川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

テクニカルアナリストの川口一晃氏がさまざまなテクニカル手法を用い、為替・日経平均などを個別分析。 より実践的なテクニカルレポートです。


「MACDと戻り値」−分析対象:香港ドル円 2008年5月12日

ローソク足

「均整の取れた形」

各通貨のチャートを一通り眺めてみた。「アレッ!?」と目に留まった通貨が香港ドル円である。止まった理由は何なのであろうか。それはバランスが取れていて綺麗な形をしていたからである。では、どこにその美しさがあるのか。まず、図に示されたチャートの高値と安値の中間、2分の1に位置する水準が赤線部分となっている。そしてこの赤線部分の左側を見ていくとA点という1月からしばらく続いたもち合いの安値と一致してくる。つまり、高値と安値の中間の水準でもち合いが演じられていたということだ。そして、今回の戻り高値E点はそのA点水準すなわち2分の1戻しの水準で上昇が止まり、その後は下落してきている。さらにBCDのN計算値はほぼE点とも一致してくる。バランスよく見えるはずだ。では、この調整はどこで止まるのであろうか。週末の終値がほぼC点水準、しかもこのC点水準が0.382戻しと3分の1戻しの水準とほぼ一致してくるところから週明けには下げ止まっていくであろうと期待したい。しかし、図の下段を見ていただきたい。MACDで売りシグナルが点灯したばかりである。MACDの状態を勘案すると、しばらくは軟調な展開が続くと考えた方がどうやら無難である。そうなると、前述した3分の1で下げ止まることが難しくなってくる。美しい形が続くのであればD点水準が下値の第1メドとなるのではなかろうか。

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