もう三週間位前にもなろうか、携帯電話に付属している"スケジュール機能"を使って翌週の予定をチェックしていると、隣の男が冷ややかに言った、"酒匂さん、随分年代物の携帯電話を使っていますね!""なに、それどういう意味?""いや、随分古い型の機種をお使いなんで、ちょっと気になって。携帯電話の電池が長時間、持たなくなってきたでしょう。もうその携帯電話、寿命ですよ。""えーっ、確かに電池の減りが早くなってきたような気がするけど、後はどっこも悪くないぞ。"とは言ったものの、ケチを付けられたようで、癪で仕方なかった。確かにこの電話、銀行を辞めた時に買ったから、使い始めてかれこれ4年にもなるかなあ。4年で、寿命?そんなものかなあ。そもそも、携帯電話は余り好きではない。銀行員時代に、銀行から宛てがわれていた携帯電話はいつも電源を切っていて、秘書によく怒られた。電話なんぞは、用事が有る時にこちらから掛けられれば、それで宜しい。四六時中、待ち受けにしておいていつ掛かって来るかも分からない電話を待っているのは、理解に苦しむ。大体、突然掛かって来る電話で、いい便りがあった例が無い。ディーラー時代は、そのことを身に染みて感じていた。携帯電話を使ってのメールのやり取りなんぞは、最近でこそ少し出来るようになったが、 Beyond my capacity.=(自分の能力の限界を超えた代物)であった。それと、あのカメラ付き機能!バッカじゃあないの!ガキなら兎も角、いい歳をした大人が電話を片手に、"バシャッ!"と大きな音を立てて写真を撮る、なんぞは素面(シラフ)の沙汰とも思えない。いや、こちとらはぐでんぐでんに酔っ払っていても、あんな恥ずかしいことは出来ませんな。まあ、いいや。そんなに言うのなら、新しいのを買うか。有楽町の、N…のD…ショップに行ったら、いやあたまげた、カウンターに綺麗なお嬢さん達がずらっと座っており、一斉に"いらっしゃいませ!"と会釈をする。フロアーにいた女性が、"ご新規にお買い求めですか、あるいはお買い替えですか?"と聞くので、"この携帯、どっこも悪くないんだけど、最近何だか電池の持ちが悪くなってきたので、買い換えたい。条件は一つ、カメラ機能が付いていない物。""分かりました、ただ最近の機種の殆どがカメラ機能を付けているんですよねえ。"と半ば呆れながら、カウンターに案内してくれた。カメラ付きでないのが、一機種だけあった。"これにする。"と決めて、手続きをしているとふと"海外でも使えるF…"というパンフレットが目に入った。"あれ、D…でも、海外で使える機種が有るの?では、そっちにする。"と言うと、"はい、これは最新機種です。海外でも使えます。但し、まだ日本国内では受信範囲が狭く、例えばゴルフ場、あるいは地下のお店では受信状態が悪い時が有ります。そして、電池の寿命が割合短いです。ああ、それとカメラ機能が付いています。"とはっきりと、明確に説明してくれた。 その最新鋭のF…を買った。携帯電話って、結構高いもんですなあ。本体、卓上ホルダー、そしていざという時のために替え用の電池パックを一緒に買ったら、3万3千円もした。この話を家に帰って娘に言ったら、"バッカみたい。普通、その半値で買えるわよ。"と軽蔑された。そうか、同じ品物をデパートで買うか、量販店で買うかとの違いと同じか。正規の料金を払って、綺麗なバッグを貰うだけなら、確かに愚の骨頂か。でも、D…のお嬢さんの説明、凄く丁寧で親切であったぞよ。お嬢さんの、親切な(?)説明どおり、電池が持たない。ゴルフ場では、殆ど受信出来ない。お陰で、いまだ古い携帯電話を捨てずに、普段はピカピカ・おニューのF…を、そしてゴルフ場には古いのを持って行っている。これって、アホなのかなあ?ああ、そうそう。この1センチ半の厚さもある、新しい携帯電話用使用マニュアルはこれこそ本当に、Beyond my control.=(塾長の軟化した脳では、御し得ない。)である。何回読んでも(と言っても、必要な部分だけザ・ザーッと。カメラの部分は、全部飛ばした。)分からない。テレビ・コマーシャルでおじいちゃんが、"わしゃあ携帯電話は要らん。簡単、簡単というが簡単だった試しが無い!"と喚いているが、全く同感である。このマニュアルを全部マスターして、総て理解出来たら凄いだろうなあ、と思う。いや、止めた。あの"バシャッ!"のことを考えたら、使いこなせない方が、まだましかも知れないな。
いやあ、来ましたなあ。ドル・円が111円のミドル!!皆さん、着実にドルの買い持ち比率を減らして、利喰っていらっしゃる。7月1日付けで、皆さんの買い持ち比率が57%に激減した!! 結構、結構。 実は、塾長は久し振りにドル・円を108円台と109円台でショートにしているが、106円台で利喰わなかった。そして、111円台で売り増した。利喰いではなく、塾長と同じように新たなドル・ショートに行った方々には、110.30で一旦損切るようにお勧めしたが、ここまで来たら暫く様子を見なさい。ここでドルを売って利喰っている方々は、何もしなくて宜しい。むしろ、Sell on rallies.=(ドルが上がるに連れ、売り増す。)でいいのではないかなと思う。個人的意見であるが、短期的な需給が、凄く歪んでいるのではないかなと思う。シカゴIMMなどの、投機の円・ショート、皆さんを初めとする個人投資家・輸出筋のドル・ロングは、依然として巨大である。では、誰がドルを買っているんだ?ヘッジ・ファンドの"円資産の通貨ヘッジ"=(円安が進んでいるので、株などの現物は売らないで、円を売る。)などの議論があるが、ちょっと待て。塾長が毎日話をするファンドは、逆に112円になったら、"死ぬほど円を買うんだ。"と言っているがなあ。まあ、ドルが上がればドル・ブル(ドルに強気)に、逆にドルが下がればドル・ベア(ドルに弱気)になるのは、人の性(ひとのさが)、誰も文句は言えない。
さて、塾長はこれからのドルの上昇に対して、断固ドルを売り上がっていくのである。繰り返しになるが、ドル売りが"利喰い"になる方々は、どうぞBe my guest.=(一緒にやろうね。)、そうでなく塾長のようにドル・ショートを振る方々は、慎重にやって下さい。Keep discipline!=(自己規律、損切りルールを守る)は、相場をやる者にとっては、基本的なことですぞ。
塾長
余談
これは、全くの個人的な意見であるから、聞き流すように。7月1日から、New Comer=(新規参入者)が、外為保証金取り引きに参画したと聞く。結構。今まで、どちらかと言うと、顧客を食い物にする"お行儀の悪い方々"が業界に多数いたらしいが、同日からの法改正と共に、Market Reputation=(業界そのものの知名度、信頼性、透明性)向上に、必ずや一助となろう。ただ、驚いたのはRollover する時のスワップ・ポイントが一本レートであると言う。そして、これが"今まで横行していた、業者のピンハネを抑止することになる。"そうな。申し訳無いが、少しでも為替を知っている人には、全く理解出来ないことである。スワップ・ポイントのスプレッドを見れば分かるが、元々ピンハネなどしないで、インターバンクのスワップ・ポイントをそのまま付与している業者が多いし、余り説得力は無いな。スワップ・ポイントとは、二つの異種通貨の金利差を表した物である。例えば、一年物の円金利が0.02%、ドル金利が3.36%、そして仮にスポット・レートが111円だとすると、(簡便方式であるが)111×(3.36%−0.02%)=3.707÷360=0.0103となり、日々のスワップ・ポイントが101−105(103が真中)となるのである。何?この金利裁定取引を無視して、売り・買いポジションのRollover全部を一本レートでやる?ご愁傷様。例えとして、真中の103で総てのRolloverをやるとすると、リンゴ屋が105円で買ったリンゴ(インターバンクのOffer)を103円で売り(顧客のドル・ショートへのスワップ・ポイント奪取は105であるべきなのに103しか取らない。)、103円で買ったリンゴ(顧客のドル・ロングへのスワップ・ポイント供与は101であるべきなのに、103も与える。)を101円で売る(インターバンクのBid)道理になる。いや、顧客からの売り・買いが同額になる筈が無いから、例えば顧客の売り3割、顧客の買い7割だとすると少なくとも3割はマリー(相殺)出来る。で、7割はずーっと持ち出し?????この世知辛い世の中に、そんないい話、最近聞いたことないなあ。本当に103位の、金利裁定取引・スワップ・ポイント真中近辺で、ずっとおやりになれば、お見事!!!パチパチパチ!!まさかその内、7割もの顧客買い持ちポジションにポイントを吐き出す、Bid side.=(買い持ちポジションに対する付利)の101に近付けることは有りますまいな。言い換えれば、偉そうに一本レートと言ってはいるが、いずれインチキをして3割損して、7割取る、ということはないでしょうなあ。顧客は、そこら辺を非常に厳しく注視しておりますぞ!!
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