野村雅道のID為替研究所 (Day)|FXブログ|外為どっとコム

オーストラリア リポート 「通貨安で株高」

「通貨安で株高」


 (ポイント)

*利下げ観測が浮上
*新政権は積極的な景気対策をとる模様
*米中貿易戦争の悪影響あり
*通貨安だが株価は強い
*総選挙では予想に反して与党連合が勝利した
*19年の貿易収支は黒字が続いている
*首相とRBA総裁が会談
*豪健全性規制庁は、融資先の返済能力を評価する際に最低7%の金利を想定する規制を廃止
*RBAは諸外国の利上げが機械的に豪の利上げにならないとしていた
*LNG生産は世界一になる見通し
*人口は順調に増え続けている

「トピックス」


(市況)

 通貨が安くて株が強い。米中貿易戦争の中でも先週は株高となった。
今週は設備投資の発表がある。最近の豪ドルの下落は選挙見通しによるものではなく、米中貿易戦争やインフレ低下による利下げ見通しであった。ただ豪のファンダメンタルズや財政は他国に比べればしっかりしている。 

(利下げ観測高まる)

利下げ観測や景気対策への期待がある。RBAは、労働市場が一段と改善しなければ利下げが適切になるとの認識を示した。
RBA議事要旨では「金利を目先調整する強い根拠はない」との文言が削除され、利下げ時期が近い可能性を示唆した。 議事要旨は「今後労働市場がさらに改善することはないというシナリオを検討した。その場合、利下げが適切になる公算が大きいと認識した」としている。
RBAは、高水準の家計債務や住宅価格の下落を踏まえ、利下げの効果がこれまでより小さくなる可能性があることにも言及した。 その上で「より低水準の金利は、為替相場の下落を通じてや、借り入れの利払いを減らし他の出費に資金を回せるようにすることで、依然として経済を支える可能性が期待できる」との見方を示した。 さらに、貿易摩擦が引き続き世界経済見通しの不透明要因になっていると指摘した。

(首相と中銀総裁会談)

モリソン首相とロウRBA総裁が会談し、経済情勢について協議した。ロウ総裁は、景気刺激のため、利下げを検討していると表明した上で、新政権も税負担の軽減など、家計所得の押し上げで役割を果たすべきだと主張した。モリソン首相は、経済の活性化を図り、関係が冷え込んでいる最大の貿易相手国である中国との関係改善などの課題に取り組むとした。ただ総選挙で予想外の勝利を収めたモリソン首相率いる与党・保守連合は、公約の履行でつまずいている。選挙戦で、中・低所得層向けの税金還付を7月1日までに決定すると宣言していたが、議会手続きが間に合わず、難しい情勢となっている。
 
(ウエストパック銀の年内3回の利下げ予想)

豪銀大手ウエストパック銀行が、RBAが年内3回の利下げを行うとの見通しを示した。年内の利下げ時期の予想を従来の8月と11月から6月と8月に前倒しした。さらに11月にも利下げが行われる可能性があるとの見方を示した。
 RBAは2016年8月に金利を過去最低の1.5%に引き下げて以降、金利を据え置いている。ウェストパックは「雇用、賃金上昇、経済成長、物価上昇、住宅市場の状況を巡るわれわれの見通しは、2019年を通じた政策緩和の必要性と整合的だ」と説明した。
RBAが利下げに動けば、NZ中銀への追加緩和圧力が高まる見通し。NZ中銀は今月、2016年11月以来の利下げに踏み切った。

(融資の最低金利規制を廃止)

豪健全性規制庁は、融資先の返済能力を評価する際に最低7%の金利を想定する規制を廃止することを提案した。 家計向け融資の拡大につながるとみられる。
最低7%という下限を撤廃することで、新規の貸出ルートを通じた利下げの波及効果が高まるはずとの見方を示した。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧



業界最狭水準スプレッド

50万口座突破スプレッド縮小キャンペーン

ホットなFX!冬のほこほこキャンペーン

歳末!外為大感謝祭キャンペーン

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン