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トルコ 統一地方選

時事

エルドアン政権に対する信任投票の意味合いがある統一地方選の投票が行われた。対米関係悪化を契機とした昨年8月の通貨危機以降、国内の景気後退が鮮明化。投票日直前の3月下旬にも通貨や株価が急落する事態が発生し、イスラム系政権与党の公正発展党(AKP)に強い逆風が吹いている。

 選挙では、国政への影響力がある首都アンカラや最大都市イスタンブールの市長も改選される。両都市ではこれまでAKPが市長の座を守ってきたが、今回は特にアンカラでAKPの苦戦が伝えられ、中道左派野党・共和人民党(CHP)にポストを明け渡す可能性が指摘されている。
 こうした中、エルドアン大統領は選挙戦で国民の愛国心を刺激し、支持固めを図る戦術を取った。3月15日にニュージーランドのモスク(イスラム礼拝所)で起きた銃撃の犯行映像を選挙集会で使用して、「イスラム教徒やトルコ国民を標的にした」と強調。通貨リラの下落について「外国の仕業」と主張し、「脅威」に立ち向かう姿勢をアピールした。
 もっとも、国民の多くにとっては景気悪化が大きな関心事で、大統領の訴えがどれほど浸透したかは不透明だ。エルドアン大統領の任期は2023年までで、地方選の結果は進退に直結しない。ただ、AKPが主要都市で敗北すれば、大統領の指導力低下を招きかねない状況だ。

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3月31日実施のトルコ統一地方選は即日開票され、地元メディアは与党連合が野党連合を全体ではリードしていると伝えた。ただ、注目の首都アンカラ市長選は野党連合候補のヤワシュ氏が1日未明、勝利を宣言。最大都市イスタンブール市長選は与野党の大接戦となっている。

 両市の市長ポストは、エルドアン大統領が党首を務める現与党、公正発展党(AKP)とその前身政党が1994年から維持してきた。エルドアン政権に打撃となりそうだ。

 イスタンブール市長選では、エルドアン氏側近のユルドゥルム元首相が3月31日深夜、当選を宣言したが、野党側も勝利を主張している。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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