米雇用統計
2016年3月4日の結果と解説

米雇用統計予想と結果

米雇用統計発表時の相場

日本時間3月4日22時30分に発表された米2月雇用統計は、概ね好結果ではあったが肝心の賃金が低下するという締まらない内容であった。

非農業部門雇用者数は前月比24.2万人増と予想(19.5万人増)を上回る伸びを示したほか、失業率は2008年2月以来の低水準となった前月と同じ4.9%であった。また、働き手(求職者も含む)の割合を示す労働参加率も62.9%に上昇しており、ここまでは極めて良好な内容と言える。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利上げペースを読む上で市場が注目していた平均時給は前月比-0.1%と、増加予想(+0.2%)に反して25.35ドルに減少した。前年比でも、+2.2%と7ヶ月ぶりの低い伸びにとどまった。賃金の減少は、米GDPの7割を占める個人消費の減速に繋がり、インフレへの下方圧力にもなりかねない減点材料だ。

市場は、こうした強弱マチマチの結果に対して消化不良気味の模様であり、雇用統計発表後の為替市場でも、ドルは円に対して小幅に上昇した半面、ユーロや豪ドルに対して下落するなどマチマチの展開となった。一方、この日の取引を小幅高で終えた米国株式市場では、雇用統計について、景気腰折れ懸念を強める事なく3月利上げの可能性をほぼ消滅させるという、「ほど良い弱さ」だったとの見方も出ていた。

いずれにしても、米2月雇用統計は市場に対して強いインパクトを残さずに通過した格好だ。
市場には、3月15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、4月以降の追加利上げに関するヒントが出るのを待つしかないとのムードが漂い始めている。

2016年3月4日の
米雇用統計セミナー録画を配信

3/4 オンラインセミナー 米雇用統計 全員集合!
NY在住の松本英毅氏が電話生出演!原油市場と為替の今後をズバリ解説!

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2016年3月4日の
米雇用統計発表前の解説動画

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動画解説

「黒田バズーカ第三段」となるマイナス金利導入が記憶に新しい中、マーケットは下落基調がいったん収まったようにも見える。しかし、日銀による新たな緩和が今後どのように市場に影響に及ぼすのか不透明感がぬぐいきれない。そんな中発表される今回の米雇用統計発表はどのような結果になるのか? 注目の雇用統計について、外為どっとコム総研神田調査部長と香港上海銀行の外国為替本部長である花生浩介氏が、注目ポイントを解説します。

米国 経済指標(失業率・非農業部門雇用者数)過去の推移

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