経済指標トピックス2007年12月10日

「KOF先行指数〜スイスだけで発表されている経済指標です」

スイスフラン円相場は、ドル円ならびに他のクロス円相場に比べ、経済指標の結果にはあまり敏感に反応しないという印象をお持ちの方もいらっしゃるかと存じます。確かに、GDPや小売売上高といった注目度の高い指標が発表された後も、その結果を受けたスイスフラン円相場の変動は限定されてしまうというケースをよく見かけます。

このように、相場への影響力は強くないと思われているスイスの経済指標ですが、中にはスイスだけで発表されている指標がいくつかあり、そのひとつにKOF先行指数が挙げられます。これは、チューリッヒにあるKOF(チューリッヒ工大経済観測所)が毎月発表しております。この指数は、先行指数とありますように6〜9ヶ月先の経済動向を示す指標というふうに言われております。そのため、スイスの景況の先行きを占ううえで非常に重要視されております。

他の国に比べて、スイスでは発表されている経済指標の数が少なくなっております。それだけに、景気の見通しを示すKOF先行指数の注目度が高くなっております。また、KOF先行指数はスイスで発表されている経済指標のなかで最も発表時期が早くなっておりますことも、その注目度が高い理由のひとつになっております。

ただ、KOF先行指数の結果を受けてスイスフラン円が大きく動いたケースは、今年10月までの1年間ではほとんどなく、注目度が高い割にスイスフラン円相場にはあまり大きな影響を与えておりませんでした。しかしながら、11月28日に発表された11月KOF先行指数が事前予想の1.98を上回る2.02という好結果になったときには、スイスフラン円相場が70銭ほど上昇しました。

11月28日午後7時30分〜午後9時までのスイスフラン円相場(10分足チャート)

11月28日午後7時30分〜午後9時までのスイスフラン円相場(10分足チャート)

このように、KOF先行指数は注目度が高い割にスイスフラン円相場に与える影響は小さいものとなっておりましたが、やはり注目度が高いということで、スイスフラン円相場にも比較的大きな影響を与えることもあります。もちろん、このことはGDPや小売売上高など、KOF先行指数以外のいくつかの経済指標にも当てはまることですので、一概にスイスフラン円相場は経済指標の結果にあまり反応しないとは言えないようです。


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