貿易収支 米 新規失業保険申請件数 ISM非製造業景況指数 
4(金)独 製造業新規受注 米 失業率  非農業部門雇用者数 加 失業率 新規雇用者数 Ivey購買部協会指数 
 
2.総括「欧州に集合、年度末週、南ア政策金利、日経心配」

 今週は各国首脳が欧州に集合する。3月23日から26日まで、ハーグ核セキュリティ・サミットが開催されるが、その流れで,ウクライナ情勢について議論するため,G7首脳会合開催予定。中国の習国家主席も訪欧しており米中首脳会談も予定されている。首脳外交は盛んだが、ロシアのプーチン大統領は、6月にロシア南部ソチで予定されているG-8首脳会議の準備を進めているが、「G-8に、もし来たくないなら来る必要はない」と述べている。経済が強くなれば発言も強くなる。外交週間となる。ロシアをG-8から締めだす流れとなれば世界の株価に悪影響があるだろう。

 さて年度末となってきた。銀行や企業は決算をぶらさない為に、3月の最終週は取引を手控える傾向があるが、国際政治問題も揺れ動き、年度末決算に関係のない、海外勢や個人の方はいつも通り動くので油断せず構えていたい。リパトリについてはやるべき会社は2月を中心に行っていたので、後は3月31日の仲値での集中取引となるだろう。ただリパトリの円買いだけでなく、次項のような海外送金玉も多くあり円買い一辺倒ではない。売り買い大きな金額が飛び交うこととなる。

 日本はやはり日経の下落が心配である。懸念の新興国市場の倍以上、下落している。株が下げながらの景気回復はないだろう。円安・株高の景気回復の流れが変わっている。増税やベアを行ってから景気減速では企業経営は苦しくなる。新鮮な政策が打ち出されないと新年度前半の円買い、株安の流れが止められなくなる。昨年も黒田異次元緩和で一旦上昇したものの5月以降は円高・株安が進み、回復はいつも通り晩秋となった。

 FRBがFOMC声明と同時に公表した委員の2015年と16年の政策金利の見通しが想定に比べて高かった。またイエレン議長が、証券購入策を終了してから利上げを開始するまでの期間の目安として、「おおよそ6カ月程度」と述べ、政策金利の上昇が視野に入ってきた。
委員による政策金利見通し。15年末時点の政策金利の水準を1%以上とする委員が16人中10人を占めた。前回(13年12月)の見通しでは17人中7人だっただけに、水準そのものが切り上がった。ドルは一旦全面高となったが、膨大な貿易赤字を抱えることもあり米ドルの強調推移は一筋縄ではいかないだろう。またブラード・セントルイス連銀総裁が「イエレン議長の6か月との発言は市場予測に一致」と発言したように市場も冷静になってくるだろう。米国は確報でもぶれやすい4QGDPと各種住宅指標がある。

 欧州は独IFOや各種PMIの発表がある。次週は政策金利決定があるだけに、弱い数字が出ると再びマイナス金利論議が高まってこよう。先週のユーロドルは7週間ぶりに陰線となった。経済的にはウクライナ問題でこれ以上のロシアとの亀裂を生まないことを願っているだろう。

 豪ドルが伸びてきている。通貨番付では年初来3位、昨年大きく引き離されたNZドルとの差を縮小している。NZは震災復興や中国への乳製品の輸出急増での景気回復で利上げを行い、今後の利上げも示唆している。NZドルはここまで通貨番付首位だが、今後の利上げ示唆で、やや上昇スピードを緩めている。豪は住宅・個人消費が盛り上がっていたが、雇用が懸念材料であった。2月の新規雇用者数が大幅増で一気にマインドが変わり上昇している。これ以上の利下げはないという観測も出てきている。両国とも中国景気減速の影響は大きく受けていない。今週はRBA総裁の講演がある。
 その中国も今年の成長率目標を掲げ、景気回復の具体的な目標もあり、着実な実行があれば、再び盛り返してくるだろう。7.5%成長目標、一人っ子政策の緩和、戸籍制度の緩和、自由貿易区の設置とその拡大などと積極的だ。理財商品のデフォルトは昨年の三中全会から想定されており大きな混乱とはならない。株価も下落しているが、日経平均ほどの下げではない。今週はHSBC製造業PMIの発表がある。

 南アフリカは今年は通貨が下げて株は上がるというパターンであったが、ウクライナ問題でユーロの下げを見ながら通貨も株も下げている。パラジウム急騰(ロシアの輸出停止懸念と南アスト)や他の資源価格の強さがサポートするも、ズマ大統領の公金を私的流用の問題があり、5月の総選挙を前に政局不安からのランド売りも出ている。今週は政策金利の決定がある。CPIがインタゲ上限に張り付いているが前回利上げをしただけに今回は様子見か。

3.需給「お金はあるところにある」

*政府は巨額の対外債務を抱えて経済危機に陥っているウクライナに対し、IMFと連携するなどして総額1000億円規模の支援を実施する方針を固めた。オランダのハーグで24日に開催される見通しのG-7で安倍晋三首相が表明するという。

*トヨタは2009-10年の大規模なリコールにつながった意図しない急加速問題をめぐり、情報公開が不十分で米消費者を誤解させたことを認め、12億ドルの和解金を支払うことで合意した。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=ボリバン下限から、上限を行ったり来たり。3月3日にボリバン下限下抜き、3月7日にボリバン上限上抜き、3月14日にボリバン下限下抜きとめまぐるしい。下限からは予想通り反発したが3月7日-11日の下降ラインは完全に上抜けたとまだ言えない。2月4日-3月3日、13年10月8日-10月25日の上昇ラインが支持。5日線上向き、ボリバン中位。週足は横ばいだが、長めに見ると、上値抵抗は12月30日週-1月6日週の下降ライン、下値支持は2月3日週-3月3日週の上昇ラインがある。下値支持はさらに10月7日週-21日週の上昇ラインがある。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月はわずかだが陰線に終わる。3月はわずかに陽転。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=3月13日の上ヒゲを上抜けず、3月14日-18日の上昇ライン、3月11日-13日の上昇ラインを下抜いて下落。2月3日-2月27日の上昇ラインも一旦下抜いた。ボリバン上限から反落で中位よりやや下げている。5日線下向く。週足は12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いている。6週連続陽線後、先週は陰線となった。2月3日週-2月24日週の上昇ラインを下抜く。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままだが、12月-1月の下降ラインを上抜いた。2月は陽線。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロ円=3月7日のボリバン上限越えから下げ始める。一目の雲の上限で下げ止まり小康。3月4日-6日の上昇ラインは下抜く。2月4日ー2月27日の上昇ラインは下抜ける。上値は3月7日-10日の下降ラインが抵抗。5日線横ばい。ボリバンは中位。週足は12月30日週-1月20日週の下降ラインを上抜いた。ただ2月3日週-3月3日週の上昇ライン近くまで下げている。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜くが2月は陽線。今月もここまで陽線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「日銀が遅すぎた」

日銀の黒田総裁は「過去の日銀の金融政策はデフレ定着防止に十分ではなかったとし、もっと早い段階で2%の物価安定目標を導入していれば、早期にデフレから脱却できていた可能性がある」と述べた。三重野、速水、福井、白川総裁らは円高・デフレがほんとに好きで、隙あらば利上げや緩和解除を行っていたと私は30年間書き続けていた。
  
6.ID為替「タイ成長見通し下方修正」

 最近タイに行ったこともあるのでタイのことが気になるようになった。ヤンゴンからバンコックへ到着した時に、地元の人に、たまたま来ていた赤いTシャツを着替えたほうがいいと注意され空港のトイレで着替えた。まだ赤シャツ隊と黄シャツ隊の攻防は収まっていない。
日本人ならタイ人と間違えられる可能性もあり赤シャツは黄シャツ隊の暴行の対象になりかねないということであった。

 そのタイの中央銀行は、今年の経済成長率と輸出の伸び率の見通しを下方修正した。政治の混乱が長期化するなか、緩和策継続の可能性を示唆した。 経済成長率見通しは1月時点の3%前後から2.7%に引き下げた。インラック首相の退陣を求める反政府デモが11月に始まって以降、成長率の予想は何度も下方修正されている。
 メコン川流域の国のうちではタイは日本が貿易、直接投資で大きくかかわっている国である。タイ景気減速が洪水の時のように日本経済に影響を与えるかもしれない。そのタイで先の選挙結果が無効となりさらに政治空白期間が長引きそうだ。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
------------------------------------------------
 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「カラカウア通り@ワーポー」

 このハワイの街がある建物はワーポーというらしい(ワールド ポーターズ)。 ロコモコとマラサダ、カラカウア通りでハワイ気分

loco1.JPG*

loco2.JPG

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • レポート
  • レポート(PDF形式)


業界最狭水準スプレッド

おいしく!ザクザク!夏祭りキャンペーン

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン