米雇用統計
2016年2月5日の結果と解説

米雇用統計予想と結果

米雇用統計発表時の相場

日本時間2月5日、22時30分に発表された米1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比15.1万人増と予想(19.0万人増)に届かず、12月の26.2万人増から急減速した。一方で、失業率は4.9%と予想(5.0%)を下回り、2008年2月以来の水準に改善した。また、平均時給は25.39ドルとなり、前月比で0.5%増、前年比では2.5%増という比較的高い伸びを示した。

ドル/円は、非農業部門雇用者数の結果に反応して一時116.267円まで下落したが、失業率が2008年2月以来の低水準に改善した事や賃金の増加を見直す形で反転。米景気に対する過度に悲観的な見方が後退する中で117.423円まで切り返した。

非農業部門雇用者数の増加幅こそやや物足りない面もあるが、10-12月分の大幅増加を考えれば、なんとか許容できる範囲内の減速と言えるだろう。半面、失業率の低下を伴う雇用の拡大が賃金の上昇に繋がり始めるなど、低インフレ長期化に対する懸念を和らげる内容であった。全体としてみれば、米雇用情勢が引き続き改善基調にある事を示したと評価できる。なお、米1月雇用統計発表後にはオバマ大統領も、失業率の低下について「米経済の力強さを証明」とコメントしている。

米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げについて市場は、3月の見送りは確実であり、場合によっては年内もすべて見送りとの見方に傾きつつあった。海外経済の減速や世界的な金融市場の混乱を受けて米景気の先行にも懸念がくすぶり始めたためだ。しかし、今回の1月雇用統計を受けてそうした過度に悲観的な見方は修正を迫られる事になりそうで、その過程ではドルが上昇する可能性があろう。2月10日に行われるイエレンFRB議長の議会証言や2月12日に発表される米1月小売売上高が目先の焦点となるだろう。

2016年2月5日の
米雇用統計セミナー録画を配信

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2016年2月5日の
米雇用統計発表前の解説動画

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動画解説

2016年の為替相場は、中国株式の下落、中東リスクなど相次ぐ波乱要因で荒れ模様の中のスタートとなった。この大きなリスクの余波に米国市場も影響され、米株式の調整などが起きた。このように約4年にわたり続いてきた円安ドル高トレンドに黄色信号が灯る中、はたして今回の米雇用統計発表はどのような結果になるのか? 注目の雇用統計について、外為どっとコム総研神田調査部長と為替アナリストの雨夜恒一郎氏が、注目ポイントを解説します。

米国 経済指標(失業率・非農業部門雇用者数)過去の推移

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