川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

テクニカルアナリストの川口一晃氏がさまざまなテクニカル手法を用い、為替・日経平均などを個別分析。 より実践的なテクニカルレポートです。


「DMIとドル円」−分析対象:米ドル円 2007年5月17日

DMI

「DMI」

今回はDMIを紹介しよう。DMIというテクニカル分析はRSIというテクニカル分析を開発したワイルダー氏が考えたものである。RSIは「買われ過ぎ。売られ過ぎ」を理解するオシレーター系のテクニカル分析として、認知度も高く、多くの人に使用されているのだが、このDMIはRSIほどの人気はない。ワイルダー氏自身が「玄人好みのテクニカル分析」と言うように記号や計算式も多く出てくることから、RSIほど簡単に理解は出来ない。
ここの紙面でDMIを説明すると1ページでは収まりきれないので、今回、米ドル円のDMIで注目していただきたい点に絞って話をしたい。
図を見ていただきたい。通常、DMIを画面に表示をすると3本の線が出てくる。ここでは緑色の線に注目だ。緑色の線は「ADX」と言って、「トレンドの強さ」を現す線である。つまり、緑色の線が右肩上がりで上昇している時はトレンドが出ていることを意味する。ただし、そのトレンドには上昇、下落の区別はない。つまり、上昇であって、下落であってもトレンドが出ているのであれば、右肩上がりに上昇していく。ちなみに、矢印によってトレンドとADXを符合させている。
さて、直近のADXを見ていただきたい(赤丸)。今、ADXが右肩上がりに上昇している。つまり、トレンドが出ていることを現している。なかなか動きの鈍い米ドル円であるが、トレンドの強さを現すテクニカル分析では、ドル高をしっかりと示しているということになる。

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※外国為替保証金(証拠金)取引業界における「口座数」「預かり資産」の2部門。期間2008年3月までの4年間。
参考資料:矢野経済研究所『2008年版 外国為替証拠金取引の動向と展望』