野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

新鮮なメッセージがなければ円高・株安継続か

   1/20(月)「新鮮なメッセージがなければ円高・株安継続か」

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総括「新鮮なメッセージがなければ円高・株安継続か」 
需給「顧客需給、外貨投信など」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「景気対策は円安・株高策から公共事業へ」
ID為替「世銀経済見通し、2013年から2016年」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「冬山手」

  ドル円=101-106、ユーロ円=139-144

 日経インデックス1月17日東京引け1月10日からの変化(2008年=100)円98.1強し、ドル104.1強し、ユーロ97.2強し、ドルインデックスIN NYBOT81.22強し、CRB278.41強し、原油94.37強し、金1251.9強し、DOW16458.56強し、日経平均ドルベ-ス東京引け150.81弱し、IMM円投機筋1月14日 円-119759(前週比+9109)、ユーロ+7253(前週比-7245)

1.(今週の予定)

20(月)  NY休場(キング牧師誕生日)、中国GDP、小売、工業生産、固定資産投資、独 生産者物価指数 香港 失業率 
21(火)安倍首相ダボス会議、NZ 消費者物価 香港 消費者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏ZEW景況感調査
22(水) 日銀金融政策決定会合 豪 消費者物価 南ア 消費者物価指数 英 雇用統計 BOE議事録 加 政策金利
23(木)中HSBC製造業PMI 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 加 小売売上 米 新規失業保険申請件数 住宅価格指数 中古住宅販売件数
24(金)通常国会召集 加 消費者物価指数

(来週の予定)

27(月)日 通関ベース貿易収支、日銀議事要旨(12月19日・20日分)、 シドニー休場(オーストラリアデー) 香港 貿易収支 独 IFO景況指数 小売売上 米 新築住宅販売件数
28(火)英GDP・速報 米 耐久財受注 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数
29(水) SARB政策金利 FOMC政策金利 
30(木)RBNZ政策金利 住宅建設許可 独 雇用統計 南ア 生産者物価指数 独 消費者物価指数・速報 米 GDP・速報値 新規失業保険申請件数 中古住宅販売制約
31(金)NZ 貿易収支 日 失業率 消費者物価指数 鉱工業生産・速報 外国為替市場平衡操作 仏 生産者物価指数 南ア 貿易収支  加 GDP 米 個人所得 個人支出 PCEデフレーター シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信頼感指数・確報値

2.総括「新鮮なメッセージがなければ円高・株安継続か」

 1月半ばを過ぎて、依然昨年とは違う動きである。円高・日経下落・米金利低下・原油安、金高。お金が株よりも債券に流れているのだろう。円売りも貿易赤字の分は出るが、積極的な海外投資へは向かわないようだ。

円高要因(リスクを回避させる要因)としては

  財務省報告(銀行のディーラーポジション)の廃止、昨年の景気回復でリパトリ(円買い)の増加が予想されること、景気追加対策がない(資本の動きが止まる)、投資家の投資玉の回転が効かなくなっている、 消費増税とさらなる消費増税で消費が落ち込む、G-20での円安批判が予想されること、欧州のユーロ高懸念、米財務長官や米自動車業界の円安批判などがあり、

円安要因としては、貿易赤字があるが外貨投信設定などは鈍っている。日本は月例経済報告や日銀さくらリポートで景気判断を上方修正しているが、昨年と違って株価に勢いがない。政府・金融当局も一服感があり新鮮な政策を打ち出したり、メッセージを発信してこないのが不安だ。安倍首相のダボス会議出席、日銀金融政策決定会合、通常国会召集と市場へのメッセージを発信する機会は多いので利用すべきだろう。

 円安の調整はドル円よりもクロス円を中心に起こっている。米ドルQE3縮小要因でのドル買いが円以外の通貨で入ってきている。
ただQE3縮小は米長期金利上昇に繋がらず、米国10年債は3%、30年債は4%という節で買われている。一時的とはいえ寒波の影響で雇用者数の増加が急減したことも影響している。

 株価は年初は世界の主要市場で下落していたが、欧州はプラス圏、米国ダウは小幅下げとなり、大きな下落は日経と上海株である。 
今週の中国は4Q・GDPや小売売上、工業生産などが発表される。成長を7%台に安定させるのが目標のようだが、株価は昨年来低迷しているのが不安だ。IPO再開で需給悪化懸念があると言われるが、それだけで下げ続けるほど脆弱な市場なのだろうか。ただ資源国への需要はあり、NZの乳製品や豪の鉄鉱石の中国の輸入は増加している。豪ドルは先週は雇用統計の悪化で下落したが、昨年の通貨番付順位よりは上げている。
 豪、NZ、カナダ、南アの資源国は今週揃ってCPIを発表する。NZは年初は今月利上げの予想もあったが、今週のCPI予想が落ち着いたものとなったので利上げ予想も減少している。豪は雇用悪化の上にCPIが低下すれば利下げ観測も出てくるだろう。南アは経済成長率は昨年の推定約1.9%から今年は2.8%、来年は3.2%に加速する見通しでランド安による輸出の増加が成長押し上げ要因になると久々に明るい見通しが出ている。4月の総選挙でのANCの求心力低下は不安。

  米国は大きな指標なく新規失業保険申請件数、住宅価格指数、中古住宅販売件数などである。

欧州は依然景気回復が緩やかで失業率も高いが貿易黒字がユーロを支えている。今週はZEW景況感調査、PMI製造業、PMIサービス業などの指標で景況感を占う。 

3.需給「顧客需給、外貨投信など」

 年初から顧客注文では損切りの売りが多い。ドル円もクロス円も同様だ。これは昨年までの損切りが多かった流れとは異なっている。
また2013年12月までの外貨投信残高が発表されてが、1年を通じて26兆円前後で推移しており、新規の投資は増加していない。2014年は昨年ほどの外貨投信の設定のペースではない。資本の面からは円安の勢いはない。貿易赤字による円安のみである。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=105円には戻せず。1月10日-13日の上昇ラインを上抜いて上伸するも1月16日には上ヒゲを出し、小半落。14日-15日の上昇ラインを下抜いた。5日線は横ばい。ボリバンは狭く中位あたりにいる。週足は9連続陽線の後に、2連続陰線、先週は小幅陽線となった。11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜きそうである。年足は陰線スタート。

*ユーロドル=12月27日の長い上ヒゲが効いている。その12月27日-31日の下降ラインは一旦上抜いたが、1月9日-10日の上昇ラインを下抜いて下降中。雲の下に出ている。5日線は下向く。ボリバンは下限に到達。1月14日-15日の下降ラインに沿う。週足は11月4日週-11日週の上昇ラインを下抜いている。12月23日週-30日週の下降ラインが上値抵抗である。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜く。年足は陰線スタート。

*ユーロ円=12月27日-31日の下降ラインが依然効いている。直近の1月13日-14日の上昇ラインを下抜いて今週は始まる。5日線下向き、ボリバン下限。週足は7週連続陽線が3週連続陰線で12月23日週-30日週の下降ラインが出来ている。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜きそうである。年足は陰線スタート。

5.当局・円無常「景気対策は円安・株高策から公共事業へ」

 今年も再び横浜の高速道路の工事が始まった。伊豆のような平日は車が殆ど通らない道でも工事を何キロごとかで行っている。また東名と第三京浜、横羽線を結ぶ大工事も行われている。一時は建設業者が潤って景気が良くなるが、後に通行する車が増えず、メンテナンスコストがかかり借金が増えるなら増税され、一般国民にとっては負担増となるのだろう。結果的に可処分所得は減少し投資に回せず、株安円高となるのだろうか。 
 
6.ID為替「世銀経済見通し、2013年から2016年」

      13年  14年  15年  16年
世界    2.4%  3.2%  3.4%  3.5%
先進国   1.3%  2.2%  2.4%  2.4%
日本    1.7%  1.4%  1.2%  1.3%
米国    1.8%  2.8%  2.9%   3%
ユーロ圏  -0.4%  1.1%  1.4%  1.5%
新興国   4.8%  5.3%   5.5%  5.7%


7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「冬山手」

 冬の山手、上はイタリア山、下はえの木てい・234番館 

 

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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