トランプ大統領の為替発言の元ネタはIMF、円は主要ターゲットでもないが
ドルが過大評価される一方、人民元は基礎的条件に沿っているとの認識を示した。
*世界の経常収支の約半分が過剰で、成長リスクや貿易摩擦に拍車をかけているとも指摘。経常赤字・黒字が先進国により集中していると分析した。 中国の経常黒字は昨年やや増えて、国内総生産(GDP)比1.7%に達したとみられ、過剰収支国の1つと指摘した。ドイツや韓国、オランダ、スウェーデン、シンガポールなども過剰黒字国とした。
*一方、米国や英国、トルコ、アルゼンチンなどは過剰赤字国とした 。
*ドルについては、中期の基礎的条件が正当化する水準と比べ8─16%過大評価されたとの推計を示した。
*円は中期の基礎的条件におおむね一致するとした。 (ただトランプ大統領は貿易黒字が気に入らない)
ロイター

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏
1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。
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