経済指標トピックス2007年8月28日
「ニューヨーク連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀景況指数〜地区連銀が発表している景況指数〜」
米国には連邦準備銀行(地区連銀)が12地区にあります。各地区連銀の総裁は年8回行われるFOMC(連邦公開市場委員会・米国の金融政策を決定する会合)に出席することになっているため、地区連銀も米国の金融政策決定に深くかかわっていることになります。
その地区連銀が発表している景況指数はいくつかございますが、中でもとりわけ認知度が高いのはニューヨーク連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀景況指数です。ニューヨーク連銀製造業景気指数は、毎月15日の日本時間21:30(冬時間適応中は22:30)に米国地区連銀のひとつであるニューヨーク連邦準備銀行が公表しております。一方、フィラデルフィア連銀景況指数は、こちらも米国地区連銀のひとつであるフィラデルフィア連邦準備銀行が毎月第3木曜日の日本時間25:00(冬時間適応中は26:00)に発表しております。両指標とも0が景況判断の分岐点となっておりますので、指数がプラスになれば景況が良く、マイナスの場合はそれが逆に悪化していることを示していることになります。
さて、ニューヨーク連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀景況指数では、一般的にフィラデルフィア連銀景況指数のほうが注目度が高いと言われております。ニューヨーク連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀景況指数は発表日時が違っても、両者とも米国地区連銀が発表しているという、他の経済指標にはない特殊な共通点を持つことから、両者セットで米国景況を見る際の判断材料に用いられるケースが多くなっております。つまり、先に発表されるニューヨーク連銀製造業景気指数の数値から読み取れる製造業の景況が本当かどうかを、後に発表されるフィラデルフィア連銀景況指数で確認されているというわけです。一番重要な景況の確認作業をフィラデルフィア連銀景況指数の結果を見て行うことになっているため、フィラデルフィア連銀景況指数の方により市場の注目が集まるケースが多くなっているようです。
さて、今月15日に発表されましたニューヨーク連銀製造業景気指数は25.1と事前予想の18.0を上回ったのに対して、その翌日発表されましたフィラデルフィア連銀景況指数は0.0と事前予想の8.7を下回りました。そして、ニューヨーク連銀製造業景気指数発表後はドル円が70銭ほど上昇し、その一方でフィラデルフィア連銀景況指数発表後はドル円が2円ほど下落しましたところを見ますと、やはり後に発表されるフィラデルフィア連銀景況指数の方に市場の注目が集まるというのも頷ける話かと思われます。
8月15日午後9時30分〜8月16日午前2時30分までのドル円相場(30分足チャート)
8月17日午前1時00分〜午前5時00分までのドル円相場(30分足チャート)
なお、ニューヨーク連銀製造業景気指数は日本時間21:30、フィラデルフィア連銀景況指数は日本時間25:00(冬時間のときはそれぞれ1時間遅くなります)に発表されるため、第3木曜日がニューヨーク連銀製造業景気指数の発表日となっている15日と重なった場合でも、ニューヨーク連銀製造業景気指数が発表された後に、フィラデルフィア連銀景況指数が発表されることになっております。
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