G.COMデイリーレポート

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5月13日(水)ユーロ/ドル

【今日のトピック】
ユーロ/ドル、重要な局面を迎える

【基調】
上値試し

【目先の注目材料】
・米国経済の回復期待
・米財政赤字(米国債への需要の減退、米国債の格下げ懸念)
・欧州中銀による相対的に控えめな金融緩和
・ウェーバー独連銀総裁の金融引き締め発言
・米国株価・5/13 米小売売上高
・5/15 ユーロ圏GDP速報値

【本文】
ユーロ/ドル相場は今朝に50日ぶり高値1.3721ドルを記録した。米自動車大手クライスラーの破たん、米政府によるストレステストの結果発表を受けて市場の懸念が後退した一方、世界経済の回復期待が強まっていることで、安全資産とされるドルを売る動きが先週末から強まっていることが主因といえよう。ドル売りの機運が強まる中、今日午前に英フィナンシャルタイムズ(FT)紙が「米国のトリプルA格付にリスク」と報じたことや、英BBCが民主党の「次の内閣」財務相である中川正春・衆議院議員がドル建て米国債の購入に慎重な姿勢を示したこともドル売りに拍車をかけた。一方、欧州中銀(ECB)理事会の主要メンバーであるウェーバー独連銀総裁が日本時間きょう午前に、欧州中銀は景気が回復すれば早期に流動性を吸収(金融を引き締める)する方針であると述べたことが、ユーロ買い材料として意識されている。

ユーロ/ドル相場はテクニカル的に重要な局面を迎えている。すなわち、1月中旬以降の最高値3月19日の1.3737ドルが目前に迫っており、このポイントを突破すれば1月2日以来の1.40ドルを目指す動きが活発化する可能性が高い。中期的なユーロ高/ドル安トレンドの端緒ともなりうる重要なポイントだ。

米国債市場では、需要が供給に追い付かず、需要の不足分を中央銀行であるFRB(米連邦準備委員会)が買い取るという非常手段を余儀なくされている。FRBは3月のFOMC声明で、今後6ヵ月間に3000億ドルの長期国債の買い入れを実施することを表明し、すでに1010億ドルの買い入れを実施。FT紙オンライン版は、米政府が委託した調査団体が作成した年次レポートで、米国の老齢者医療保険制度(メディケア)の破たんはこれまでの見込みよりも2年早まり2017年、公的年金制度の破たんはこれまでの見込みより4年早い2037年になると報じるなど、米国の財政破たんリスクは現実味を増している。

ユーロ/ドル相場は中長期的にやや堅調な推移が持続しそうだ。目先は今夜9時30分の米国4月小売売上高がキーポイントだ。経済の回復期待に実態が伴っているのか否か、小売売上高がそれを見極める重要な試金石である。

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