川口一晃 基礎から学ぶテクニカル教室

「6.MACD」

(1)MACD

MACDは“マックD(ディ)”と読みます。どこかのハンバーガー店ではないので注意してください。
なお、このテクニカル分析は売買シグナルを出すものについては比較的精度の良いものであると筆者は考えています。
このコーナーはいろいろなテクニカル分析を紹介していくものですが、ただ、紹介だけをしていくのであれば市販されているテキストを参考にしていただくのと変わりはありません。しかし、筆者が運用業務をしていた頃の経験の中で、学んできたり、試してきたりしてきた結果を盛り込んでいくことによって読者の方々の参考になるのではないかと考えています。
ですので、こういったことから言えることは、MACDは精度の良いテクニカル分析の一つです。

<MACDの考え方>

明日の値段を考える時に10日前のデータと今日のデータとではどちらが参考になると思いますか。もっと極端に言えば1年前の100円高と昨日の100円高であればどちらの100円高が明日の相場を考える上で役に立つでしょうか。
もちろん、昨日の100円高という動きを参考に今日の動きを考える方が通常だと思います。
MACDはこの発想を移動平均に取り入れたところに特徴があるのです。
また、MACDという名前自体が移動平均の特徴を表した英語の略になっています。 Moving Average Convergence / Divergence Trading Method の頭文字をとっているのです。 訳すと“移動平均・収束・拡散 トレーディング手法”となります。
何やら、移動平均線が縮まったり、広がったりする売買法という感じに受け取れます。

さて、MACDでは指数平滑移動平均というものが使われています。
これは、直近の値にウェイトをかけ、データが古くなればなるほどウェイトは減少するというものです。単純な移動平均とは違い、n期前のデータと昨日のデータの比重が同じであることは避けられると同時にn期(日)前のデータが完全に落とされるということもないのです。

イ. 計算式
指数平滑移動平均のことをEMAと表し、短期・長期とそれぞれ計算します。 そのEMAを求める式は以下の通り。

計算式

(具体例として12日間使用)

計算式

このnにそれぞれ分析したい長短の日数の数値を入れればいいわけです。
教科書的には短期は12日、長期は26日が使われています。
αの平滑定数が直近にウェイトを掛けているのがわかりますか。
例えば、5日間のEMAであれば

計算式

当日の指数(数値)にこのαをかけますので当日の指数を2倍するわけです。
そうすることによって、1日分データが多くなるので 5日間に1日を足して 計算しているのです。

計算式

つまり、ここでの平滑移動平均は直近にデータを2倍するということなのです。

短期のEMAと長期のEMAを求めた後に MACDは以下の式で求めます。
MACD=短期EMA−長期EMA
次に、「シグナル」と言って、このMACDをさらに移動平均化したものも計算します。

式は先程の公式と同じですが、このシグナルに関しては単純平均を使ってい るケースの方が多いと思われます。 また、期間は教科書的に9日間がよく使われています。

 

MACD日経平均株価

<売買ポイント>

 

売買のタイミングにはこのMACDとシグナルのゴールデンクロス・デッドクロ スが有効とされています。
つまり、MACDの方がシグナルより早く動くので、MACDがシグナルを下から上へブレイクした時を“買いシグナル”、その反対を“売りシグナル”とするのです。

日経平均株価
豪ドル円

もう一つの見方にゼロを基点とする方法があります。
まず、MACDがシグナルを下から上にブレイクし買いシグナルを出しますが、 更にこれら2本の線がゼロの線を上回るか否かで上昇トレンドか否かを確認する方法もあります。 逆に、売りシグナルが出た後にこれら2本の線がゼロの線を下回ると下落トレンドが続くと判断したりします。

他にもMACD2というのがあります。
これは簡単な式です。
MACDからシグナルを引いただけ、もちろん、この式からはゼロはMACDとシグナルが同値ということでクロスを意味するのですが、この数値がゼロを境にゼロを下から上に突き抜けた場合を買いシグナル、上から下に突き抜けた時を売りシグナルとし、トレンドも示してくれるので MACD2を見ているだけでも参考になります。

例としてここでは日経平均とドル円、豪ドル円を出しましたが、まずまずの売買シグナルを出していると言えましょう。

「5.エンベロープ」

「7.オシレーター RSI」



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