G.COMデイリーレポート

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8月20日(木)ドル/スイスフラン

【今日のトピック】
スイス金融市場に不穏な動き

【基調】
やや軟調

【目先の注目材料】
・スイス大手金融機関への懸念
・ドル/円相場、ユーロ/円相場、ユーロ/ドル相場
・主要国株価

【本文】
ドル/スイスフラン相場は20日未明にほぼ2週間ぶり安値1ドル=1.0622スイスフランを記録した。19日の米国株式市場の上昇を受けてリスクを積極的に取る動きが強まり、ドル売り・欧州通貨買いが強まったことが背景。

本日のレポートではドル/スイスフランを取り上げたが、取引を推奨している訳ではない。昨日から本日にかけて報道されたスイスの大手金融銀行UBSに関する報道が気になったがゆえに取り上げたまでである。スイスの金融機関は守秘義務を遵守することが世界的に有名で、中東の王族や犯罪者組織などのいわゆるブラック・マネーもスイスの金融機関に流入しているとみられている。米国政府はこれまでUBSに対して米国民の預金情報を開示するよう要求し続け、昨日19日にUBSは米国富裕層の約4450口座の情報を米国政府に提出することに合意した。米国政府がUBSに対して強硬姿勢を取り続けていたことで、UBSが守秘義務を順守し続けることが困難になるとの見方からすでに顧客の資金が大量に流出し、同行の経営に打撃を与えているが、昨日のUBSと米国政府との合意もスイスからの資金流出を促しかねないものといえるだろう。

加えて、スイス政府は19日、保有するUBS株の9%を売却すると発表。なぜこの時期に売却するのか不透明で、代表的な政府系投資ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド,SWF)のひとつシンガポール政府投資公社はスイス政府が保有するUBS株を取得していないことを明らかにするなど、さまざまな憶測を呼んでいる。スイス中銀は6月の金融安定性についてのレポートで、同国の大手金融機関UBSとクレディ・スイスは規模が大き過ぎるため、分割も考慮に入れていることを明らかにしたが、スイスの金融再編が国際金融マーケットに何らかの影響を与える日が来るかもしれない。

このレポートを書いているうちに、こんな報道が飛び込んできた。スイス政府はUBSの株式3億3200万株を1株当たり16.50スイスフラン、総額54億8000万スイスフランで売却。応募超過(買い手が多い)だったという。

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