野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

1月全面ドル高、2月全面ドル安。ドル高なら円高、ドル安なら円安の傾向、リパトリあり、月末輸出は剥げ落ち

3/3(月)「1月全面ドル高、2月全面ドル安。ドル高なら円高、ドル安なら円安の傾向、リパトリあり、月末輸出は剥げ落ち」(1月は除く円)

総括「1月全面ドル高、2月全面ドル安。ドル高なら円高、ドル安なら円安の傾向、リパトリあり、月末輸出は剥げ落ち」 
需給「ドル円=2008年からの3月初旬の相場つき」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「指標の反応、予想より前回にしたい」
ID為替「2月上旬の貿易は輸出の伸びが輸入を上回った」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「出張へ」

  ドル円=99-104、ユーロ円=138-143、ユーロドル=1.35-1.40

 日経インデックス2月27日東京引け2月21日からの変化(2008年=100)円100.1同、ドル104.3強し、ユーロ98.2強し、ドルインデックスIN NYBOT 79.78弱し、CRB302.43強し、原油102.59強し、金1321.6弱し、DOW16321.71強し、日経平均ドルベ-ス東京引け145.81強し、IMM円投機筋2月25日 円-85090(前週比-5306)、ユーロ+13900(前週比+5301)

1.(今週の予定)

3(月)日  法人企業統計調査 中 HSBC製造業PMI改定値 スイス SVME購買部協会景気指数 仏 製造業PMI 独 製造業PMI EU  製造業PMI 英 製造業PMI 米 個人消費支出・個人所得 加  鉱工業製品価格 原料価格指数 米 ISM製造業景況指数  建設支出
4(火)日 マネタリーベース 豪 経常収支 住宅建設許可件数  政策金利発表 英 建設業PMI EU 卸売物価指数
5(水)豪 GDP 仏サービス部門PMI 独 サービス部門PMI EU サービス部門PMI 英 サービス部門PMI EU GDP改定値  小売売上 米 ADP雇用統計 ISM非製造業景況指数  カナダ中銀政策金利 米 ベージュブック
6(木)豪 貿易収支 小売売上 独 製造業新規受注 英中銀政策金利 米  チャレンジャー人員削減数 ECB政策金利 加 住宅建設許可件数 米 新規失業保険申請件数 非農業部門労働生産性・改定値  加 Ivey購買部協会指数 米 製造業新規受注  
7(金)日  景気先行指数 スイス 失業率  仏 貿易収支  スイス 鉱工業生産 消費者物価指数 独  鉱工業生産 加 貿易収支 米 非農業部門雇用者数変化 失業率 貿易収支  加 労働生産性指数 失業率 新規雇用者数  米 消費者信用残高

(来週の予定)

10(月)日 景気ウオッチャー調査、 国際収支、GDP改定値、仏  鉱工業生産、スイス 小売売上 カナダ  住宅着工 
11(火)日 日銀金融政策決定会合、マネーストックM2、 英 小売売上、豪 NAB企業景況感指数、独 貿易収支、経常収支 英  鉱工業生産 製造業生産指数  南ア BER企業信頼感指数  米 卸売在庫 
12(水)日 企業物価指数  第三次産業活動指数  法人企業景気予測調査 豪 住宅ローン件数  消費者態度指数 仏 非農業部門雇用者・改定値 南ア 四半期経常収支 英 貿易収支 EU 鉱工業生産  米MBA住宅ローン申請指数
13(木)NZ中銀政策金利  日 機械受注 英 RICS住宅価格指数 豪 失業率  新規雇用者数  中 小売売上 鉱工業生産 仏 消費者物価指数 ECB月報  カナダ 四半期設備稼働率  米  新規失業保険申請件数 米 輸出物価指数   輸入物価指数 米 小売売上 カナダ 新築住宅価格指数  米 企業在庫
14(金) 日銀・金融政策決定会合議事要旨 鉱工業生産・確報 独 消費者物価指数改定値 スイス 生産者輸入価格 米 売物価指数  米 ミシガン大学消費者態度指数・速報値

2.総括「1月全面ドル高、2月全面ドル安。ドル高なら円高、ドル安なら円安に傾きやすい、リパトリは、月末輸出は剥げ落ち」

 週末に発表された中国物聯合会の2月の製造業PMIは前月50.5、予想50.1のところ50.2となった。かろうじて50は上回り、予想を上回った。HSBC版よりいつも少し強い数字が出る傾向がある。不動産融資制限観測で上海株が急落、また人民元も大きくさげたが、週末は全人代での政策期待もあり株価は下げ止まった。今や中国への貿易依存度が極めて強い、資源国通貨も上海株、人民元下落を受け週末は若干弱含んだ。

 1月は円は全面高であったが、2月の円はドル以外に対しては弱含んだ。
米ドルが他通貨に対してより弱含んだからだろう。1月のドルは円を除いて全面ドル高であったが、2月は全面ドル安となった。寒波によって雇用を中心に経済指標が弱含んだことがある。もちろんもともと貿易赤字の米国なのでドル上昇を阻む要因は常にある。今週は2月雇用統計の発表があるが12月、1月は大きく予想を下回ったこともあってか、

今回は非農業部門雇用者数の予想も控えめで+15.0万人である。またQE3縮小継続があるが、市場は実体経済に弱気で米金利は年初から低下している。昨年はQE3縮小観測で金利が上昇したが、実際に実行してからは金利が低下するのはまさに先を読んで行くのが市場ということだろう。
 1月の世界の主要株価市場は全面安であったが、2月はいくつかの市場がプラス圏となった。ナスダック、FT、DAXである。中国HSBC製造業PMI悪化やウクライナ問題で新興国株式市場も下落したと言われるが、新興国の下落は年初来MSCIインデックスで3.6%だが、日経は8.9%下落しているのが心配だ。

 やはり日本の先行き不安感が生じているということだろう。4月の消費増税、さらに10%への増税観測、市場が好感する新たな金融政策、景気対策が打ち出されていないこと、海外の不満も意識してか国内外から110円以上の円安への不要ではないかの意見もでていたことがある。ただ多くの内外の多くの円買い要因がありながら昔のように円の急騰がないことは、貿易赤字の円売りがあるからだ。1月は月間では史上

最大の赤字であった。2月上旬も赤字であったが、輸出の伸びが輸入を久々に上回ったことが赤字縮小に繋がるかどうか。
 3月第一週は2月の月末輸出は剥げ落ちるがリパトリの円買いはまだ続くだろう。

 今週は金利週間であり、豪ドル週間でもある。

政策金利決定はRBA、BOC、BOE、ECBで行われる。
豪は昨年後半から住宅投資や小売売りが強含んだこと、鉄鉱石輸出が伸びたこと、インフレが上昇したことなどでRBA声明ではさらなる利下げや、豪ドル高懸念が消えたが、フォード、GM、トヨタの控除撤退報道、カンタズ航空の大幅人削減など報道に代表されるように雇用が弱く、また設備投資も伸びなかったことで、豪ドル売られ、今回も金利は現状維持も弱い基調の声明が出されるだろう。

 カナダは米国との景気格差(カナダが弱い)と米金利上昇でカナダドルは今年はここまで最弱通貨である。ただそれを生かして景気浮揚を狙うことあり、今回は現状維持となろう。

ECBは低成長、低インフレで緩和継続、さらにマイナス金利導入観測まであり、利下げも予想されている。ただ先週末に独の小売売上が上昇、ユーロ圏CPIも伸びたことが考慮されるかどうか。ウライナ情勢の影響も見守りたいが欧州経済の基調を揺るがすものではないだろう。

 英国はGDP、小売売上が強く、雇用も改善している。CPIは2%近辺で推移している。ただBOEカーニー総裁や政策委員も急いで利上げに走ることは否定している。周辺国や世界経済がまだしっかりしていないことも考慮している。金融政策は現状維持となろう。

 NZはほぼ申し分ない指標が出ている。貿易では中国への乳製品の輸出急増で貿易黒字となっている。ただ去年急騰していた住宅投資が今年になって弱含んでいる。3月13日の政策金利は利上げが予想されている。中銀はNZドル高には懸念を有している。

 南アランドは昨年は主要9通貨では最下位となっていたが、今年はカナダを抜いて8位となっている。13年4Q・GDPは予想を上回ったが、その後、今年の成長率が3.0%から2.7%へ下方修正された。新興国通貨不安で急騰していた長期金利はやや低下して市場は落ち着いてきた。

今年はこれまでのランド安と資源高で株式指数が史上最高値を更新している。

 最後に豪ドル週間としたのは、住宅建設許可、政策金利、GDP、貿易収支、小売売上と発表されるからである。その他TDD証券インフレ指数、住宅売上、企業収益、企業人材広告、商品価格指数、経常収支、外貨準備、AIG各種産業指数、NAB企業景況指数などがある。

3.需給「ドル円=2008年からの3月初旬の相場つき」

 2010年から13年までの3月上旬は毎年ジリ高であった。08年と09年は横ばい。2011年は上旬で上昇した後、東日本大震災のあと、ドル円は急落して、その後ドル買い介入を行った。通常の需給ではドル円は下がりそうにないが、今年は、例年になくリパトリ玉が出ている。それを輸入でどこまで抑えられるか
 
4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=2月4日-5日の上昇ラインを下抜いた。2月19日と20日の下ヒゲで上げるも102.50以上では売られ上ヒゲを出す。1月10日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線は下向く。ボリバン中位から下位に下落。山型というか団子天井型にも見える。2月26日-27日の下降ラインも上値抵抗。下値はボリバン下限で101.30あたり。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは上抜いた。2月3日週の下ヒゲで上昇するも力がなくなってきている。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月はわずかだが陰線に終わる年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年は陰線スタート。

*ユーロドル=年足が陽線に転じる。日足は2月25日-26日の下降ラインを上抜き上伸、ボリバン上限に達した。2月6日-12日の上昇ラインは下抜いたが、再びそのラインに迫り上げどまった。5日線上向き。2月27日-28日、2月6日-27日の上昇ラインがサポート。一目の雲の上。週足は12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いている。4週連続陽線。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままが、12月-1月の下降ラインを上抜いた。2月はで陽線。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロ円=2月20日の下ヒゲで140円後半へ伸びたが21日は上ヒゲを出した下げる。2月27日に下ヒゲを出し、先週金曜に上伸した。年初来でドルより強くなった。5日線はまだ下向き。ボリバン上位。2月21日-24日の下降ラインを上抜く。2月27日ー28日、2月4日-27日の上昇ラインが支える。週足は12月30日週-1月20日週の下降ラインを上抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜くが2月は陽線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「指標の反応、予想より前回にしたい」

  経済指標は前回と比べて反応すればいいのではないか。予想を上回った、下回ったより正しい反応のような気がする。でもあやふやな予想に基づいて動くのが市場だ。

6.ID為替「2月上旬は輸出の伸びが輸入を上回った」

 1月は歴史的な貿易大赤字となったが、2月は輸出の伸びが輸入を久々に上回った(表参照願度)

     
 平成26年 2月上旬分貿易統計(速報)   
 総 額 (原 値)(単位:百万円,%)  
  平成26年 2月上旬平成25年 2月上旬伸 率
 輸 出1,901,8521,610,92418.1
 輸 入2,201,7722,005,0439.8
 差 引△299,920△394,118-23.9

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「出張へ」

 今回はお休みとさせて頂きます。今週3月3日からは出張となりますので、現地で面白い写真があれば掲載させて頂きます。


 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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