大阪セミナー今日からはじめる投資ライフ ー金融不安の中の資産運用術ー

第3部:ゆとりある未来を手に入れる資産運用!5つのルール

木村剛氏が、日本経済の深刻さと抱える問題点、そこから考える資産運用の重要ポイントを語ってくれました。

木村 剛 氏

サブプライム問題の震源地アメリカより深刻な日本経済

「ゆとりある未来を手に入れる」というテーマなんですが、中身は暗くなってしまうかもしれません。
まず世界はどうなっているかというと、真っ暗です。IMFの経済見通しによると、アメリカもヨーロッパも日本もマイナス成長。世界同時不況なわけです。 日本では、「これは、サブプライム・ローン問題の影響だ」と考えられています。
しかし、それは厳密には違います。特に日本においては。 それを理解していないから、日本はアメリカやヨーロッパよりも怪我が大きくなる可能性があります。

本来、震源地に近いところのほうが被害は大きく、日本の被害はアメリカよりも小さいはずです。しかし、サブプライム・ショックと言われた2007年8月や、今回の大幅下落など、実は日本のほうがアメリカの株価よりも下落率が大きいのです。
サブプライム問題が事の本質であれば、アメリカのほうが日本よりも株価が落ちていて然るべきです。しかし、そうではないんですね。
確かに、アメリカの投資家が日本の株を売ったのは事実です。しかし、もっと深刻な事実は、そんなに投げ売りされてバーゲン状態の日本株が、買われていないということ。日本の経済や将来に対して強い確信を持っている日本人が少ないのです。


木村 剛 氏

お金を貸してもらえず、
中小・零細企業は苦境に立たされている

国内では深刻な貸し渋りが起きています。 先進国の中で貸し渋りが一番ひどいのは、日本です。サブプライム・ローン問題の影響が一番小さいと言われている日本が、一番貸し渋っているのです。その1つの証左がノンバンク。ノンバンクはサラ金と思っているかもしれませんが、中小企業への貸し出しという重要な役割もありました。しかし、グレーゾーン金利が撤廃されて、銀行が貸金業者にお金を貸さなくなったから、ノンバンクからの融資が激減しています。年を越せるか心配している中小・零細企業の経営者は本当に多いことでしょう。

とはいえ、銀行はお金を貸してくれません。2008年11月の現時点で、上場企業は31社破綻したのですが、31社のうち、17社が黒字経営だったんです。上場企業で黒字経営の会社にすらお金を貸せない銀行が、中小企業に貸せるわけがないですよね。 日本では、小さな規模の企業が87%と言われています。労働者の1/3が小さな企業で働く人たちです。この人たちにお金が回らず、3人に1人が不幸になる経済の状況で、明るい未来を描けるわけがない。そこに気づかなくてはいけないのです。

例えばトヨタショックのようにトヨタの利益が落ちたら、発注が減る。すると、あっという間に下請け企業は苦境に立たされるのです。今、アメリカの心配をしているヒマがあったら、本当に日本の心配をしないと、この不況は大変なことになる可能性があるのです。


木村 剛 氏

日本国内が抱える2つの問題点

日本は世界第2位の経済大国で成熟した経済ですから、伸びが低いのは仕方ない。ですが、アメリカやヨーロッパの名目GDPは、着実に増えて右肩上がりなんです。その一方、日本はこの10年間、ほぼ横ばい。これが日本の実態なのです。 2000〜2005年の間、ベトナム、中国、インド、インドネシアなど、アジア各国が8%や10%以上もの成長している中、日本だけがアジアでマイナス成長でした。アジアの中での地位も低下しているのです。

そんな中で日本国内では、「少子高齢化」が進行し問題視されています。 今は4人で1人の高齢者を支え、20年後には2人で1人を、50年後には1人で1人を支えることになると言われています。つまり50年間に、生産性を上げるか、付加価値を上げるか、効率化を高めなるなどしなくてはいけません。ですから日本は、ほかの国がやっていることは全部やるべき。その上でさらに新機軸を出さないと、もたないでしょう。今のままだと、高齢者が増えることによる社会の負担を支えきれない、という可能性が出てきています。

それと、「物価」が心配です。 もしかしたら、景気が悪いのに物価は上がるという「スタグフレーション」に陥るかもしれません。給料は上がらない、失業は増えるのに物価は高止まりしたまま、という事態も覚悟しておかなければいけません。


木村 剛 氏

ハッピーリタイアを実現するために…

まず、3000万円を35年で住宅ローンで借りてるような人、多いですよね。実は住宅ローンを借りていると、金利のせいで最終的には3000万円も多く払うことになったりするんです。ですから、住宅ローンを抱えている人は、できるだけ早く返済してください。繰り上げ返済は、実は安全確実で高利回りの運用なんです。 それと、年金は諦めましょう。もらえないと思っていると、もらえたとき「ラッキー」と思えます。それぐらいの気持ちでいたほうがいいです。

さて、運用面ですが、日本国内だけで運用するというのは、麻生政権のリスクを持つことになりますから、私は5分割のポートフォリオを薦めています。 ただし、ドキドキするのが一番よくない。夜眠れなくなるようでしたら、その投資は失敗だと思ってください。ドキドキを超えて、ヒヤヒヤするのは最悪です。 まずは@銀行預金です。また、日本円だけを持っているとリスクがありますから、A外貨投資・FXも必要だと思います。B日本株も必要でしょう。 それでも余裕があればC外国ETF。最後は、こんな政府ですが、仕方なくD国債。

ただし、FXをするならレバレッジ1倍でお願いします。FXは魅力的すぎます。ついついレバレッジが2倍、10倍、40倍となってしまう。私もそうです。 ですから、FXをするならしっかりリスク管理をしてレバレッジは1倍がいいでしょう。これで、外為どっとコムの回し者じゃないことがわかっていただけましたか。

それと、節約をしてください。節約は王者です。節約に勝つ投資はありません。100円のものを99円で買えば一瞬で1%の利回りとなります。これを12ヶ月続ければ、利回り12%になるんですから。 最後に、仕事も頑張ってください。毎月20万円の収入があるということは、1億円分以上の国債を持っているときに受け取る金利と同じなんです。

財産防衛のための3原則――知らないものには手を出さない、知らない人とは口聞かない、知らない取引にはカネ払わない。大事ですから、肝に銘じておきましょう。 「後悔しないために、いまが大切なんだ」 コレは、社会保険庁のキャッチコピーです。今日来られた方だけは後悔することがないようお祈りしまして、私の話にかえさせていただきます。ありがとうございました。


外国為替保証金(証拠金)取引は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失が生じる場合がございます。お取引の前に充分内容を理解し、ご自身の判断でお取り組みください。【注】お客様がお預けになった保証金(証拠金)額以上のお取引額で取引を行うため、保証金(証拠金)以上の損失が出る可能性がございます。また取引レートには売値と買値に差が生じます。<取引形態:店頭外国為替保証金取引 委託保証金:各通貨の発注時レート(又は指値レート)により計算された取引金額の保証金率(証拠金率)4%以内に設定 売買手数料:『外貨ネクスト』手数料0円(電話取引10,000通貨あたり片道1,000円)>
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