川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

テクニカルアナリストの川口一晃氏がさまざまなテクニカル手法を用い、為替・日経平均などを個別分析。 より実践的なテクニカルレポートです。


「パラボリック」−分析対象:米ドル円 2008年4月28日

ローソク足

「途転って何?」

今回は「パラボリック」というテクニカル分析を紹介しよう。パラボリックというのは「途転(どてん)」のシステム、と言われている。途転というのは、システムの売買シグナル通りに常にポジションを持っている状態を指す。たとえば、買いポジションの状態のときに売りシグナルが出る。そうすると、その買いポジションを閉じる(売却)だけでなく、同時に売りポジションを持つことになる。この時を「途転売り」と言う。また、売りポジションを持っている時に買いシグナルが出ると売りポジションを解消(買い戻し)するだけでなく、同時に買いポジションを持つ。このように常にシグナル通りにポジションを持つことになる。パラボリックの計算式は今回割愛させていただくが、その見方を図(米ドル円)を使って説明しよう。  
ローソク足の上下に赤丸と青丸の表示がある。これは「SAR」と呼ばれるものである。赤丸が買い状態、青丸が売り状態を表わしていると思っていただいた方が簡単であろう。赤丸の時は買い状態を表わし、赤丸の位置が売買の分岐点になる。つまり、ドル円がドル安となり赤丸の水準を割り込んだ瞬間に、赤丸は消え、青丸が出現し売りシグナルが点灯。この段階で買いポジションを解消し、売りポジションを持つ(途転売り)。また、ドル高に向かい青丸の水準を越えた瞬間に、青丸は消え、赤丸が出現し買いシグナルが点灯する。この段階で売りポジションを閉じ、買いポジションを取る(途転買い)。
  トレンドを追随するシステムなので、もち合いには弱い。パラボリックによると現在の分岐点は101円半ばの水準である。

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