米雇用統計
2017年7月7日の結果と解説

米雇用統計予想と結果

米雇用統計発表時の相場

米労働省が7月7日に発表した6月雇用統計の主な結果は、非農業部門雇用者数22.2万人増、失業率4.4%、平均時給26.25ドル(前月比0.2%増、前年比2.5%増)という内容であった。

6月非農業部門雇用者数は市場予想(17.8万人増)を上回る22.2万人増となり、前月の15.2万人増から加速。前月分と前々月分が合計で4.7万人分上方修正された結果、3ヶ月平均の増加幅も19.4万人に急加速した。今年に入りペースダウンしていた米国の雇用拡大基調が、再び上向き始めた可能性を感じる結果となった。

6月失業率は市場予想(4.3%)を上回る4.4%となり、1月以来5カ月ぶりの上昇となった。ただ、労働参加率が62.8%に上昇しており、労働力人口が増加した(職探しを再開した人が増えた)ためと見られる。前月の4.3%が約16年ぶりの低水準であった事もあって、6月失業率が悪化したとの印象は薄い。

6月平均時給は26.25ドルとなり、前月の26.21ドルから0.2%増加。前年比では2.5%増であったが、いずれも伸び率は市場予想(0.3%増、2.6%増)に届かなかった。米労働市場では緩やかな賃金上昇が続いているものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が注視するインフレ動向に大きな影響を及ぼすほどの力強さはまだ見られない。

このように、米6月雇用統計は各項目ごとにマチマチの結果であった。米労働市場は、すでに完全雇用を達成しており、もはや大幅な雇用の増加を期待すべきではないとの見方もあったが、これを覆すように非農業部門雇用者数は大幅な伸びを示した。一方、失業率は0.1%ポイント上昇したとはいえ、可もなく不可もない妥当な結果であった。他方、平均時給の伸びは予想を下回っており、冴えない結果だったと言わざるを得ない。ただ、市場はこの米6月雇用統計を比較的前向きに捉えた模様だ。発表直後こそ、平均時給の伸び率鈍化を意識して米長期金利の低下とともにドルが売られたが、次第に「米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げやバランスシート縮小開始のシナリオに修正を迫る内容ではない」との評価に傾き、金利もドルも持ち直した。なお、この日は米国株も上昇して取引を終えている。強すぎず弱すぎない米雇用統計は、金融市場にとって「適温」だったという事かもしれない。

2017年7月7日の
米雇用統計セミナー録画を配信

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2017年7月7日の
米雇用統計発表前の解説動画

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動画解説

米5月雇用統計は失業率こそ4.3%と予想より良好な結果となるも、非農業部門雇用者数が13.8万件と予想を大きく下回った。全般的に弱い内容と受け止められ、ドル売りが強まった。

6月FOMCで、年内もう1回の利上げが予想される中、ドルは上昇トレンドに乗れるのか。FXストラテジストとして活躍する川合美智子氏に、為替市場の今後を聞く。

米国 経済指標(失業率・非農業部門雇用者数)過去の推移

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