経済指標トピックス2007年12月12日
「Ivey購買部協会指数〜カナダだけで発表されている経済指標です」
ひとつの国でのみ発表されている経済指標といえば、前回紹介いたしましたKOF先行指数がございますが、今回はカナダでのみ発表されているIvey購買部協会指数を紹介します。
Ivey購買部協会指数とは、カナダ国内175名の購買マネージャー(勤務先の会社内で、資材・物品の調達、仕入先との関係構築・管理、契約書の締結・管理などを主要業務としている人のことです)が提示した購買額の月間変化を測定した指標です。この指標は、先述の175名の購買マネージャーが勤務する会社の活動を購買、雇用、在庫、供給(出荷)、価格の5つのカテゴリーに着目して集計し、指数化して公表されております。
先述のように、Ivey購買部協会指数はカナダだけで公表されている指標であるということで、市場の注目度も高くなっております。去る12月7日午前0時に発表されました11月Ivey購買部協会指数は、事前予想の55.0を上回る58.7という好結果になりましたが、これを受けてカナダドル円相場は109円台半ば付近から110円40銭台にまで大きく上昇しました。
12月7日午前0時〜午前6時30分までのカナダドル円相場(30分足チャート)
さて、Ivey購買部協会指数は50が景況判断の分かれ目となっております。つまり、50以上であれば購買額が上昇ということで景気が良く、逆に50以下であれば購買額が下落ということで景気が減退しているとみなされます。また、50が景況判断の分かれ目となっている指標については、下記の2つのパターンのうち、いずれかに当てはまったときは特に要注意です。
(パターン1)予想が50未満のところ、結果は50以上。
(パターン2)予想が50以上のところ、結果は50未満。
Ivey購買部協会指数もこの例に漏れず、パターン1に当てはまったときには「景況が良い」「予想を上回る好結果」という2つのプラス要因が重なることで、カナダドル買い優勢になるケースが多く見られ、逆にパターン2に当てはまったときには「景況が悪い」「予想を下回る悪結果」という2つのマイナス材料が重なることで、カナダドルが売られやすくなり、カナダドル円相場が下落するケースが多く見られます。最近パターン2に当てはまったときの例を紹介しますと、2005年12月分のIvey購買部協会指数(2006年1月5日発表)は62.9という予想でしたが、実際には48.3という結果になりました。それを受けて、発表前までは101円台で推移していたカナダドル円が99円台半ば近辺にまで1円以上も下落しました。
もちろん、上記のいずれのパターンに当てはまらないときでも、去る12月7日のIvey購買部協会指数発表後のように、この指標の結果がカナダドル円相場に大きな影響を与えるケースも多々見受けられますので、特にカナダドル円のお取引をされている方は、この指標の結果に注意を払ったほうが良いでしょう。
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