ロスカット・ルール
ロスカットとは、ポジションの評価損がある一定レベルに達したときに、さらなる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを反対売買により強制的に決済する制度のことです。 このロスカット・ルールが設けられていないと、損失額が取引保証金額や預かり資産の額を上回ってしまうケースが出てきます。さらには、預け入れた資産を全額失うばかりか、追加で損金を支払わなければならない可能性があります。
つまり、ロスカット・ルールという決済により為替差損が確定するものの、原則として最低限の資金は温存されるということです。ただし、相場があまりにも急激に予想と反対方向へ進んだ場合は、預けた資産以上の損失が発生する可能性があることにご注意ください。
外貨ネクストにおけるロスカット・ルール
外貨ネクストには、2種類のロスカットがあります。
※2011年8月1日のFX取引の規制変更による当社の対応に伴い、2011年7月23日から、NYCロスカットの基準となる全体保証金率が、2%から4%にされました。
FX取引の規制変更による当社の対応に関する詳細はこちら
1. ロスカット

外貨ネクストにおけるロスカットは、お客様口座全体の評価となります。口座全体で「維持率」を求めるとともに、その維持率が任意のロスカットレベルを割り込むと、そのポジション全てが自動的に反対売買により決済(ロスカット)となります。
※ロスカットレベル(ロスカットが執行される維持率の水準)の初期設定値は「30%」となっており、お客様ご自身で任意の数値(30%~50%の範囲、10%刻み)へご変更いただけます。ロスカットレベル変更の手順
維持率とは?
『維持率』は、取引保証金に対して、有効保有額の割合(%)を表示しています。
維持率=有効保有額※1÷取引保証金×100
※1 有効保有額=資産合計+評価損益金-注文中保証金-受渡代金-出金依頼金額
マージンコールについて
毎営業日午後3時時点の口座全体の「維持率」が50%未満であった場合、そのことをお知らせする「マージンコール」メールを自動送信いたします。マージンコール
2. NYC(ニューヨーククローズ)ロスカット

1日1回NYC(ニューヨーククローズ)前のメンテナンス開始時点で口座全体において、全体保証金率が4%※を下回っていた場合、NYC(ニューヨーククローズ)ロスカットが執行され、すべてのポジションが自動的に反対売買により決済(ロスカット)となります。
具体的には下図をご覧ください。

- ポジション総代金
- 保有しているポジションの総合計金額です。
- 対円通貨ペア:各ポジション毎の成立値×取引数量の合計
- 非・対円通貨ペア:各ポジション毎の成立値×取引数量の合計×円換算Bidレートの合計
- 有効保有額
- その時点でのお客様の口座内の資産の価値を表わす金額です。
資産+評価損益合計-(注文中保証金合計+受渡代金+出金依頼額) - 全体保証金率
- 「ポジション総代金」と「有効保有額」の割合(%)です。 有効保有額÷ポジション総代金×100
- NYC(ニューヨーククローズ)ロスカット
- 1日1回NYC(ニューヨーククローズ)前のメンテナンス開始時点で、全体保証金率が4%を下回っていた場合、ロスカットが執行されます。
- 法人のお客様の特別ルール
- 法人のお客様に限り、「法人リスク管理申請」にて、全体保証金率の確認を「不要」と選択いただくことにより、1日1回の全体保証金率チェックおよびNYCロスカットの適用が免除となる特別ルールをご利用いただけます。「法人リスク管理申請」の手順はこちら
NYC(ニューヨーククローズ)ロスカットを回避するためには?
NYC(ニューヨーククローズ)ロスカットを回避するためには、事前にポジションの一部の決済または追加入金により、全体保証金率を高めていただく必要がございます。

※全体保証金率が4%に近い状態で注文を出した場合、スプレッドによる損益によって、全体保証金率が4%を下回ることもありますのでご注意ください。※ロスカット、またはNYCロスカットによって強制決済となった場合、未約定の新規注文は取消となりますのでご注意ください。
全体保証金率の考え方
全体保証金率は、有効保有額とポジション総代金の割合によって決定するため、有効保有額が同じでもポジションの成立値もしくは数量によって全体保証金率は変化します。
NYC(ニューヨーククローズ)前のメンテナンス開始時点で、全体保証金率が4%を下回っていた場合、NYC(ニューヨーククローズ)ロスカットの対象となりますので、事前にポジションの一部の決済または追加入金、発注中の注文の訂正・取消により、全体保証金率を高めていただく必要がございます。
1米ドル100円で1万ドルを保有している場合、NYC(ニューヨーククローズ)前のメンテナンス開始時点でポジションを維持するには、ポジション総代金の4%以上の保証金が必要になります。
ポジション総代金は100(成立値)×10,000(取引数量)=1,000,000円
必要な4%の保証金は1,000,000(ポジション総代金)×0.04(NYCロスカットレベル)=40,000円
となります。
よって、NYC(ニューヨーククローズ)前のメンテナンス開始時点で、有効保有額が40,000円を下回っていると、NYCロスカットの対象となります。例の場合、有効保有額は100,000円あるため、 全体保証金率は、
全体保証金率は100,000(有効保有額)÷1,000,000(ポジション総代金)×100(%)=10%
となります。

この様に、ポジションを保有した際の約定(発注)レートや数量によって、全体保証金率は変化することになります。
全体保証金率のマージンコール
毎営業日午前10時時点の「全体保証金率」が4.5%未満であった場合、そのことをお知らせする「マージンコール」メールを自動送信いたします。マージンコール
ロスカットを割り込む例
- 1ドル100円の時に、保証金率4%(レバレッジ25)で5万ドルの買いポジションを保有
- 有効保有額:250,000円
- ロスカットレベル:30%
- 預け入れ資産:250,000円
- 保証金額:100円(1ドル)×5万ドル×0.04(保証金率)=200,000円

全体保証金率=250,000(有効保有額)÷5,000,000(ポジション総代金)×100(%)=5%
※全体保証金率が4%を下回るとNYCロスカット
5,000,000(ポジション総代金)×0.04(NYCロスカットレベル)= 200,000円
維持率=250,000(有効保有額)÷200,000(保証金額)×100(%)=125%
※維持率が30%を下回るとロスカット
200,000(保証金額)×0.3(30%のロスカットレベル)=60,000円


全体保証金率=199,000(有効保有額)÷5,000,000(ポジション総代金)×100(%)=3.98%
※全体保証金率が4%を下回るとNYCロスカット
維持率199,000(有効保有額)÷200,000(保証金額)×100(%)=99.5%
※維持率が30%を下回るとロスカット
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- 1ドル100円の時に保証金率50%(レバレッジ2)で1万ドルの買いポジションを保有している
- 有効保有額:500,000円
- ロスカットレベル:30%
- 預け入れ資産:500,000円
- 保証金額:500,000円

全体保証金率=500,000(有効保有額)÷1,000,000(ポジション総代金)×100(%)=50%
※全体保証金率が4%を下回るとNYCロスカット
1,000,000(ポジション総代金)×0.04(NYCロスカットレベル)= 40,000円
維持率500,000(有効保有額)÷500,000(保証金額)×100(%)=100%
※維持率が30%を下回るとロスカット
500,000(保証金額)×0.3(30%のロスカットレベル)=150,000円※このポジションで350,000円の評価損が発生するとロスカット


全体保証金率=149,900(有効保有額)÷1,000,000(ポジション総代金)×100(%)=14.9%
※全体保証金率が4%を下回るとNYCロスカット
維持率149,900(有効保有額)÷500,000(保証金額)×100(%)=29%
※維持率が30%を下回るとロスカット
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この様に、維持率に余裕があっても、全体保証金率によってNYC(ニューヨーククローズ)ロスカットされてしまう こともあり、全体保証金率に余裕があっても、維持率によってロスカットされてしまうことが考えられますので、余剰資金を多めにご用意してのお取引を推奨いたします。