G.COMデイリーレポート

G.COMデイリーレポート

8月11日(火)ユーロ/円

【今日のトピック】
ユーロを占う2つのポイント

【基調】
急騰後、調整

【目先の注目材料】
・主要国株価、ドル/円相場、ユーロ/ドル相場
・ドイツの金融市場への懸念
・8/13未明 FOMC(米連邦公開市場委員会)声明
・8/13 独、ユーロ圏GDP速報値、米小売売上高
南ア中銀政策金利発表

【本文】
先週7日の米雇用統計発表を受けてユーロ/円は2円50銭以上急騰し、ほぼ2カ月ぶり高値138.70円を記録したが、週初めの取引では上昇スピードが急過ぎるとの見方からユーロ売り・円買いが優勢となり、きょう正午前に136.42円まで下落。ただ、昼過ぎの取引では一時137円台に反発している。一方、ユーロ/ドル相場は米雇用統計発表以降軟調な推移が継続し、きょう未明に10日ぶり安値1ユーロ=1.4104ドルを記録したが、きょう日中は1.41ドル台前半を中心に推移しており、ユーロはドルに対しては底固く推移している。

今後のユーロの行方を占う上で注目すべきポイントを、上記のイベントのほかに2点挙げておきたい。一つ目は10日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙による「ドイツの金融危機は依然として続いている」という報道だ。同報道では、独連邦銀行協会の代表がインターヴューに対して、「今後信用危機が起こるかということですか?確かにその可能性があり、現実としてその危険がある」と述べ、「現在は金融危機の可能性から遠ざかっているが、各銀行は向こう18カ月の間に顧客への貸し倒れや不良債権への対策をこれまでにまして講じなくてはならない」との強い危機感をにじませている。率直に言って、我々には本当の事情、つまり欧州の金融機関の財務事情は分からず、欧州の金融市場への懸念は常に漠然としたものになりがちであるが、漠然としたものにも反応するのが相場であり、事実ユーロ相場は欧州の金融機関への懸念で大きく下げることが少なくない。この問題についてのマーケットの反応を今後注意深く見ていく必要があるだろう。

注意すべきもう一つのポイントは、これまでユーロ相場を形成してきたロジック(論理)が変更を迫られつつあることであり、これは今後の外国為替相場全体の推移を見ていく上でも極めて重要なこだ。ユーロは円やドルに対して、2001年から2008年夏にかけて大きく上昇したが、昨夏にユーロ圏経済の減速がにわかに強まったことやリーマン破たんを受けて、これまで膨大に積みあがったユーロ買いポジションを解消する動きが殺到。昨夏以降のユーロ/ドル相場は、米国株価が下落すればユーロ売り/ドル買い、逆もまたしかりというロジックの元に推移してきた。米株が下落すればドルが上昇するという、奇妙なロジックに基づいて。

ただ、先週の米国雇用統計発表後のユーロ/ドル相場は、このロジックにまったく反する動きを演じた。すなわち、米株が上昇し、ユーロが下落、ドルが上昇したのである。これまで相場を支配してきたロジックが少なくとも米国雇用統計発表後は見事に崩壊したことになる。ちなみに昨日10日は米株が下落し、ユーロが下落、ドルは上昇した。これまでのロジック通りの推移である。米株とユーロ/ドル相場がこれまでのロジック通りに推移するのか、それとも新たなロジックが生まれるのか、今後の動向に是非注意して頂きたい。

バックナンバー

●当社提供のレポート類について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

業界最狭水準スプレッド

魅惑の通貨ペア、トルコリラ円

スワップポイント一覧

ポンド/円トレードを斬る

FXブログ