野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

危機報道にのると自分が危機に。輸出を実地検証してみたなど

       2/13(木)「危機報道にのると自分が危機に。輸出を実地検証してみたなど」

(大黒ふ頭の乗用車輸出埠頭)

ken2.JPG(ミラノ向け自動車輸出???)

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総括「危機報道にのると自分が危機に」 
需給「1月中国貿易収支は驚くべき好結果」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「カーニー総裁・マー君」
ID為替「2月米債金利の利払いで円高となるのだろうか」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「輸出動向@横浜港」

  ドル円=100-105、ユーロ円=137-142

 日経インデックス2月12日東京引け2月7日からの変化(2008年=100)円100.1弱し、ドル104.3弱し、ユーロ97.5強し、ドルインデックスIN NYBOT 80.69強し、CRB291.74強し、原油100.37強し、金1295強し、DOW15936.94強し、日経平均ドルベ-ス東京引け144.38強し、IMM円投機筋2月4日 円-76829(前週比+9363)、ユーロ-13610(前週比-27957)

1.(今週の予定)

10(月)日 国際収支 企業倒産、消費動向調査、景気ウオッチャー調査  スイス 失業率 加 住宅着工
11(火) 東京休場(建国記念日) 南ア 失業率 米 卸売在庫、卸売売上高 イエレン議長下院議会証言
12(水)日 機械受注 第3次産業活動指数 中国 貿易統計 スイス 消費者物価指数 ユーロ圏 鉱工業生産 BOE四半期インフレレポート 南ア 小売売上
13(木)日 企業物価指数 豪 雇用統計 ECB月例報告 米 小売売上 新規失業保険申請件数 イエレン議長上院議会証言
14(金)中国CPI、PPI 仏 GDP・速報 独 GDP・速報 ユーロ圏 貿易収支 ユーロ圏GDP・速報 米 鉱工業生産 ミシガン消費者態度指数

(来週の予定)

17(月)日 第4四半期GDP・一次速報、トロント・NY休場
18(火)NZ 小売売上、 日銀金融政策決定会合、香港 失業率 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 ニューヨーク連銀製造業景気指数 対米証券投資 NAHB住宅市場指数
19(水)南ア 消費者物価指数 BOE議事録 英 雇用統計 米 住宅着工件数 生産者物価指数 建設許可件数 FOMC議事録(1月28・29日)
20(木)NZ 生産者物価 日 貿易統計 スイス 貿易収支 独 生産者物価指数 仏 消費者物価指数 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報
   PMIサービス業・速報 米 消費者物価指数  新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数  ユーロ圏 消費者信頼感・速報
21(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21日・22日分) 香港 消費者物価指数 英 小売売上 加 小売売上 消費者物価指数 米 中古住宅販売件数
 
2.総括「危機報道にのると自分が危機に」

 イエレン新議長の議会証言が終わった。印象はオーソドックス、素直な感じがした。特に12月、1月の連続した非農業部門雇用者数の予想をを大幅に下回ったことの感想で「驚いた」といったことは素直でかわいい感じがした。今後も驚くべき政策などをとることはないだろう。あくまでも経済指標次第である。GDPなど全体の数字が改善を示す限り、QE3縮小は続けていくだろう。FRBの命題である雇用と物価の安定を揺るがす数字が出れば先ずは株価や金利が大きく動き、その後漸くFRBも腰を上げる形となろう。先行して動くような方ではないだろう。市場は物足りなさを感じるかもしれない。

 2月の市場はややリスク選好の動きだ。リスク選好となれば円とドルが売られと、他の通貨が買われがちだ。米債務上限問題も無駄な時間稼ぎはなくなり与野党が期限延長に合意する見込みだ。
 新興国問題は1998年のアジア危機やアルゼンチン危機と異なり、新興国は柔軟な為替相場をとっており、大きな危機ではないとしていたが、やはり落ち着いてきた。市場や各国当局はどのような問題に対しても過去の経験から対処が速くなっている。ディーラーだけが報道に惑わされて危機にのると自分が危機に陥ってしまうだろう。
 
 欧州は4Q・GDPの発表があるが力強いものはでないだろう。それが欧州の伝統である。ここのところの欧州指標は弱いが昨年4Qはまだ景況指数などが改善していたので、予想通りの小幅プラスの数字が出てくるだろう。先週、報道された債券買いの非不胎化オペレーション(金融緩和)議論は引き続き行われよう。。景気指標はやや弱くなっているが、南欧問題は落ち着き当該国の金利も低下していることから欧州には大きな問題はない。一方カーニー総裁を得た英国はやや元気だ。日本といい、英国といい、サラリーマン総裁でなく、良き人材を得れば景気も変わるようだ。今後とも順番人事を避けて欲しい。

 中国は春節明けの株式相場は上昇している。昨年の改革表明と3月の全人代に期待が向かっているようだ。これは資源国や新興国の支えとなる。いや先進国にもいい影響を与えよう。後述するが貿易収支も大きく改善している。

 指標が改善してきた豪はまもなく発表される雇用統計がカギである。トヨタの豪撤退など雇用関連ではいいミュースはない。IMFは豪ドルの減価や財政出動を求めている。(結果 雇用は悪化した)

 円安・株高での日本景気回復であったが、それを一服させるような当局・政府の言動はまだ続いている。それらは株価の下落を招き円高にも作用しよう。株安となれば賃金引き上げの原資がなくなっていく。増税インフレや道路工事でのGDP拡大だけでは日本の長期的な回復はないだろう。また原発を稼働させれば円高へ作用するが、それに代わりTPPを利用して原油以外の輸入を増やし、円安傾向を続けていくのが景気回復の助けとなろう。1月上中旬の貿易赤字は2兆円を超えた。これが円高を食い止めている。

3.需給「1月中国貿易収支は驚くべき好結果」

中国1月貿易収支は319億ドルの黒字。予想237億ドルの黒字。12月は256億ドルの黒字。
輸出は前年同月比10.6%増と、伸び率は予想の2.0%を大きく上回った。
輸入は同10.0%増、予想は3.0%増。原油や鉄鉱石、銅の輸入が過去最高の水準に達した。

データの信頼性について懐疑的な見方が一部であるものの、中国経済の減速に対する懸念を和らげる形となった。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=2月に入って下げ止まっている。長い下ヒゲを出した2月5日-7日の上昇ラインが崩れるかどうか。今後は1月の105円台からの下降ラインが上値抵抗となろう。ボリバン下限から反発し中位近い。5日線は上向いた。一目の雲の中。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは上抜いた。先週は下ヒゲが長かった。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

*ユーロドル=2月11日の長い上ヒゲが出て下落している。2月3日-5日の上昇ラインが崩れるか。1月30日-31日の下降ラインを上抜いて上げている。ボリバン下限から反発。5日線は下向くか?1月27日-29日の下降ラインも上抜いた。一番の上値抵抗は12月27日-1月24日の下降ラインであったが抜けきれず。12月27日の長い上ヒゲから1月の下げは始まっていた。週足は11月4日週-11日週の上昇ラインを下抜いている。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いた。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたまま。2月は陽線スタートであったが陰転。年足は陰線スタート。

*ユーロ円=上値抵抗の下降ラインはたくさんあるが、1月31日-2月3日、1月29日-31日、1月23日-29日の下降ラインは上抜いた。12月27日-1月23日の下降ラインが上値抵抗。5日線は上向く。ボリバン下限から反発し雲中。週足は7週連続陽線から5週連続陰線で12月23日週-30日週の下降ラインが出来ている。先週は6週間ぶりの陽線となった。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜く。今月は陽線スタートであったが陰転。年足は陰線スタート。

5.当局・円無常「カーニー総裁・マー君」

 カナダに続き、英国でも実績をあげつつあるカーニーBOE総裁だが、次期 日銀総裁に招へいすればどうだろう。でもマー君くらいの待遇が必要だろうか。
 

6.ID為替「2月米債金利の利払いで円高となるのだろうか?」

2月半ばには米債利払いが15日前後にあるので円高となる見方もある。利払いが多くなることは事実で2月、5月、8月、11月が債券の発行が多いので半年ごとに利払いがあるからそうなる。ただ過去のチャートを見ると、ここ2年はドル円は上昇しているし、目立って2月半ばに円高になっていない。まずは自分で検証すべきだろう。まったく取引には役に立たない、IMMの投機ポジションを語る方も多いが検証すると影響がないことがわかる。予想をする人の多くは自分でポジションを持ったことのない人が多い。実際にポジションをとる人は鵜呑みにせず実地検証が重要だ。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円

安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「輸出動向@横浜港」

 輸出動向を実地検証をしようと思いちょっと海に出た。本牧ふ頭、本牧沖、鶴見、大黒埠頭の船積み施設を見学した。
日本の輸出では全体の12.8%を占める昨年の乗用車の輸出では数量では0.4%の減少だが、金額ベースでは15.1%の増加。円安サマサマである。 乗用車の船積み埠頭をみると少しスペースが開いている気がした(ミラノ向け?)。本牧沖に停泊している貨物船やタンカーは以前から大黒海釣り公園から見ているのと変わりがないようだ。大型のガントリークレーンはまさに貿易日本の象徴だ。


*本牧沖の貨物船

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* 本牧沖の夕暮れ、ガントリークレーン

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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