経済指標の読み方2008年11月26日

「対外及び対内証券売買契約等の状況〜株式、債券の売買動向を示す指標です〜」

財務省は毎週木曜日(祝日がある週は金曜日に)対外及び対内証券売買契約等の状況を発表しております。これは、以前紹介いたしました対米証券投資の日本版ともいえるもので、本邦の株式や債券がどれだけ買い越し(売り越し)になっているかを示す指標です。こちらは、下記の3つの項目が発表されます。

対内株式投資:日本株への投資額
対内債券投資:日本債券への投資額
対外債券投資:海外債券への投資額

いずれも結果が発表される際には、買い越し(買われた額のほうが売られた額よりも大きい)の場合は資本流入超、逆に売りこし(買われた額のほうが売られた額よりも小さい)の場合は資本流出超と表記されます。

さて、去る11月20日に発表された対外及び対内証券売買契約等の状況の結果は以下の通りとなり、結果発表直後に若干ドル高・円安が進行しました。

対内株式投資:5128億円の資本流出超
対内債券投資: 898億円の資本流出超
対外債券投資:2139億円の資本流出超

11月20日午前8時50分〜午前9時20分までのドル円相場(5分足チャート)

対外及び対内証券売買契約等の状況発表直前

このところ米国発の金融不安を受けた景気後退によって、日経平均株価が軟調に推移する場面が多くなっております。株価が下落するということはそれだけ売りが優勢となっているということですが、対内株式投資は11月20日時点で5週連続資本流出超となっております。つまり、売り越しの状態が5週間続いているわけです。さらに、11月20日時点で対内債券投資は9週連続資本流出超、対外債券投資は3週連続資本流出超となっており、株式離れや債券離れは本邦のみならず、海外でも進んでいることがうかがえます。

それだけに、この資本流出超の状態を脱し、資本流入超の状態に転換するのはいつになるのかが注目されるところです。


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