経済指標トピックス2008年4月8日

「シカゴ購買部協会景気指数〜月末の注目経済指標〜」

シカゴ購買部協会景気指数とは、製造業の景況感を示す指標で、シカゴ購買部協会が毎月最終営業日に発表しております。統計調査の対象がシカゴ地区の製造業に限定されておりますが、シカゴといえば世界最大の商品先物取引所である「シカゴ・マーカンタイル取引所」がある所です。また、ニューヨークやロサンゼルスに次いでアメリカで3番目の大都市ですので、そこでの景況は米国全体の経済を占う上で非常に重要となります。そのため、シカゴ購買部協会景気指数は月末の注目経済指標といわれております。

シカゴ購買部協会景気指数は、以前紹介しました米国ISM指数と同様に50が景況判断の分岐点となっております。50を上回れば景況が良く、50未満の場合は景況が悪化していることを示しておりますので、事前予想と結果の関係を4つのパターンに分けることが出来ます。

(パターン1)予想が50未満のところ、結果は50以上。
(パターン2)予想が50以上のところ、結果は50未満。
(パターン3)予想、結果ともに50以上。
(パターン4)予想、結果ともに50未満。

パターン1に当てはまったときには「景況が良い」「予想を上回る好結果」の2つのプラス要因が重なることで、ドル買い優勢になるケースが見られます。
しかし、逆にパターン2に当てはまったときには「景況が悪い」「予想を下回る悪結果」の2つのマイナス材料が重なるということで、ドルが売られやすくなるケースが見られます。

また、パターン3、パターン4のいずれかに当てはまったときには、数値が50を上回ったか、下回ったかよりも、結果が事前予想を上回ったか、下回ったかの方が材料視され、結果が事前予想を上回ったときにはドル買い優勢、逆に結果が事前予想を下回ったときにはドル売り優勢となるケースが多く見受けられます。
いずれのパターンでも共通している点は、予想を上回る好結果の場合はドルが買われ、予想を下回る悪結果の場合はドルが売られるケースが多いというところです。

さて、去る3月31日に発表された3月シカゴ購買部協会景気指数は、事前予想の46.5を上回る48.2という結果になり、パターン4に当てはまりました。発表直後は景況判断の分岐点となっている50に及ばなかったためか、ドル買い要因にはならず、むしろドル円相場は下落しました。しかし、事前予想を上回る値となったことで米国株式相場が上昇し、それによってドル円相場も上昇に転じました。つまり、この日は結局、シカゴ購買部協会景気指数の結果が事前予想を上回ったということでドル買い優勢となったわけです。

3月31日午後10時45分〜4月1日午前1時30分までのドル円相場(15分足チャート)

シカゴ購買部協会景気指数発表直前

50を上回ったかどうかが予想と結果では正反対となるパターン1やパターン2に当てはまったときには、シカゴ購買部協会景気指数の結果がドル円相場に大きな影響を与えるケースが目立ちます。しかし、今回のようにパターン4に当てはまり、50を上回ったかどうかが予想と結果で違わなかったときでもドル円相場が大きく動くことはあります。これはパターン3のときにも言えることですので、シカゴ購買部協会景気指数については、どのパターンに当てはまりましても、発表後のドル円相場の動きには注意が必要のようです。


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