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日本の輸出が伸びない

「日本の輸出が伸びない」


日本の輸出が伸びない。原油価格が下落し輸入が減少すれば輸出が突出し貿易黒字となり円高となるのがこれまでのパターンであるが円高の速度が遅い。米中貿易戦争の影響が出て輸出が減少している。一方、輸入は鉱物性燃料の輸入の伸びは縮小しているが、航空機などの輸入が増えている。米国から輸入を増やすと約束した表れか。
 輸出の減少では政府、民間からコメントが出ている。ただ黒田総裁は楽観的だ(この項目の最後)

(月例経済報告)

1月の月例経済報告で、アジア向けの輸出が鈍化していることを理由に、輸出に関する判断を「このところ弱含んでいる」と3カ月ぶりに下方修正した。米中貿易戦争など世界経済は不透明感を増しており、足元では景気の停滞感も強まりつつある。

(名古屋港)

*名古屋税関が発表した18年12月の管内貿易概況(速報)で、輸出額が23カ月ぶりに前年同月を下回った。金額は2.3%減の1兆7081億円。ハイブリッド車(HV)が不振の米国向けを中心に、自動車輸出が落ち込んだ。

(企業別)


*日立製作所=自動車部品などの需要が低迷していることから、中国の売り上げが前の年を下回り、中国経済の減速が浮き彫りとなる形となった。18年4月から12月までのグループ全体の決算で、売り上げが6兆7829億円と前年同期と比べて1.6%増加し、最終利益は826億円と68%減少。地域別売り上げは、国内や北米などの地域が1%から7%伸びた一方、中国だけが1%下回った
中国経済の減速を背景に、自動車部品や建設機械の需要が低迷しているため

*ソニー=19年3月期の売上高予想を前年比0.5%減の8兆5000億円に下方修正した。従来予想は同1.8%増の8兆7000億円だった。金融分野や半導体分野などの下振れを反映させた。

*キヤノン=19年12月期連結業績は減収減益を見込んでいると発表した。世界経済の不透明感が高まっていることを踏まえ、業績予想の前提となる為替レートを円高方向に設定したことなどが響く。 売上高は前年比1.3%減の3兆9000億円、営業利益は同5.2%減の3250億円を予想している。


*シャープ=2019年3月期の連結売上高予想を従来より1900億円減の2兆5千億円に下方修正した。米中貿易摩擦などの影響としている。昨年10月にも中国での液晶テレビ販売減少などを理由に下方修正しており、2度目の引き下げとなる。本業のもうけを示す営業利益も50億円減の1070億円に下方修正した。

*千代田化工建設が総額1000億円規模の金融支援を要請

*日本電産は17日、2019年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高をこれまでの見通しより1500億円減の1兆4500億円に、純利益を350億円減の1120億円に引き下げた。純利益は前期比12%増の予想から一転して14%減の減益となる。米中貿易摩擦の影響で中国経済が減速し、主力のモーターなどで想定を上回る需要減が生じたためという。

*パナソニック=2019年3月期第3四半期(2018年4~12月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比2.9%増の6兆0829億円、営業利益は7.5%減の2927億円、税引前利益は6.1%減の1943億円、当期純利益は13.2%減の1737億円となった。

「景気指標」

(製造業PMI)

1月製造業PMIは50.0で、前月から2.6ポイント低下した。16年8月以来、およそ2年半ぶりの低水準に落ち込んだ。輸出向け受注は2カ月連続で40台となり、減速傾向が強まった

(バルチック海運指数)

米中両国が貿易戦争で互いに制裁関税を発動した昨年半ば以降、鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み船の運賃が急落している。 同運賃の国際指標であるバルチック海運指数は、昨年半ば以降47%急落。

*(消費者態度指数)

1月消費動向調査によると、消費者態度指数(2人以上の世帯・季節調整値)は、前月から0.8ポイントの大幅低下となり、41.9に落ち込んだ。16年11月の41.0以来の低水準となった。低下は4カ月連続。2年2カ月ぶり低水準構成する「収入の増え方」「暮らし向き」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の全てが低下した。

(家計調査)

11月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の実質消費支出は前年比0.6%減)となった。減少は3カ月連続。実額は28万1041円だった。

(景気ウォッチャー調査)

景気ウォッチャー調査の2018年12月分は3カ月前と比較した景気の現状判断DIは前月比3.0ポイント減の48.0と、3カ月ぶりに低下した。2~3カ月先の先行き判断DIも48.5と、前月を3.7ポイント下回った。

(黒田総裁は楽観)

米中貿易摩擦について「個人的な意見だが収束に向かうのではないかと期待を込めて思っている」と指摘。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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