野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

2月は新興国の落ち着きとテクニカルで円安でスタート

 2/10(月)「2月は新興国の落ち着きとテクニカルで円安でスタート」

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総括「2月は新興国の落ち着きとテクニカルで円安でスタート」 
需給「舛添都知事での為替需給」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「円安なのに輸出が増えず貿易赤字が縮小しないのは?」
ID為替「米雇用統計後の動き、いかようにも結果論」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「横浜のプロスポーツを応援しよう」

  ドル円=100-105、ユーロ円=137-142

 日経インデックス2月7日東京引け2月5日からの変化(2008年=100)円100.7弱し、ドル104.4弱し、ユーロ97.4強し、ドルインデックスIN NYBOT 80.67弱し、CRB289.78強し、原油99.88強し、金1262.9強し、DOW15794.08強し、日経平均ドルベ-ス東京引け141.53強し、IMM円投機筋2月4日 円-76829(前週比+9363)、ユーロ+-13610(前週比-27957)

1.(今週の予定)

10(月)日 国際収支 企業倒産、消費動向調査、景気ウオッチャー調査  スイス 失業率 加 住宅着工
11(火) 東京休場(建国記念日) 南ア 失業率 米 卸売在庫、卸売売上高 イエレン議長下院議会証言
12(水)日 機械受注 第3次産業活動指数 中国 貿易統計 スイス 消費者物価指数 ユーロ圏 鉱工業生産 BOE四半期インフレレポート 南ア 小売売上
13(木)日 企業物価指数 豪 雇用統計 ECB月例報告 米 小売売上 新規失業保険申請件数 イエレン議長上院議会証言
14(金)中国CPI、PPI 仏 GDP・速報 独 GDP・速報 ユーロ圏 貿易収支 ユーロ圏GDP・速報 米 鉱工業生産 ミシガン消費者態度指数

(来週の予定)

17(月)日 第4四半期GDP・一次速報、トロント・NY休場
18(火)NZ 小売売上、 日銀金融政策決定会合、香港 失業率 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 ニューヨーク連銀製造業景気指数 対米証券投資 NAHB住宅市場指数
19(水)南ア 消費者物価指数 BOE議事録 英 雇用統計 米 住宅着工件数 生産者物価指数 建設許可件数 FOMC議事録(1月28・29日)
20(木)NZ 生産者物価 日 貿易統計 スイス 貿易収支 独 生産者物価指数 仏 消費者物価指数 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 米 消費者物価指数  新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数  ユーロ圏 消費者信頼感・速報
21(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21日・22日分) 香港 消費者物価指数 英 小売売上 加 小売売上 消費者物価指数 米 中古住宅販売件数

 
2.総括「2月は新興国の落ち着きとテクニカルで円安でスタート」

 2か月連続、米雇用統計の非農業者部門雇用者数が大幅減少した。減少は寒波による一時的なものという見方と大幅減少化により投資家心理が悪化するという見方がある。金融市場の動きはまちまちであるが、やはり米長期金利が低下し続けていることは、株価や商品価格の上昇につながると見られているのだろう。また米長期金利が低下し続けていることは市場は米国経済にそれほど強気ではないということだろう。インフレがなかなか上昇しないことも気がかりである。
 今週はイエレン議長の2回の議会証言があるが、雇用市場を重視するイエレン議長が低インフレ下で単純にQE3を粛々と推し進めるという発言をするとは考えにくい。どこかに緩和継続の糸口を示すものと予想する。そうなれば2月から始まっているドル安が加速するだろう。貿易赤字と株安が進む円を除いて。

 また、いつものように米国は債務上限問題を控えているが、悲観的な意見も多いが私はこの混乱があるがゆえに米国債務が日本のように野放図に増えることを避けているように思う。この混乱は米国の健全さを示していると感じている。

 欧州は4Q・GDPの発表がある。ここのところの欧州指標は弱いが昨年4Qはまだ景況指数などが改善していたので、予想通りの小幅プラスの数字が出てくるだろう。先週、報道された債券買いの非不胎化オペレーション(金融緩和)議論は引き続き行われよう。景気指標はやや弱くなっているが、南欧問題は落ち着き当該国の金利も低下していることから欧州には大きなも問題はない。

 中国HSBC製造業PMI悪化や米QE3の実行を契機として起こった新興国市場の不安であるが、当該国の株式市場、通貨も落ち着いてきている。以前の通貨危機は米ドルとペッグしていた時にドル高(=通貨高)となったことにより引き起こされたのだが、今回は変動相場制をとっているので、通貨安となりそれは輸出産業に有利に働き混乱を収めている。むしろ新興国よりも株価が大きく下落している日本株市場が心配である。円安・株高での日本景気回復であったが、それを一服させるような当局・政府の言動が株価の下落を招いているのだろう。円高・株安となれば賃金引き上げの原資がなくなっていく。増税インフレや道路工事でのGDP拡大だけでは日本の長期的な回復はないだろう。また原発を稼働させれば円高へ作用するが、それに代わりTPPを利用して原油以外の輸入を増やし、円安傾向を続けていくのが景気回復の助けとなろう。1月上中旬の貿易赤字は2兆円を超えた。これが円高を食い止めている。

 今週の中国は貿易収支、CPI、PPIの発表がある。
 オセアニア両国の通貨が持ち直してきている。NZは昨年同様、震災復興による住宅ブームに消費も盛り上がり、インフレも上昇し始めている。雇用も若干ながら改善。3月には利上げが予想されている。NZの後を追うオーストラリアも雇用以外の指標は改善してきている。インフレも若干高まり、住宅投資も強く、輸出も中国向けが回復している。これで年内利下げ観測が後退しているが、問題は今週発表される雇用統計だろう。GM・フォードなどの撤退、資源ブームのピークを過ぎ、人員削減の報道も多い。雇用がクリアされれば一転利上げにも結びつこうがまだ時間がかかりそうだ。

 南アは新興国不安で従来のインフレ懸念もあり利上げに踏み切った。ただまだまだ経済指標は弱く、失業率も高い。ただ長期金利の上昇は中銀総裁がさらなる利上げを否定したことで収まった。中銀総裁・財務相ともにこれ以上の通貨安は避けたいとしている。
 問題は年中行事化している賃金ストや4月総選挙へ向けて最大与党のANCが支持率を落としていることだろう。

3.需給「舛添都知事での為替需給」

安倍政権の原発政策に沿う舛添氏が都知事となるようだ。大震災による原発停止でのエネルギー輸入増での貿易赤字か、あるいはアベノミクスかわからないが円安となり景気が回復した。円安なら景気が回復するという検証がなされた。かなり先の話となるが原発再稼働でエネルギー輸入が減少すれば貿易黒字に転換することもあろう。黒字になればまた円高デフレとなる。せっかく円安なら景気回復となることを学んだからには、原油以外でのこれまでの輸入規制を緩めて、貿易はやや赤字に維持できるほうが日本全体にとって好ましいだろう。日本企業が生産地を海外に求めている動きは現在円安になっても続いている。円高の兆しが出てくれば、再びこの動きが加速するだろう。カンボジア、ミヤンマーなどは日本の工場進出を待っている。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=2月に入って下げ止まっている。1月31日ー2月3日の下降ラインを上抜いた。
さらに1月29日ー31日の下降ラインも上抜いた。2月5日のゴトビの長い下ヒゲも上昇に寄与。
今後は1月の105円台からの下降ラインが上値抵抗となろう。ボリバン下限から反発。5日線は上向いた。一目の雲の中。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは上抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

*ユーロドル=2月3日-5日の上昇ラインが出来ている。1月30日-31日の下降ラインを上抜いて上げている。ボリバン下限から反発。5日線は上向く。1月27日-29日の下降ラインも上抜いた。一番の上値抵抗は12月27日-1月24日の下降ライン。12月27日の長い上ヒゲから1月の下げは始まっていた。週足は11月4日週-11日週の上昇ラインを下抜いている。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いた。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたまま。2月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

*ユーロ円=上値抵抗の下降ラインはたくさんあるが、1月31日-2月3日、1月29日-31日、1月23日-29日の下降ラインは上抜いた。12月27日-1月23日の下降ラインが上値抵抗。5日線は上向く。ボリバン下限から反発し雲中。週足は7週連続陽線から5週連続陰線で12月23日週-30日週の下降ラインが出来ている。先週は6週間ぶりの陽線となった。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜く。今月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

5.当局・円無常「円安なのに輸出が増えず貿易赤字が縮小しないのは?」

円高にしたのに貿易黒字から赤字になるのにプラザ合意から27年かかった相場としては240円から80円まで160円必要だった。気長に行こう。

6.ID為替「米雇用統計後の動き、いかようにも結果論」

AA=楽観論で米株、ドル円が買われた

米雇用統計で失業率が小幅ながら低下。米労働市場の順調な回復基調が続く。労働参加率が改善したなかで失業率が6.6%と前月から低下した。非農業部門の雇用者数の伸びは市場予想を大きく下回ったが、建設などでは増加。米景気の回復基調が改めて意識されると株式買いにつながった。予想を下回る米雇用者数は記録的な厳しい寒波の影響であり、米量的緩和の縮小ペースに変更はない

*BB=悲観論でドルはユーロ、オセアニア通貨(円以外の通貨)に売られた。米債券利回り低下、
金が買われた。

米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回った。投資家心理が悪化。運用リスクを回避する目的の債券買い(利回り低下)やドル売り(対ユーロなど)が加速した。

*結果を見て説明するのは簡単(矛盾しているが)。ディーラーは来た球を、どう変化しようと打ちこなすのみ。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」 

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「横浜のプロスポーツを応援しよう」

 横浜市役所のたれ幕でした。市役所はハマスタからみなとみらいの眺めのいいところに移転予定、山下ふ頭に横浜ドームやカジノを建設することが議論され始める。いろいろ
動きがあるようです。

 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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