G.COMデイリーレポート

9月16日(木)ドル/円

【今日のトピック】
介入の神通力は続くか

【基調】
反落の可能性

【目先の注目材料】
・本邦の政府や日銀サイドからの発言、海外要人からの介入に関する発言
・主要国株価、米国債利回り
・9/16 米新規失業保険申請件数、8月生産者物価指数、9月フィラデルフィア連銀景況指数

【本文】
昨日15日、政府・日銀は約6年半ぶりとなる為替介入に踏み切った。今回の介入に際し、欧米時間にも機を見て介入を行っただけでなく、政府と日銀が相次いで口先介入を行い、今回の円高対策が連携の取れた行動であることを示した。また介入資金を市場に放置する「非不胎化」を海外にアピールすべく英語で情報発信を行ったばかりでなく、今回の介入について海外の中央銀行は相次いでコメントを避けるなど、海外にも政府・日銀が周到に準備をした上で介入に踏み切った事を示した。また15日の介入額は2兆円超とも言われ、1日辺りでは過去最大級となる大量の介入により、15日のドル/円は安値から3円近く上昇した。

今回の介入は周到な準備のもとに行われたが、既に内外からほころびが出てきている。まず15日には仙谷官房長官が会見で「82円が一つの防衛ラインかと思う」と述べており、再び円高進行した場合、82円が具体的な目標値となる可能性が出てきた。

16日には白川日銀総裁からは「先進国中銀のバランスシート拡大がインフレ率の加速に結び付いた例は認められない」など、追加金融緩和に消極的とも取れる発言が出た。これにより政府と日銀との対応に温度差が感じられると、その後ドル/円は85円半ばから85円前半まで弱含む場面が見られた。

また現時点でのドル/円相場への影響は見られないものの、海外では既にユンケル・ユーログループ議長兼ルクセンブルグ首相や、レビン米下院議員からは介入をけん制する発言が出ている。

もし国内から円高のメリットや追加緩和に消極的な発言が出た場合や、海外からの介入けん制発言が相次ぐ場合にはドル/円には下落圧力が掛かると見られ、そうなると介入の神通力が切れるのは早そうである。

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