経済指標トピックス2008年5月13日

「景気ウォッチャー調査〜本邦景気動向を見極めるうえで注目されております〜」

景気ウォッチャー調査の結果については、必ずといってよいほどTVのニュース番組などでも紹介されておりますので、指標名をお聞きになったことがある方もいらっしゃるかと存じます。景気ウォッチャー調査は内閣府が毎月25日〜月末にかけて集計を行い、その翌月上旬に発表します。調査時点から約1週間後に発表されており、本邦の経済指標の中では最も速報性があるといわれております。

景気ウォッチャー調査には現状判断DIと先行き判断DIがあり、いずれも飲食店経営者やタクシードライバー、自動車ディーラーやスーパー店長など景気の変化による影響を比較的受けやすい職種に従事する人のうち2050人を景気ウォッチャーとして選出いたします。そして景気ウォッチャー対象者に以下の質問に対する回答を求めます。
1、今月の景気の現状はどうか。
2、今月の景気は3ヶ月前と比べると良くなっているか、それとも悪化しているか。
3、質問2の答えの理由。(選択式)
4、質問3以外に景気動向が変化している理由があれば、300字以内で具体的に。
5、今後2〜3ヶ月後の景気はどうなっていると思うか。
6、質問5の答えの理由。(記述式、300字以内)

次に、上記の質問に対する答えを「良くなる(+1)」「やや良くなる(+0.75)」「変わらない(+0.5)」「やや悪くなる(+0.25)」「悪くなる(0)」の5段階で評価し、全員がすべての質問に対して「変わらない(+0.5)」と答えた場合を50となるように指数化して、現状判断DIと先行き判断DI(2〜3ヶ月後の景気動向の見通しについての評価を指数化したもの)を発表します。そのため、DIが50以上だと景気が良くなっていることを示し、逆に50未満の場合には景気が下向いていることを示します

景気ウォッチャー調査は株式相場では非常に注目されている指標のひとつです。去る5月12日に発表された景気ウォッチャー調査は、現状判断DI、先行き判断DIともに50はおろか、事前予想の値をも下回る結果となったことで、日経平均株価は100円以上下落しました。

では、景気ウォッチャー調査の悪結果を受けて為替相場はどうなったのかといいますと、確かに発表後はドル円上昇となっております。しかし、景気ウォッチャー調査の悪結果によって円売り・ドル買いが優勢になったというよりも、むしろ複数のアナリストから「次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)以降の利下げは行われないだろう」という見方が示されたことを好感したドル買いによってドル円上昇となったという側面が強かったようです。

5月12日午後2時〜午後6時20分までのドル円相場(10分足チャート)

景気ウォッチャー調査発表直前

しかしながら、サブプライムローン問題や原油高による日本経済への影響に対する懸念が次第に強まっていることもありますので、株式相場のみならず為替相場でも景気ウォッチャー調査には注目が集まるものと思われます。


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