経済指標トピックス2007年5月28日
「ZEW景況感指数とIFO景況感指数〜ユーロ相場の行方を占ううえで注目されております〜」
ドイツでは、アナリストが景気の先行きについての分析を示す、いわゆる「景況感調査」についての経済指標が毎月2つ公表されております。それは、ZEW景況感指数とIFO景況感指数です。
ZEW景況感指数は、民間調査会社であるZEW(欧州経済センター)が経済アナリストに対し、向こう6ヶ月の景気見通しに対する予想を回答させる形式で集計したものです。この指数は、楽観回答の比率から悲観回答の比率を引いて算出されるため、数値がプラスのときはドイツの景気を楽観視しているアナリストのほうが多く、数値がマイナスのときはドイツの景気が後退していると見ているアナリストのほうが多いことを意味します。
IFO景況感指数はドイツ6大経済研究所(※)の1つである「IFO研究所」がドイツ国内約7000社を対象に、今後の景況感について調査・集計を行ったものです。1991年を100とした指数で毎月下旬に発表されます。
(※)ドイツ6大経済研究所
ドイツには、政府から資金援助を受けてドイツの経済状況についての報告書をまとめている研究所がございます。その中でも、以下の6ヶ所はドイツ6大経済研究所と呼ばれております。
・DIW(ドイツ経済研究所)
・HWWA(ハンブルグ世界経済研究所)
・IFO(IFO研究所) ・IfW(キール世界経済研究所)
・IWH(ベルリン経済研究所)
・RWI(ライン−ウェストファーレン経済研究所)
ZEW景況感指数とIFO景況感指数は、いずれもドイツで発表されておりますが、ドイツはユーロ圏の中心国ということで、ドイツのみならずユーロ圏の景況を占う指標としても注目されております。その注目度ですが、ZEW景況感指数の方がIFO景況感指数よりも高い傾向にあります。発表時期はZEW景況感指数の方が約1週間早くなっておりますが、経済指標はどちらかというと、発表時期が早いものほど注目度が高くなる傾向にありますので、ZEW景況感指数の方がIFO景況感指数よりも注目されるケースが多くなっております。
しかし、今月発表されました両指標の結果を受けたユーロ円相場においては、このようなケースに当てはまらない格好となりました。以下のチャートのように、5月22日発表のZEW景況感指数は24.0と予想を上回る好結果となりましたが、これを受けてユーロ円相場が上昇することにはなりませんでした。その一方で、5月24日発表のIFO景況感指数は1991年に統計を始めて以来過去2番目に高い108.6となりましたが、事前予想の108.8に及ばなかったことで、30銭ほどユーロ円相場が下落しました。
5月22日午後5時〜5月23日午前0時までのユーロ円相場(60分足チャート)
5月24日午後4時〜5月25日午前0時までのユーロ円相場(60分足チャート)
このように、IFO景況感指数の結果の方にユーロ円相場が敏感に反応するケースも見られるわけです。特に今回は、IFO景況感指数が過去の最高値を更新すると期待されていましたが、その期待が裏切られるような結果になったことで、失望感もやや大きかったようです。
また、ZEW景況感指数の方が発表時期は早いのですが、IFO景況感指数もドイツで発表されている経済指標の中では発表時期が最も早い部類に入る指標のひとつですので、こちらも非常に注目度が高くなっております。
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