野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

リパトリ、年初の動き、所得黒字のこと、円高。円安要因、中国に依存する日本貿易」

「リパトリ、年初の動き、所得黒字のこと、円高。円安要因、中国に依存する日本貿易」



1「リパトリとは」
 
*Repatriation 本国送還(帰還)の意味。外国為替取引では一般的に年度決算で日本企業の海外拠点からの日本への利益送金を言う。外貨から円転換をともなう
 
*いつ出るのか=年度末の仲値で決済することが多いが、2月ごろより、概ねの金額に対してヘッジすることもある
 
*年度末に集中か=年度末にはリパトリの取引だけでなく、M&Aなど期末の特別海外送金も多く。大きな玉が飛び交うこととなる。このネットの仲値取引金額を推定するのは難しい。相場が大きく荒れることも多い。決算以外の取引は手控えられ市場が薄くなっているところで大玉が飛び交う状態となる。仲値決定直前数分で1円相場が上昇、仲値決定後は逆に数分で1円下落したこともあった(1990年)。
 
2.年初の動き、去年とまったく違う
 
今年の年初の動きは昨年年初とまった違う
 今年は円高・株安・金利低下・原油安・金高と昨年とは逆の動き
 ただ1月13日週の後半にやや戻している(1月14日、15日)
*去年
 
昨年
2012
2013
 
 
スタート
12月31日
1月14日
原油
91.82
94.14
2.32
2.53
1675.80
1669.40
-6.40
-0.38
CRB
295.01
298.12
3.11
1.05
ドルINDEX
79.76
79.49
-0.27
-0.34
コーン
701.00
724.00
23.00
3.28
大豆
1408.00
1417.50
9.50
0.67
30.23
31.06
0.83
2.74
パラジウム
700.00
700.00
0.00
0.00
プラチナ
1536.00
1651.00
115.00
7.49
 
 
 
 
 
JGB
0.795
0.81
0.02
1.89
 
 
 
 
 
米10年債金利
1.76
1.85
0.09
5.00
米30年債金利
2.95
3.04
0.08
2.85
GM
28.83
30.33
1.50
5.20
フォード
12.95
13.99
1.04
8.03
グーグル
707.38
723.25
15.87
2.24
シティ
39.56
42.22
2.66
6.72
VISA
151.58
160.65
9.07
5.98
ボーイング
75.36
76.55
1.19
1.58
NYDJ
13104.14
13507.32
403.18
3.08
ナスダック
3019.51
3117.50
97.99
3.25
上海総合
2269.13
2311.74
42.61
1.88
FTSE
5897.81
6107.86
210.05
3.56
DAX
7612.39
7729.52
117.13
1.54
日経
10395.18
10801.57
406.39
3.91
去年
2012
2013
 
 
 
12月31日
1月14日
変化率%
ドル円
86.76
89.37
2.61
3.01
ユーロ円
114.43
119.58
5.15
4.50
ポンド円
140.85
143.68
2.83
2.01
カナダ円
87.42
90.85
3.43
3.92
豪ドル円
90.16
94.45
4.29
4.76
NZドル円
71.85
75.37
3.52
4.90
スイス円
94.73
96.95
2.22
2.34
ランド円
10.23
10.27
0.04
0.39
 
 
 
 
 
 
 
 
 
変化率%
ユーロドル
1.3188
1.3373
0.0185
1.40
ポンドドル
1.6235
1.6073
-0.0162
-1.00
ドルスイス
0.9153
0.922
0.0067
0.73
ドルカナダ
0.9922
0.9839
-0.0083
-0.84
豪ドルドル
1.0395
1.0565
0.0170
1.64
NZドルドル
0.8284
0.8433
0.0149
1.80
ドルランド
8.4809
8.7382
0.2573
3.03
 
 
 
 
 
ユーロポンド
0.8122
0.832
0.0198
2.44
ユーロスイス
1.2077
1.2331
0.0254
2.10
豪ドルNZドル
1.2544
1.2528
-0.0016
-0.13
 
 
 
*今年
 
2013
2014
 
 
 
12月31日
1月14日
原油
98.42
92.59
-5.83
-5.92
1202.3
1245.4
43.10
3.58
CRB
280.17
276.77
-3.40
-1.21
ドルINDEX
80.03
80.6
0.57
0.71
コーン
422
431
9.00
2.13
大豆
1293
1307
14.00
1.08
19.45
20.21
0.76
3.91
パラジウム
712
734
22.00
3.09
プラチナ
1368
1427
59.00
4.31
JGB
0.735
0.655
-0.08
-10.88
米10年債金利
3.034
2.875
-0.16
-5.24
米30年債金利
3.973
3.805
-0.17
-4.23
GM
40.87
39.98
-0.89
-2.18
フォード
15.43
16.37
0.94
6.09
グーグル
1120.71
1150.68
29.97
2.67
シティ
52.11
53.98
1.87
3.59
VISA
222.68
221.77
-0.91
-0.41
ボーイング
136.49
139.77
3.28
2.40
NYDJ
16576.66
16373.86
-202.80
-1.22
ナスダック
4176.59
4183.02
6.43
0.15
上海総合
2115.98
2026.84
-89.14
-4.21
FTSE
6749.09
6766.86
17.77
0.26
DAX
9552.16
9540.51
-11.65
-0.12
日経
16291.31
15422.4
-868.91
-5.33
 
2013
2014
 
 
 
12月31日
1月14日
ドル円
105.29
104.2
-1.09
-1.04
ユーロ円
144.84
142.53
-2.31
-1.59
ポンド円
174.43
171.3
-3.13
-1.79
カナダ円
99.12
95.16
-3.96
-4.00
豪ドル円
93.98
93.42
-0.56
-0.60
NZドル円
86.65
87.38
0.73
0.84
スイス円
117.97
115.45
-2.52
-2.14
ランド円
10
9.62
-0.38
-3.80
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ユーロドル
1.3753
1.3677
-0.0076
-0.55
ポンドドル
1.6562
1.644
-0.0122
-0.74
ドルスイス
0.892
0.9026
0.0106
1.19
ドルカナダ
1.0615
1.0949
0.0334
3.15
豪ドルドル
0.8926
0.8964
0.0038
0.43
NZドルドル
0.8228
0.8382
0.0154
1.87
ドルランド
10.529
10.8316
0.3026
2.87
 
 
 
ユーロポンド
0.8299
0.832
0.0021
0.25
ユーロスイス
1.2271
1.2345
0.0074
0.60
豪ドルNZドル
1.0839
1.0693
-0.0146
-1.35
 
 
3.所得収支の見方と為替
 
*貿易赤字で円安が進んでいるが経常収支は膨大な所得黒字があり、まだ黒字になる月も多い。ただ為替取引でいえば所得黒字のすべてが為替取引(円買い)に繋がるわけではない。何故ならば所得黒字の約3分の1は外貨準備の利金の受け取りであり、通常は円に換
えられず外貨なまま保有される。黒字の項目だからといってすべて円買いに繋がるわけではない。また機関投資家、個人でも外貨のまま保有することもあり、為替取引では貿易赤字を所得黒字で相殺しているわけではない。やはり貿易赤字が取引を主導している。
  
 
  
 
 
4.円高要因 円安要因
 
 *円高要因
 
  財務省報告(銀行のディーラーポジション)
  リパトリ増加
  追加対策なし(資本の動きが止まる)
  投資家の回転が効かない
  消費増税とさらなる消費増税
  新年度円買い
  原発再開
  G-20円安批判 欧州のユーロ高懸念
  米自動車業界の円安批判
  NISA失敗時
 
*円安要因
 
 貿易赤字
 外貨投信
 原発廃止
 
 
*結論、貿易赤字による円安はあるも資本赤字(含む投機)での円売りが縮小=ポジション調整
 資本部門の円安とは2013年の黒田異次元緩和による円安(98-103)。その5円分くらいの調整はあるだろう。
 
5中国の貿易収支とその影響
 
*中国の貿易総額シェアは世界一で11%程度。対日は7%程度。ただ日本は中国貿易シェアが24%もある。他国比依存し過ぎではないか。日中緊張で事が起きれば日本の弊害が大きくなるのだろう。
世界貿易総額
361739
 
億ドル
2013推定
 
 
 
 
 
中国貿易総額
41600
11.50%
 
 
米国推定総額
38000
10.50%
 
 
 
 
 
 
 
対諸外国貿易
 
シェア
貿易総額
対中国シェア
日本
3125
7.51
13440
24.25%
 
 
 
 
 
EU
5591
13.44
49599
11.27%
 
 
 
 
 
5210
12.52
38000
13.70%
 
 
含サービス
48000
ASEAN
4436
10.66
 
 
 
 
 
 
 
香港
4010
9.64
 
 
 
 
 
 
 
対中貿易が首位
豪、NZ、南ア
 
 
 
日中関係の悪化は
 
 
 
 
 
 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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