川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

川口一晃 テクニカルトレンド通信 実践編

テクニカルアナリストの川口一晃氏がさまざまなテクニカル手法を用い、為替・日経平均などを個別分析。 より実践的なテクニカルレポートです。


「ユーロ円と新値3本足」−分析対象:ユーロ円 2007年3月16日

買い転換はまだ遠い?

「買い転換はまだ遠い?」

今回は新値3本足を使って、為替の解説をしてみることにする。新値3本足というのは、高値を更新するたびに陽線を、安値を更新するたびに陰線を描き足していくチャートである。陽線から陰線、陰線から陽線に転換するには直前の陰線ないしは陽線を3本包み込まなければならないというルールがある(3本ない場合には2本なしは1本となる…図a)。また、高値も安値も更新せず、逆に転換もしなければ、描き足すことはしない。つまり、時間の概念のないチャートなのである。
図はユーロ円を表示してあるが、新値3本足を見ていると上昇トレンドの時には陽線が続き、下落トレンドの時には陰線が続くといった具合にトレンドを把握することができよう。では、直近の分析はどうなるのか。現在は大きな陰線がつながっている。この下落トレンドから陽線に転換するには2つの方法が考えられる。一つはここから3本の陰線を包み込むような大きな上昇となること。今回は、陰線3本を包み込むには156円20銭を越えてくることが条件となる。図をプリントアウトした時の価格が155円60銭前後であることから、もう一息である。他方は、再び、安値を更新するのだが、その更新幅が小さく、図の真ん中にユーロ円が上昇したときに小さな陽線がいくつも現われたように小さな陰線が多く出現し、3本を包み込むのを容易になることである。
ただし、教科書的な買いシグナルは、陽線1本では信用できないことから2本出現した段階で初めて買いに行く、という方法が紹介されている。となると、買いシグナルはまだまだ遠いことになる。

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