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第17回 相場の季節性(2)(2004/11/8)

 前回は日本サイドに焦点を当てて、季節的な動きについて説明しました。今回は海外のほうのお話をしましょう。
 日本と海外を比べるときにポイントは2つあります。1つは企業の決算時期などの違い、そしてもう1つは、それぞれの国の休日の違いです。
 
 日本では3月決算といって、4月から翌年3月までが1年という決算期間を採用している企業が多くなっています。一方、欧米は12月決算が多く、1月から12月までを一年としています。また、最近は11月を決算期としている企業も出てきています。また、欧米では殆ど四半期決算というのを採用しています。
日本は半期が多いので、企業が決算に向けて行動するのは多くても年2回ですが、欧米では年4回あるという点が少し、異なる点です。
最近では日本でも四半期決算を採用する企業は増えてきているようです。

機関投資家は決算に向かって、ポジションを縮小したりすることが多いため、相場も、決算手前の時期はそれまでの動きと反対の動きをすることがあります。
具体的にいうと、3月、6月、9月、12月のそれぞれ上旬から中旬がこの時期にあたらります。特に年度の最後の月である12月が一番重要です。
 逆に期の初め(1、4、7、10月)になると新しいポジションを積極的に作り出します。お正月、日本が休みの間に海外で大きく相場が動くのはその為です。
 
それでは、一般の企業はどうでしょう? アメリカでは、現在雇用問題が政治問題化するぐらい、多くの企業が海外に拠点を移しています。いわゆる企業のグローバル化です。こうした企業は一年の終わりになると、その年の終わりに近づくと稼いだ利益を本国のアメリカに送金します。つまり、12月になるとアメリカの企業が世界中の国で稼いだ利益をドルに変えてアメリカに送金するため、ドル買いが多く発生し、ドル高要因となります。

 次に休日の問題です。米国で大切な休みは11月後半の感謝祭の休日と、クリスマスです。日本のお正月に当たるニューイヤーは元日の休日ですが、それ以降は通常通りで休日としてあまり重要な意味はなくお正月は日本独自の休日と捉えてください。
感謝祭の直前やクリスマスの直前はポジションを縮小する動きがしばしば起きます。特に12月は外資系のディーラーなどは長期休暇を取ったりするため、市場の流動性が薄くなります。それまでに大きなポジションの整理を済ませておきたいと皆が思う為、12月の上旬(1-2週目)は注意が必要です。11月中旬、そして12月初旬がポジション調整の時期と覚えておいてください。

 私の経験上、1年のうち、12月から2月ぐらいまでというのが大きな相場が起きることが多いように感じます。
 12月初旬にポジション調整があった後、市場が閑散となります。そんな中、静かにかつゆっくりとトレンドが出来始め、1月、市場にBig Playerが戻ってくると一気にブレイクし、その後1−2ヶ月大相場が続くという流れになっているという風に考えてればわかりやすいのではないかと思います。
 
その他としては、欧州では春先にイースター祭で数日間休みがあります。その間、米国市場は開いていますが、アメリカ人もあまり取引をしたがらないので、通常、相場は静かになります。また、中国系の国では旧正月が非常に重要で、その間はシンガポールや香港の市場が休場となるので、東京時間で市場が静かになるという傾向があるのも、頭に入れておくといいと思います。