FXブログ 為替物語


2008年4月 2日アーカイブ


信用収縮の行方。

 今週は日ごろの不摂生がたたり、流行遅れのインフルエンザなんぞにかかってしまい、きょうあすのリポート類はお休みすることになりました。お詫び申し上げます。

 現在はタミフルがまだ効いているので、少しばかり。

 昨日の米株高、円安、ドル高の底流にあるスイス大手銀UBSや米証券大手リーマン・ブラザーズの増資は「ベアー・スターンズ後」ということに意味があります。投資家が自らの責任で手を差し伸べるエネルギーが出てきたということは、何らかの問題が起きてもベアー型スキームの適用が可能になるケースは多いと踏んだのかもしれません。

 丸損はしない——。

 いずれにせよ公的資金の導入なし(とはいってもベアースキームはもともと損が出たらNY連銀がかぶることになっているので厳密に言えば違いますが)に金融機関の問題解決がスムーズに進むとすればそれはそれでいい話です。

 半面、信用収縮という点で見ると、ピンポイントでの増資のプラス効果は多くを期待できません。混乱はレバレッジド・ローンや地方債市場など既に多方面にわたっており、早々の事態収拾は困難。参加者同士の相互不信の芽も残ったままです。まだまだ紆余曲折(うよきょくせつ)があると見るのが妥当なところでしょう。

 景気の先行き不透明感もすぐには消えそうにありません。

 なので今回のニュースが株価の盛り返し材料になったというのが今ひとつしっくりこないのですが、あえて申すなら「株主責任」の重要度が高まったという点で社債市場ではお金が流れやすくなったかな、という印象です。吸収合併されても基本的には返してもらえますから。

 為替では昨日のUBSネタ(資本増強よりも損失に目が向かった)などで欧州への強気ムードが薄れた分、ユーロのセンチメントもいささか後退した印象があります。とはいえこれは米国次第です。少なくとも現在の金利でドルの本格回復を見込むことは困難に思われます。

2008年4月 2日(水)16:32 個別ページ

外為どっとコムからのご案内

外為どっとコムTwitter