川口一晃 基礎から学ぶテクニカル教室

「21.ポイント&フィギュア」

(1)ポイント&フィギュア

ポイント&フィギュア(以下、P&F)は昔から人気のあるテクニカル分析の一つです。特徴としては“時間”の概念を捨象しているということが挙げられます。
勉強してきたRSI 、MACDなどは日足であれば1日経てば1日分書き足していき、週足であれば、1週間が終わればその1週間分を加えていきました。
ところが、P&Fはあらかじめ決めた値幅以上に値上り、ないしは値下りしないと書き足していかないのです。換言すれば、決めた値幅以上に価格が動かない場合のP&F の形は変わらないということになるのです。

<作成方法>

P&F は値上りを“×”、値下りを“”で記入していきます。つまり、グラフ用紙のマス目の中に“×”、“”を記入するわけです。ちなみに、この一つのマス目のことを“一枠”と呼びます。
さて、次にその一枠は一体いくらにするのかという値幅を決めないといけません。これは、取り扱う銘柄ごとにそれぞれの価格水準を基に決めた方がよいようです。為替と株式でも違うでしょうし、株式の中でもその株価水準によっても替えたほうが良いということです。

P&F表

ここでは、例として価格100円の銘柄で一枠10円とします。価格は100円でスタートとした後、3日間で13円、6円、30円と上昇したとしましょう。 上昇だから“×”を加えていきますが、グラフ上は100円より一枠10円ですので110円、120円、130円とマス目があります。そこで、1日目の13円高113円の時には110円までのマス目に“×”を記入します。2日目は6円高119円ですが、次のマス目の120円を埋めていませんので価格が上昇していても“×”は記入しません。3日目、30円上昇して149円になったら、120円、130円そして140円とそれぞれの10円枠を埋めましたので図のように記入されます(上昇時は端数切捨て、下落時は端数切り上げ)。


P&F表

この例のように価格が上昇し続けるのであれば“×”を上の方に加えるだけでいいのですが、当然下落する事もあります。では、下落を表わす“”はどのように記入するのでしょうか? 言い換えれば、“×”と“”はどう書き分けていくか、ということになります。


実はP&F のもう一つの特徴に同じ列の中に“×”“”は同時には存在しません。必ず、×列と列は交互に記入さ れるのです。

×列から列、列から×列に移行するのに、例えば上記の例で言えば×列であれば下落を示すが何枠分“逆”に形成されれば列を替えるのかということを事前に決めておく必要があるのです。
相場が反転したと判断する目安となるのです。教科書の多くでは“3枠転換”が用いられています。 ここの例では一枠10円でしたので3枠分30円動く事になります。

例では149円ですので逆に30円下がると×列の横に列を書くのでしょうか。 実は隣の列に移る時にはすぐ真横にから記入するのではなく一枠空けてから記入します。
つまり、×列ですと一枠下げて、列ですと一枠上げて記入するのです。149円で140円まで×が記入されたP&Fは一枠空け(130円)そこから3枠下落しないとなりません。すなわち、100円になってはじめて3枠転換して列が記入されます。
ということは、“3枠転換”と言う場合、実は×列の上からないしは列の下から4枠動いて初めて転換する事になります。

さきほど銘柄ごと価格水準ごとに枠の値幅を決めた方がよい、といいました。その理由の一つにこの転換があるのです。100円という価格での一枠10円の3枠転換と5,000円という価格の一枠10円の3枠転換とでは違うわけです。5,000円ではそれなりの値幅を持たせていかないとすぐに転換してしまうからです。逆に、ドル円であれば一枠10円となると長年にわたって転換しなくなってしまう可能性もあります。

また、価格が5,000円の場合に一枠10円ですと記入する枠が多くなりますのでグラフが大きくなって管理が大変になることもあります。
では、3枠転換しないで、せまい値動きを1ヶ月間続けた場合はどうでしょう。

上記の例で言うと149円という高値をつけた後110円と140円の間で価格が推移した場合、3枠転換をしない以上は×印も印も記入されません。そのままです。この値動きが1年間続いても結果は同じです。

日経平均株価

米ドル円

<見方>

P&F の見方には3種類あります。

1.パターン分析、 2.トレンド分析、 3.カウンティング分析 の3つです。

1.パターン分析

ここではパターン分析の代表的な見方、ダブル・トップ、ダブル・ボトムとペナントを紹介します。

a.ダブル・トップ、ダブル・ボトム
これは直前の高値を抜いて上昇した時(ダブル・トップ)を買い時とし、逆に直前の安値を下回った時(ダブル・ボトム)に売り時とするものです。
前述しましたようにP&F では上昇を表わす×と下落を表わすが交互に列として現れます。
ですので、上昇であれば一つ前の列の高値×印を上に抜いた時、下落であれば一つ前の列の安値印を下に抜いた時にそれぞれの売買シグナルとするのです。

a.ダブル・トップ、ダブル・ボトム

b.ペナント
チャートが織り成す形のものでも紹介したように保ち合いになった価格は三角ペナントを形成するケースがあります。P&F でも同じです。その場合はその三角ペナントを上に抜ければ“買い”、下に抜ければ“売り”となります。

ペナント

2.トレンド分析

下落相場が終わって上昇に転じている時には最安値の地点よりマス目に沿って45度線を上方に引きます。今ついている価格がこの線より上にいる間は基本的に強気とします。逆に上昇相場が終わって下落相場に転じている時には最高値の地点から同じように45度線を下方に引きます。そして、この線の下にいる間は基本的には弱気とします。 つまり、45度線を使うのです。

米ドル円

3.カウンティング分析

これは目標値を算出する時に使います。
垂直カウンティングと水平カウンティングがあります。よく使われているのは水平カウンティングの方です。

垂直カウンティングというのは安値や高値のポイントから売買のポイントが出た箇所までのマス目の数を売買ポイントに加えてみるというものです。

水平カウンティングというのは保ち合いを離れた時に価格の目標値を計算するものです。保ち合いを形成しているわけですので×列と列が交互に何列も同じ値段のところに並ぶわけです。その並んだ列の数に転換する枠数を掛けます。ここでは3枠転換を用いていましたので3を掛ける、つまり3倍するわけです。その枠数を売買ポイントに加えて目標値とするわけです。
ということは保ち合いが長ければ長いほど、価格は大きく動くということになります。

ポイント&フィギュア

ポイント&フィギュア

「20.新値足」



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