経済指標トピックス2007年8月20日
「第3次産業活動指数、全産業活動指数〜供給サイドからみたGDPということで・・・〜」
景気動向のバロメーターとなっている経済指標といえば、GDP、小売売上高、鉱工業生産指数といったものが挙げられますが、日本の場合、それに第3次産業活動指数と全産業活動指数が加わります。
日本の場合、サービス産業をはじめとする第3次産業は全体の約60%を占めております。その第3次産業の活動を指数化した指標が第3次産業活動指数で、経済産業省が毎月発表しております。一方、全産業活動指数は鉱工業、建設業、サービス業をはじめとする全産業の活動を指数化した指標で、こちらも経済産業省が毎月発表しております。
第3次産業活動指数、全産業活動指数ともに2000年度を100として計算しておりますので、100を上回れば2000年度よりも産業の活動は活発になっており、逆に100を下回りますと産業の活動は後退していることを示します。また、外為どっとコムの予測カレンダーには前月比ベースの伸び率を掲載しておりますが、これは100を上回るかどうかよりも前月比ベースの伸び率の方が注目されているためです。もちろん、発表元の経済産業省のホームページには指数と前月比ベースの伸び率の両方が公開されております。
この2つの指標は「供給サイドからみたGDP」という異名を持っておりますが、この指標の結果がGDPの結果よりも材料視されるケースがございます。去る8月13日に発表された本邦第2四半期GDPの悪結果を受けたドル円の上昇は10銭程度にとどまったのに対し、その翌日に発表された本邦6月第3次産業活動指数の好結果を受けてドル円は118円20銭台から117円70銭台まで50銭程度下落し、市場はGDPよりも第3次産業活動指数の結果に敏感に反応した形となりました。
8月13日午前8時50分〜午前10時50分までのドル円相場(10分足チャート)
8月14日午前8時50分〜午前10時50分までのドル円相場(10分足チャート)
今回、GDPよりも第3次産業活動指数の結果に市場が敏感に反応したのは、GDPは事前予想を下回る結果になったとはいえ、予想、結果ともに前期比ベースでプラスになったのに対し、第3次産業活動指数は前月比でマイナスになるとの予想とは裏腹にプラスになったことが大きいかと思います。またその背景には、GDPが3ヶ月ごとに発表されているのに対して、第3次産業活動指数と全産業活動指数は毎月発表されているため、第3次産業活動指数と全産業活動指数はGDPよりも速報性に優れていることもあると考えられます。
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