野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

円高・株安・増税・道路工事、せめて賃金だけでも上げてもらってください

       2/3(月)「円高・株安・増税・道路工事、せめて賃金だけでも上げてもらってください」

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総括「円高・株安・増税・道路工事、せめて賃金だけでも上げてもらってください」 
需給「3年連続輸出数量ベース減少」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「円安は景気回復・社会福祉の主要因」
ID為替「円高・株安・増税・道路工事、せめて賃金だけでも上げてもらってください」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「横浜小舟、歩いても歩いても 小舟のように」

  ドル円=99-104、ユーロ円=135-140

 日経インデックス1月31日東京引け1月24日からの変化(2008年=100)円100.1強し、ドル104.9強し、ユーロ97.3弱し、ドルインデックスIN NYBOT81.25強し、CRB283.31し、原油97.49強し、金1239.8弱し、DOW15698.85弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け145.55弱し、IMM円投機筋1月28日 円-86192(前週比+28769)、ユーロ+14347(前週比+18119)

1.(今週の予定)

3(月) タイ総選挙結果、 香港・中国本土休場(旧正月)豪 住宅建設許可件数 スイス PMI製造業 英 PMI製造業 米 ISM製造業景況指数
4(火)日 マネタリーベース  豪政策金利 香港 小売売上 英 PMI建設業 ユーロ圏 生産者物価指数 
5(水)NZ 失業率 英 PMIサービス業 ユーロ圏 小売売上 米 ADP全国雇用者数 ISM非製造業景況指数
6(木) ウェリントン休場(ワイタンギデー) 豪 貿易収支 小売売上 スイス 貿易収支 BOE政策金利 ECB政策金利 米 単位労働費用 非農業部門労働生産性 新規失業保険申請件数 貿易収支
7(金)ロシア・ソチ五輪開幕 日 貿易統計 景気動向指数・速報 RBA四半期金融政策報告 中 HSBCサービス部門PMI 独 貿易収支 経常収支 スイス 小売売上 英 貿易収支 鉱工業生産 独 鉱工業生産 加 雇用統計 米 雇用統計

(来週の予定)

10(月)日 国際収支 スイス 失業率 加 住宅着工
11(火) 東京休場(建国記念日) 南ア 失業率
12(水)日 機械受注 スイス 消費者物価指数 ユーロ圏 鉱工業生産 BOE四半期インフレレポート 南ア 小売売上
13(木)豪 雇用統計 ECB月例報告 米 小売売上 新規失業保険申請件数
14(金)仏 GDP・速報 独 GDP・速報 ユーロ圏 貿易収支 ユーロ圏GDP・速報 米 鉱工業生産 ミシガン大消費者信頼感指数・速報

2.総括「円安崩れれば元の不況へ、景気回復は円安の主産物」

 ドル円のみならずクロス円も11月からの上昇ラインを下に切って下げた。財務省は銀行のディーラーポジション報告を終了し、円安誘導一服を示唆した。IMFの日本財務省筋は早すぎるかと思える日本の出口戦略の言及があった。日銀も増税期待のインフレ上昇もありさらなる緩和策は打ち出してこない。世界公約となった法人税減税には自民党内部からも消極的な意見が聞こえている。米国QE3でドルは円以外で上昇し、円は新興国など売られた通貨の対価として買われた。ユーロはドラギ総裁の示唆した通りインフレが低下し金融緩和期待も増幅し売られ対価で円が買われた。日経平均は騒がれている新興国の株安より下げおり、日本株安=円高となっている。
 ここまで円買いの理由を多く述べる必要はないが、多くの予想家も昨年からの円安のリズムの変調を述べている。2月以降はリパトリの円買いも出てくるだろう。晩秋から初冬の円安も途切れた感じがする。次の晩秋まで待たなければならないかもしれない。

 貿易赤字でのなだらかな円安でよかったが、アベノミクス、異次元緩和でたきつけられ投機的な円売りもあったので その投機的な分の調整がチャートの変化、当局の姿勢の違い、米国QE3種縮小開始などで始まったのだろう。

 リパトリの円買いも出てくる。円安で輸出金額は増加しているが、実は輸出数量は減少している。稼ぐ外貨は変わらないのでリパトリの外貨額は変わらないが、円価が増えているので
ここぞとばかり円に換える人がいつもより多く出ればドル売りが増える。また直接投資や機関投資家も収益増なのでやはりドル売りは年度末まで増えるだろう。対抗はサントリーや電通などの大型買収案件での円売りだろう。

 米国のQE3縮小はセオリー通り円以外の通貨でのドル買いとなっている。1月は米ドルは円に次いで強かった。ただQE3縮小以降は米金利は昨年と異なり低下している。10年債3%、30年債4%で買いが入ったのだろう。2月7日に期限を迎える連邦債務上限問題は乗り越えるだろう。それより雇用統計にまた寒波の影響が出るのかが不安である。ただ寒波の影響ではQE3縮小のペースは変えそうにない。
 
 欧州はインフレ低下が進んでおりさらなる金融緩和期待が出てきてユーロが売られている。もちろん日本とは逆で膨大な貿易黒字があるので調整ということである。今週のECBでは金利は据え置きなれど、他の手段での緩和を探る声明が出てくるだろう。英国は景気回復の兆しはあるがまだ金融政策を変更するほどではない。
 豪も据え置きだろう。雇用は依然弱いが、CPIが上昇してきている。ただ豪ドル高懸念は発するだろう。先週NZ中銀が金利を据え置いたことでNZドルが弱含みし、対価として豪ドルが買われている場面も出ている。8年来の対NZドルで安値をつけて豪ドルが回復している。

 南アは長期金利の上昇が急だ。先週はややサプライズの利上げであった。市場はインフレ抑制よりも利上げでの景気抑制を気にしている。鉱産物価格も下落している。政局は4月大統領候補に野党からは女性候補で出るということで話題となっている。リーダーシップのないズマ大統領に強敵が現れた。

 中国ではHSBC製造業PMIが低下し、新興国通貨やオセアニア通貨が売られることとなったが、春節休暇中に発表された政府版製造業PMIは50超えを維持した。中国はマイペースの高度成長を続けているが、リーマンショック後のように他国を引っ張っていくほどの大盤振る舞いはない。

3.需給「3年連続輸出数量ベース減少」

円安なければ悲惨、今後円高なら元の木阿弥
3年連続輸出数量ベース減少 。

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4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=11月7日-12月18日の上昇ラインを1月6日に下抜いてからはジリ貧である。主要通貨で対ドルで唯一ドル安なので円全体(総合価値)では1月は全面円高となった。先週は横ばい推移。102を割ると戻ってきたが、まだ需給面では102割れで損切り売りもあるので気をつけたい。サポートは1月27日-29日の上昇ライン、ボリバン下限 そして一目の雲の下限あたり。

さらに需給的にはリパトリの円買いも出てくるだろう。1月6日-1月13日の下降ラインもサポート。上値は1月23日-29日の下降ライン。5日線下向き。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。先週は上ヒゲが長い。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。年足は陰線スタート。

*ユーロドル=12月27日の長い上ヒゲが効いている。1月23日の大陽線後のジリジリ下がる波高い線が4本続き、長い陰線が2本続いた。ボリバン上位から下限まで一気に下落した。このところ大きくボリバン下限を下抜く動きがなかったが勢いのある2連続陰線の後なので気をつけたい。買い戻すなら何かきっかけ(下ヒゲ、カブセ、下降ライン上抜けなど)を見てからだろう。1月30日-31日の下降ライン、1月24日-27日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。週足は11月4日週-11日週の上昇ラインを下抜いている。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いた。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いた。年足は陰線スタート。

*ユーロ円=1月はジリ安推移。戻りの上昇ラインを何度も下抜いて安値引けとなった。1月29日ー1月31日の下降ラインに沿う。その上は1月23日-29日の下降ラインが抵抗。ボリバン下限下抜き。一目の雲の下に出そうだ。5日線下向きのまま。週足は7週連続陽線から5週連続陰線で12月23日週-30日週の下降ラインが出来ている。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜く。年足は陰線スタート。

5.当局・円無常「円安は景気回復・社会福祉の主要因」

 円安は金融緩和の副産物かもしれないが(そうでもないと思う、貿易赤字の主産物)、景気回復、社会福祉安定の主要因。円高になれば福祉も崩れよう。 景気回復は円安の主産物。

6.ID為替「円高・株安・増税・道路工事 せめて賃金だけでも上げてもらってください」

1月の世界主要市場、日経下げがイチバン。リーマン、上海、ドバイ、ギリシャそして今回のQE3(あるいは新興国)ショックでも一番下げるのが日経。 円高・株安・増税・道路工事 せめて賃金だけでも上げてもらってください。増税後の景気後退は、高いところで買ったロングポジションが永久に切れないようなもの。

・私「円高・株安放置したら、また元に戻りますね。2月からリパトリあるし。貿易赤字でスピードは緩まるけど、原発再稼働すれば、またデフレ不況。」
・質問「 偉い人がいつもいってるように本当にデフレ脱出の政策はあるんでしょうか?」

・私「ないでしょう。子供増やすことだけでしょうが、増えすぎると地球からこぼれ落ちますから限度がありますね。」2013年末と2014年1月末の比較です。

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7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「横浜小舟、歩いても歩いても 小舟のように」

私はゆれて ゆれてあなたの腕の中。大型客船もいいが小舟もいい。

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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