日経平均: 中長期上昇トレンド(DP=14,400円域)及び短期上昇トレンド(DP=18,500円域)の中、直近のバランスの上方へのブレークアウト・ポイント20,200円域を5月21日突破しての上値目標21,000円域に対して5月29日20,500円域まで上昇。
『相場はscienceではなくartである』が故に、artisticなPFにより「相場を読む」のです。
実戦相場予測とは「いつ買い(売り)いつそれを売る(買い戻す)かを具体的な価格とタイミングを示す」予測をいい、以って如何に損を小さくし利益を大きくするかということ,即ち絶対的収益を極大化するための実戦での予測のことをいいます。
いわゆるファンダメンタルや世の中のコンセンサス(総意)は一切無視し(というより実戦相場予測には必要ありません)、ポイント&フィギュア(PF)という単純なチャート(「絵」と呼んでいます)だけで『相場はバランスを崩せば跳ぶ』という相場の習性を前提に市場のバランスとそのバランスの崩れを絵の上で読み、トレンドを認識し、エネルギー計算をして具体的な目標値を算出、以って実戦での売買を行っていきます。
短期目標値は枠の転換が起ったところで消滅するので、その時点でとったポジションをクローズし、また次のバランスの崩れまで売買をしないで「休み」、新たなバランスの崩れが起こればそのシグナルに従ってまた売買していきます。
但し、H&Sのネックラインを突破しての中長期目標値があるときは、短期の枠の転換が起こってもその中長期のポジションのクローズはしません。
そして『木を見て森
を見ず』の例えになぞらえ相場の中長期トレンドを中心とした相場の大局的な流れを『相場の森』と呼び、短期トレンド(中長期トレンドの中のインターメディエート・トレンド=intermediate trend)を中心とした短期的な流れを『相場の木』と呼んでいます。
そして可能な限り各々のトレンドを壊すポイント(トレンドの再吟味ポイント)デインジャー・ポイントまたはデインジャー・ポイント・ショート
(下降トレンドのデインジャー・ポイントをデインジャー・ポイント・ショートと呼びます)を具体的な価格で示します。
このトレンドの転換、特に中長期トレンドの転換は、短期的な目標値とは違って、実戦では大きな意味を持ちます。それまで慣れ親しんだ中長期トレンドの延長線上に相場をみることを捨てるポイントなのです。
そしてもし立場上必要ならばPFから予測された相場をもとに将来の世の中に起こり得る事象やいわゆるファンダメンタルを逆読みする立場です。決してファンダメンタルから相場を予測してはいけません。
過去のPFによる相場予測の実戦のコメントを再び一旦削除しました。過去にどのような予測をしたのか示してほしいというご要望に応じ、できるだけ遡って掲載しておりましたが、少し長くなってきましたのでので見やすくするために削除することに致しました。過去の実戦予測をご覧になりたい方は過去のページをご覧頂ければと思います。
また利用できるwebsiteの関係で添付する絵(PFのチャート)が引き続き「相場の木」レベルの短期の絵だけになってしまいますので、ご了承下さい。
2015年5月29日(金)現在のPFによる日経平均株価の『実戦相場予測』は以下の通りです。
日経平均株価:
『相場の森』:
89年12月の史上最高値38,915円をピークとする中長期下降トレンドを25年以上に亘って形成しておりましたが、2015年2月20日そのデインジャー・ポイント・ショート18,300円域を突破し、中長期下降トレンドは消滅しました。
代って、7,000円域を起点とする中長期上昇トレンドを形成。デインジャーポイントは13,800円域となります。2015年3月13日デインジャーポイントを14400円域に引上げ。
『相場の木』:
中長期下降トレンドの中で、デインジャー・ポイント14,200円を08年1月11日(終値14,110円)突破し、短期下降トレンドに転換。短期下降トレンドのデインジャー・ポイント・ショート(DPS)を14,500円域から9,000円域に引下げ。
引き下げたDPSを'09年5月7日上方に突破し、短期上昇トレンドに転換、デインジャー・ポイント(DP)は4月23日、9,800円域まで引上げ。
10年5月20日DP9,800円域を突破するとともに2度続けてバランスを下方に突破し、短期下降トレンドに転換、DPSは11,400円域。10年6月11日、DPSを10,700円域に引下げ。10年8月31日更にDPSを9,800円域に引下げ。
10年11月10日9,800円域と突破して、短期上昇トレンドに転換、DPは8,900円円域。更に11年2月8日2度続けてバランスを上方に突破したので加速された上昇トレンドDPは10,100円域。3月14日に加速された上昇トレンドのDPを突破、3月15日短期上昇トレンドのDPを突破し、上昇トレンドは壊れ、2010年4月5日の11,300円域を起点とする短期下降トレンドに転換(DPS10,900円域)。
更にその短期下降トレンドは2013年1月18日10,900円域を突破して消滅。
8,100円域を起点とする短期上昇トレンドに転換、DPは引き上げて10,300円域。
更に、引き上げたDP13,100円域を突破し、短期下降トレンドに転換。DPSは14,000円域。
2013年7月5日DPSを突破して短期下降トレンドが壊れましたが、
2013年11月14日短期上昇トレンドに転換。DP=13200円域から2013年12月19日、DP=13,700円域に引上げ。
更にDP=15,000円域に引上げ。
2014年1月28日、DP15,000円域を突破し、下降トレンドに転換、DPS=16,300円域。2月14日DPS=15,300円域に引下げ。
2014年6月19日DPSを突破し、短期下降トレンドは壊れ、更に7月4日バランスを上方に壊す15,400円域突破したので上昇トレンドに転換しました。短期上昇トレンドのデインジャー・ポイントは13,800 円域となります。
更に2014年11月21日デインジャーポイントを14,400円域に引上げ。
短期上昇トレンドのデインジャーポイントは17,200円域から2015年3月26日18,500円域に引上げ。
上昇三角形のバランスの上値バランス15,100円域を突破しての上値目標16,300円域は14年10月31日到達しました。
バランスの上方へのブレークアウト・ポイント17,500円を12月1日突破しての上値目標19,600円域に対して、12月5日17,900円域まで上昇後、12月10日三枠転換にて消滅。
バランスの下方へのブレークアウト・ポイント16,800円域を12月16日突破しての下値目標15,700円域は12月18日三枠転換により消滅。
バランスの上方へのブレークアウト・ポイント17,200円域を1月20日突破しての上値目標19,800円域に対して1月28日17,700円域まで上昇後、2月3日17,300円域まで下落して3枠転換し、消滅。
バランスの上方へのブレークアウト・ポイント17,800円域を2月12日突破しての上値目標18,600円域を2月24日到達。さらに3月6日18,900円域まで上昇し、more-than-reached状態となっていましたが、18600円域まで下落して想定通り値固め、更に3月13日上方へのブレークアウト・ポイントを突破してのmeasured-moveによる上値目標20,200円域は3月23日19,700円域まで上昇後、3月26日三枠転換し消滅しました。
バランスのブレークアウト・ポイント上方19,800円域を4月9日突破しての上値目標20,600円域は4月17日三枠転換により消滅。
バランスの上方へのブレークアウト・ポイント20,000円域を4月22日突破しての上値目標20,800円域は20,100円域は4月23日20,100円域まで上昇し4月30日三枠転換して消滅しました。
バランスの下方へのブレークアウト・ポイント19,500円域を4月30日突破しての下値目標18,400円域に対して5月7日19,200円域まで下落しましたが、5月11日三枠転換にて消滅。
直近のバランスの上方へのブレークアウト・ポイント20,200円域を5月21日突破しての上値目標21,000円域に対して5月29日20,500円域まで上昇しました。
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株式会社日本産業推進機構顧問/株式会社ディストリクト顧問
松本 鉄郎(まつもと・てつろう)氏
東京銀行、Citigroupを通じトレーディングや資産運用業務に従事。その実戦での対象は外国為替、国内外株式、国内外債券、短期金融商品、商品、ヘッジファンド、不動産、プライベートエクィティ等極めて広範囲に及ぶ。
『ポイント&フィギュアによる実戦相場予測』を講演会やメディアを通じ広める。
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