川口一晃 基礎から学ぶテクニカル教室

「18.ボリンジャーバンド」

(1)ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に線を引くものです。以前、紹介したエンベロープに似ています。でも、エンベロープと違うのはその線の引き方です。エンベロープは移動平均線からの乖離率を決めて線を引きましたが、ボリンジャーバンドは「標準偏差」を使います。
標準偏差とはデータがその平均値からどれ位散らばっているのか(離れているのか)ということを表わします。

テストを例に説明しましょう。

テスト

AテストもBテストも平均点は同じ50点です。
ただし、Aテストの方が平均点前後の点数を取る人が多かったので、50点でのグラフの山が高くなっています。 逆にBテストの方は、同じ平均点50点でも50点前後の点数を取った人よりもよく出来た人人もいれば、極端に点数の悪かった人もいるということになるので、50点でのグラフの山はAテストに比べて低くなっています。
これをマーケット的にみるとAテストの方は移動平均線の近辺で安定的に推移している、ということになるし、Bテストの方は移動平均線よりも大きく上や下に離れた価格もあるということになります。つまり、Aテスト状態よりもBテスト状態の方がデータが散らばっているということになります。
さて、このときに平均点を中心に全体の68%データが入る範囲、Aテストであれば100人テストを受けていれば68人が入るであろうと考えられる範囲は平均点からプラスマイナス何点離れたところなのであろうか。

この平均点を中心に68%のデータが入る平均点からの距離を標準偏差といいます。
Aテストの場合は10点、Bテストの場合には20点となります。
つまり、Aテストの場合は40点から60点の間に68人の人がいるであろう、ということになるのです。この68%のデータが入る距離を1標準偏差、95%のデータが入る距離を2標準偏差と言います。この場合は単純に倍にすればいいのです。すなわち、Aテストの場合であれば10点の倍の20点、Bテストは20点の倍の40点。Aテストであれば30点から70点までの間に95人のが入り、Bテストの場合には10点から90点までの間となるのです。
マーケット的にみると、過去の値動きから標準偏差を計算すると、採用した移動平均から1標準偏差離れた範囲内に68%のデータが入るのです。2標準偏差であれば95%のデータが入るのです。
たとえば、移動平均が100円で1標準偏差が10円であれば、90円から110円までの間にデータの68%、2標準偏差の80円から120円の間には95%のデータが入っているということになります。換言すれば、過去の終値データはおおよそこの範囲内に収まっているということになります。
ということは、過去値動きの激しかった場合には標準偏差の値も大きくなるし(データが散らばります)、保ち合いのように値動きが小さいと標準偏差も小さくなります。このような標準偏差と移動平均線を組み合わせたのがボリンジャーバンドです。

ドル円 日足

ユーロ円 日足

<作成方法>

移動平均線よりも、たとえば2標準偏差離れた数値の上下2本の線を引いていくというものです。

移動平均線+1標準偏差(2標準偏差)

移動平均線から一定率を乖離させたエンベロープというテクニカル分析の話は前述しましたが、このエンベロープの場合には相場があまり動いていないときにでも常に一定率を乖離させた線、たとえば5%であれば5%上下の線が引かれている。
ところが、ボリンジャーバンドであればあまり動いていないときには変動幅が小さく、標準偏差も小さくなり、変動幅が大きく動いているときには標準偏差も大きくなるのです。

<売買ポイント>

2標準偏差というのはその中に95%のデータが入っているということを意味するのですから、価格が2標準偏差の数値、線に近づいたということは過去のデータの中では極端な数値が現れているということになります。つまり、前述したBテストでは10点か90点を取った、ということになります。よって、そろそろ逆の動き、すなわち反転するのではないか、と考えられるのです。もし、価格が上の線に近づいたのであれば「売り」を考え、下の線に近づいたのであれば「買い」を考えます。

また、保ち合いを続けた後、値幅が小さいためにボリンジャーバンドの幅が小さくなったところの2標準偏差をブレイクするような動きが出たのであれば、“新しい局面”に入るということでそこを買いに行く。売りに行くということが考えられます。

ソニー

上図、下図ともに○印で売り買いのタイミングを示しています。

ユーロドル

「17.一目均衡表(その2)」

「19.RCI」



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