野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

G-20と日本週間、米は寒波、欧州はなんとか成長維持

  2/17(月)「G-20と日本週間、米は寒波、欧州はなんとか成長維持」

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総括「G-20と日本週間、米は寒波、欧州はなんとか成長維持」 
需給「リパトリは出ている」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「たった1円で3兆円、たった100円でも3兆円」
ID為替「最近のG-20、G-7での為替関連」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「ベイブリッジ、つばさブリッジ」

  ドル円=99-104、ユーロ円=137-142

 日経インデックス2月14日東京引け2月12日からの変化(2008年=100)円100.1同、ドル104.0弱し、ユーロ97.7強し、ドルインデックスIN NYBOT 80.14弱し、CRB293.24強し、原油100.3弱し、金1318.6強し、DOW16154.39強し、日経平均ドルベ-ス東京引け140.71弱し、IMM円投機筋2月11日 円-78786(前週比-1957)、ユーロ-6929(前週比+6681)

1.(今週の予定)

17(月)日 第4四半期GDP・一次速報、トロント・NY休場
18(火)NZ 小売売上、 RBA議事録 日銀金融政策決定会合、家計調査 香港 失業率 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 ニューヨーク連銀製造業景気指数 対米証券投資 NAHB住宅市場指数
19(水)金融経済月報 南ア 消費者物価指数 BOE議事録 英 雇用統計 米 住宅着工件数 生産者物価指数 建設許可件数 FOMC議事録(1月28・29日)
20(木)NZ 生産者物価 日 貿易統計 月例経済報告 外国投信概況 中  HSBC製造業PMI スイス 貿易収支 独 生産者物価指数 仏 消費者物価指数 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 米 消費者物価指数  新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数  ユーロ圏 消費者信頼感・速報
21(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21日・22日分) 香港 消費者物価指数 英 小売売上 加 小売売上 消費者物価指数 米 中古住宅販売件数
22(土) G-20(シドニー、23日まで)

(来週の予定)

24(月)独 IFO景況指数 ユーロ圏 消費者物価指数・速報
25(火)独 GDP・確報 香港 貿易収支 南ア GDP 米 住宅価格指数 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数   リッチモンド連銀製造業指数
26(水)英GDP・改定値 香港 GDP 米 新築住宅販売件数 
27(木)NZ 貿易収支 スイス GDP 独 雇用統計 南ア 生産者物価指数 独 消費者物価指数・速報 米 耐久財受注 新規失業保険申請件数
28(金)NZ 住宅建設許可 日 失業率 全国消費者物価指数 鉱工業生産・速報 外国為替平衡操作の実施状況 仏 生産者物価指数
 ユーロ圏 失業率 南ア 貿易収支 加 GDP 米 GDP・改定値 シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 中古住宅販売制約
 
 2.総括「G-20と日本週間、米は寒波、欧州はなんとか成長維持」

  今週はG-20を含め、日本に関連する重要イベントが多い。4Q・GDPと貿易統計、日銀政策決定会合と続く。
G-20では米QE3縮小を進めるなかで通貨が下落し、先行きへの懸念が強まる新興国経済などを焦点に、議論が行われる見通しだろう。ただいずれも危機的なものではなく、包括的には前回の声明と内容はほぼ変わらないだろう(最近のG-20、G-7声明についてはID為替の項に詳述)。日本としては、消費税率の引き上げによる景気の落ち込みを「経済対策」で最小限に抑え、デフレ脱却と財政健全化の両立を目指す方針を説明する。

 日銀は政策決定会合を開催する。今年は世界でも大きく下げている日経平均であり若干円高が進む状況に意見が出るほど日銀が市場を注視しているとは思えない。量的・質的金融緩和は現状維持なら市場は失望し株価の下落は続いていくだろう。海外経済の下振れリスクは新興国の通貨不安と米QE3縮小と最近の一時的な景気減速は会合で取り上げるだろう。また3月末に期限を迎える成長基盤の強化や貸出増加支援の資金供給制度の扱いについて延長すなども議論されよう。

 日本の4Q・GDPは5四半期連続でプラス成長となる見込み。個人消費の伸び悩みで3Qにやや鈍化した成長率は4Qにやや加速したようだ。製造業、非製造業の設備投資の伸びが寄与する。輸出の伸び悩みで外需寄与度は3Qに続いてマイナスとなる見込み。予想は前期比+0.7%、前期比年率で+2.8%。

 1月貿易統計では既に発表されている1月上中旬が2.0兆円の赤字、昨年同期より8000億円拡大している。2011年が2.6兆円、12年が6.9兆円、13年が11.5兆円と赤字が拡大し円安の要因となっている。長期的為替相場形成の重要要素なので引き続き注視したい。赤字の原因となった原発稼働停止・再稼働問題の議論はこれからだ。

 米国はFOMC議事録や消費者物価指数の発表がある。イエレン新FRB議長はバーナンキ前議長のQE3縮小政策を引き継ぐが、経済指標次第とも付言した。オーソドックスなわかりやすい政策をとりそうだ。その米国は雇用など景気指標の減速も見られるようになった。日本など1日だけの雪で経済に大きな影響が出ている。米国は雪慣れしているとはいえ記録的な寒波でやはり景気減速が予想される。速報値で前期比年率3.2%だった4QGDPGDP成長率が、改定値では2%台前半になると予想が下方修正されている。年初、円に次いで強かった米ドルも徐々に順位を下げ現在は主要9通貨で5位である。

 欧州は先週発表の4Q・GDPは低成長なるも予想を上回り、3四半期連続成長となった。まだインフレは低下傾向を続けているために、ECBの金融緩和は続き、マイナス金利も議論されている。成長が続き、低金利なので株価は強く、貿易黒字も膨大なのでユーロも底堅い。英国はさらに成長が強含み、インフレ懸念もあるので将来の利上げ観測も出てきて、通貨はユーロより強いが、金利上昇を織り込んで株価はやや弱い。欧州当局からはユーロ高懸念を表明するものもいるが、まだ相場には影響はないだろう。

 資源国通貨では豪ドル、NZドルが強い。豪は先週雇用統計が悪化した。まだ実際の数字には表れていない、GM、フォード、トヨタらの工場撤退もある。ただ他の指標は徐々に改善、鉱山業の収益も改善している。雇用は遅行指標なので改善に時間がかかる。NZは3月利上げ観測が高まっている。乳製品の輸出増加で最大輸出先となった中国の経済が安定すれば、景気はさらに底堅くなっていくだろう。

 南アは失業率は改善したが、もちろん24%台という高水準。14年成長率は13年より改善する見込み。ここ去年から対ドルで大きく売り込まれているが、インフレ懸念からの利上げ、大統領、財務相、中銀総裁が揃ってランド安懸念を発したことから、下げ止まっている。白金鉱山ストは続いている。焦点は4月の総選挙である。

3.需給「リパトリは出ている」

 13年度年度末決算は収益好調の海外部門(円安によるもの)からのリパトリが出てくるだろう。数量ベースでは輸出は増加していないが金額ベースでは円安で手取りが増えている。賃上げなどの資金需要もあるので、いつもより円転が増えるだろう。一方機関投資家もこれ以上新しい政策が出ず、株価も下がり円高もすすむという目論見があれば、例年より円に転換してくるだろう。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=2月に入って下げ止まっていたが、日経平均の下げ、また新興国不安や豪の雇用不安でリスク回避となる場面では主役の通貨が落ち着きを取り戻しても買われている。2月5日-7日の上昇ラインは崩れた。2月12日-13日の下降ラインに沿っている。下値抵抗は雲の下限とボリバン下限か。上値抵抗とした1月の105円台からの下降ラインには届かなかった。ボリバンでは中位からやや落ちた。5日線は下向いた。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは上抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月は陰線に転じた。年足も陰線。

*ユーロドル=2月11日の長い上ヒゲが出て下落していたが1月30日-31日の下降ラインを上抜いて上げている。2月3日-5日の上昇ライン維持できている。ボリバン下限から反発し上限近い。上限は1.3768.5日線は上向き。1月27日-29日の下降ライン、2月11日-12日の下降ラインも上抜いた。一番の上値抵抗は12月27日-1月24日の下降ラインも上抜いた。週足は11月4日週-11日週の上昇ラインを下抜いている。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いた。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたままが、12月-1月の下降ラインを上抜きそうだ。2月は陽線スタート。年足は陰線。

*ユーロ円=140円を前に膠着している。先週の週足もほぼ寄り引き同時であった。1月23日-29日の下降ラインは上抜いた。12月27日-1月23日の下降ラインが上値抵抗でそこにぶつかっている。5日線は下向く。2月12日-13日の上昇ライン、2月4日-5日の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。週足は7週連続陽線から5週連続陰線で12月23日週-30日週の下降ラインが出来ている。先々週は6週間ぶりの陽線となったが先週は僅かながらも陰線。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜く。今月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

5.当局・円無常「たった1円で3兆円、たった100円でも3兆円」

 ドル円1円の動きで日本の対外純資産は3兆円動く、株価は100円で2,3兆円動く。経済対策、税制改革も取るに足らないものに思える相場の変動だ。

6.ID為替「最近のG-20、G-7での為替関連」

G-20 (2013年10月10-11日 於:米国・ワシントンD.C.)=為替については言及せず

1.9月に我々の首脳が会合して以降、世界経済の回復は続いている。主要な先進国において改善の兆しが見られる一方、多くの新興国において成長が鈍化しているが、新興国は引き続き世界の成長の重要な推進力である。現在の見通しは、多くの国における許容できないほどに高い失業率などの課題を示しており、下方リスクは引き続き残っている。米国は短期な財政の不確実性に対処するために緊急の行動をとる必要がある。我々は、資本フローの変動は引き続き重要な課題であることを認識する。

G-20(2013年7月19-20日 於:ロシア・モスクワ)]

我々は、根底にあるファンダメンタルズを反映するため、より市場で決定される為替レートシステムと為替の柔軟性に一層迅速に移行し、為替レートの継続したファンダメンタルズからの乖離を避けるとの我々のコミットメントを再確認する。我々は、通貨の競争的切り下げを回避し、競争力のために為替レートを目的とはしない。我々は、あらゆる形態の保護主義に対抗し、我々の開かれた市場を維持する。
我々は、資金フローの過度の変動及び為替レートの無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与えることを再確認する。

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G-7(2013年2月12日)

 我々は、為替レートは市場において決定されるべきこと、そして為替市場における行動に関して緊密に協議すべきことを再確認する。我々は、我々の財政・金融政策が、国内の手段を用いてそれぞれの国内目的を達成することに向けられてきていること、今後もそうしていくこと、そして我々は為替レートを目標にはしないことを再確認する。我々は、為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることに合意している。我々は引き続き、為替市場に関して緊密に協議し、適切に協力する。 
 
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「ベイブリッジ、つばさブリッジ」

 海上から眺めたベイブリッジ、つばさブリッジ、この辺りを航行した日本人を驚かしたペリーさんもさぞかしこの風景に驚いているだろう。


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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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