経済指標 用語解説2

外国為替相場の動きに経済指標の存在は欠かせません。大きな流れとしては、経済のファンダメンタルズや構造問題、戦争・テロ等による地政学的リスク、金利差相場などがあげられますが、その中で日々の経済指標の結果が大きな流れを更に助長させたり、一旦の調整のきっかけとなったりするのも事実です。簡単な解説ですが、経済指標を見る際にお役立てください。

前のページへ(2/2)

【消費者物価指数】

日銀も金融政策の材料に
略してCPI(Consumer Price Index)とも呼ばれ、一般消費者世帯が購入する商品とサービスの総合的な価格の動きを指数化したものです。米国では都市地域の全消費者、日本では東京都区部と全国に分け集計しています。
インフレの趨勢をみる指標としては最も一般的であり、金融当局の政策を読むうえで最重要といえます。

戻る

【GDP】

その国の経済成長率を把握
GDP(国内総生産)はほとんどの国や地域で発表されており、その国の経済規模を示す指標として、最も重宝されている指標のひとつです。GDPは前期比、前期比年率、前年比いずれかの伸び率が四半期(3ヶ月)ごとに発表され、その伸び率、つまりGDP成長率は経済成長率と同様に扱われるケースが多くなっているのも特徴です。
ただ、カナダだけはGDPが毎月発表されます。発表時期は約2ヶ月後となります。
また、GDPは国によって発表回数が違うことも特徴のひとつです。英国、米国、ユーロ圏は各四半期とも、速報値、改定値(速報値の約1ヶ月後に発表)、確報値(改定値の約1ヶ月後に発表)と3回発表されるのに対して、仏、独は各四半期とも、速報値、確報値(速報値の約2週間〜4週間後に発表)と2回発表されております。また、日本も一次速報、二次速報(一次速報の約1ヶ月後に発表)と2回発表されます。なお、その他の国の多くは各四半期とも1回のみの発表となっております。
最も注目されるのは速報値ですが、改定値や確報値も事前予想と大きく違う結果となれば、為替相場が大きく動くこともありますので、こちらも注目です!

戻る

【耐久財受注(米国)】

生産・設備投資に先行
耐久財受注とは、企業が受注した耐久財の総額のことです。耐久財とは3年以上の使用に耐えられる消費財のことで、それに含まれる代表的商品は自動車、航空機、家電製品、家具などです。
耐久財受注は毎月下旬に米商務省から発表されますが、一般的に耐久財の受注は生産段階に入る前に行われているということで、生産や設備投資に対し先行性があります。この理由により、耐久財受注は重要指標のひとつになっており、為替相場にも影響を与えるケースがございます。
耐久財受注は先行指標ということで、重要指標のひとつになっております。

戻る

【ISM製造業景況指数(米国)】

企業のセンチメントを反映
全米供給管理協会(ISM)が製造業約350社の仕入れ担当役員にアンケート調査を実施して作成されています。主要指標のなかでは最も早く発表されること(翌月第1営業日)、企業のセンチメントを反映し景気転換の先行指標とされることから、注目度はきわめて高いといえます。この指数が50%を超えれば景気拡大、下回ると景気後退を示唆するといわれています。
GDPに先行して景気転換を示唆するところは重要です。

戻る

【鉱工業生産】

鉱工業以外の業種の状況も見えるため注目度大
鉱工業生産は鉱業と製造業の生産高を示す指標で、鉱業と製造業の生産動向を測る上で非常に重要視されているのみならず、その結果からはサービス業の景況や個人消費の状況も推測できます。
例えば、家電製品の生産高が増えた場合には、その売れ行きが良いということで個人消費が伸びていることが窺えます。また、オフィス機器の生産量が増えれば、企業の設備投資がさかんになっていることが考えられます。
このように、鉱工業生産からは鉱業と製造業の生産動向のみならず、各業種の景況や個人消費の状況も推測できるということから、非常に注目されている指標のひとつになっております。
鉱工業生産からは鉱業と製造業の生産動向のみならず、各業種の景況や個人消費の状況も見えてきます。

戻る

【日銀短観(日本)】

統計の母集団が大きく、注目度も「大」です
正式名称は「企業短期経済観測調査」です。四半期に一度発表され、全国の民間企業約1万社に日銀が直接調査を行うため回答率も高く信頼性も高い指標です。景況感や設備投資計画などをヒアリングしたものです。多くの調査項目の中で最も市場が注目するのは業況判断DIであり、企業に景況感を良い、さほど良くない、悪いの3択方式で解答させ、良いという解答から悪いという解答を差し引いた構成比で算出します。
日銀発表のため信頼も大きいです。また景気サイクルと一致していることから注目度大といえます!

戻る

【機械受注(日本)】

設備投資に先行
内閣府が毎月発表します。翌々月の中旬に発表されます。通常、額が大きく不規則な動きをする船舶・電力を除いた民需ベースで議論されます。それでも月次の動きにはかなりブレがあるので四半期で平均をとるなど工夫が必要であるといえるでしょう。設備投資に先行して動いているため、その先行指標として代表的なものです。一般的には約半年の先行性があるといわれています。
ドル円相場に対して半年程度の遅効性が見られる変わった指標です。一部では、サイクルをつかみ上手に利用すれば、レンジ相場の反転を予想できる指標ともいわれています。

戻る

【IFO景況感指数(ドイツ)】

ユーロ相場を見るならこれ
Ifo研究所が旧西ドイツ約7000社の役員を対象に日本の短観と同様の調査・集計を行ったものです。1991年を100とした指数で翌月下旬に発表されます。内容は生産・在庫・受注・価格・雇用の項目に分かれ、鉱工業生産との関連が高く、また発表も早いためドイツの経済指標のなかで最も注目されています。
これを見ずしてユーロは語れません!指標の信頼性のみならず、相場を動かす要因としても注目度大です。

戻る

【ZEW景気期待指数 (ドイツ、ユーロ圏)】

欧州は景況感の把握が大事
民間調査会社であるZEW(欧州経済センター)が経済アナリストに対し調査したものです。向こう6ヶ月の景気見通しに対する予想を回答させ、楽観回答の比率から悲観回答の比率を引いたものです。Ifo指数の1週間前に発表されるため、Ifo指数に対する先行性が見られることから最近注目度が高まっています
注目度大のIfo指数に先行することは、Ifoを占う意味でも大きいといえます。

戻る

【PMI(スイス、ドイツ、フランス、英国、ユーロ圏、中国、イタリア)】

景気先行指標の一つ
PMI(Purchasing Managers's Index)の略で、購買担当者景気指数とも呼ばれています。
製造業やサービス業の購買担当者に生産意欲などをアンケートして指数化したものです。
製造業の場合は、工場がどのような生産計画を立て、どのくらいの資材を必要としているかにもとづいた指数となります。
また、サービス業についてはサービス部門に焦点をあてた指数となります。
PMIが50を超えると景気拡大を示し、50未満だと景気後退を示します。

日本では、日本資材管理協会がデータを取りまとめ、英国の調査会社であるマーケットエコノミック社が月次レポートを作成し、野村・JMMA製造業PMIを公表しています。
国際的には米サプライマネジメント協会(ISM)が公表しているPMIが、各月において最も早く公表される指標として注目されています。
また中国でも、国家統計局と物流購買連合会がPMIを毎月公表しています。
景気動向を見極める上で重要な指標とされ、株式市場などでもPMIの数字に注目されています。

戻る

【HSBC/マークイット製造業PMI(中国)】

中国の景気の先行指標
HSBC/マークイット製造業PMIは英調査会社マークイットが集計し、スポンサーの英金融大手HSBCが公表するPMIです。
中国の製造業約400社以上の購買担当者を対象にしたアンケート調査となります。
50を上回ると生産や受注が拡大を示し、下回ると減少を示します。
毎月1日に発表される中国物流購入連合のPMIより早い20日過ぎに速報値は発表されます。
中国の大企業の景気は中国のPMI。中国の中小企業の景気を見るならHSBC/マークイット製造業PMIに注目です。

戻る

前のページへ(2/2)

業界最狭水準スプレッド

魅惑の通貨ペア、トルコリラ円

スワップポイント一覧

ポンド/円トレードを斬る

FXブログ