川口一晃 基礎から学ぶテクニカル教室

「1.ローソク足」

T.株価とパターン

1.ローソク足

マーケットで一番使われている罫線の種類はローソク足と言われているものです。“ろうそくあし?”初めて聞いた人は想像しがたいと思いますが、その形を見ると“なるほど”と合点がいくはずです。
図1−1を見てください。これはローソクの絵ですが、株価の動きをこのローソクの形のように捉えるところから“ローソク足”と言われているのです。

ローソク足1

(1)記入法

では、まずその記入の仕方から説明しましょう。
日本の株式マーケット(東京)は通常午前9時から始まって(寄付“よりつき”)、11時に午前中の取引を終えます(前引け“ぜんびけ”)。午後は12時半から始まり(後場寄り“ごばより”)3時に終了します(大引け“おおびけ”)。
(時間外取引等はここでは無視してください)。
この一日の中で株価は4つの意味ある値段を持っています。
即ち、

  • 始値(その日最初に取引された株価)
  •  
  • 高値(その日取引された値段の中で一番高い株価)
  •  
  • 安値(その日取引された値段の中で一番安い株価)
  •  
  • 終値(その日最後に取引された株価

の4本です。

さて、そこでローソク足の書き方ですが、
まず、始めに始値を記入します。グラフ用紙であれば1マスに横線を入れていただきます。次に、終値を同じように記入し、始値と終値を四角で囲みます。
そして始値と終値を比較して終値の方が高い場合を「陽線」、安い場合を「陰線」といい、通常陽線は白抜き、陰線は黒く塗りつぶすのです。

ローソク足2

あとはこの陽線、陰線に高値と安値をつければよいのです。

ローソク足3

例題1−1
4月1日の4本値とローソク足を参考にしながら、4月2日のローソク足を書いてみてください。

ローソク足4

ローソク足はこのように作成していきます。
始めに見たローソク(図1−1)と同じような形をしているのが理解できたと思います。

ローソク足5

これを毎日書き加えていくことによって以下のようなグラフになるのです(図1−2)。

ローソク足6

ちなみに、毎日の4本値で日々作成するのが日足(ひあし)。
週単位、つまり、週明け月曜日の寄付(月曜日の終値を使用するケースもあります)をその週の“始値”として金曜日の終値をその週の“終値”とするのを週足(しゅうあし)といいます。
これを月単位で行なえば、月足(つきあし)となるのです。

(2)同事線

図1−2をもう一度見てみてください。株価の動きが逆になる(上昇から下降、下降から上昇)時に小さなローソク足が出ているのに気づいていただけましたか。
右のようなローソク足ですが、このような形を特に“同事線(どうじせん)”と呼んでいます。

ローソク足7

つまり、始値と終値が同じ値段の場合に書かれるものです。
この線は売りと買いの勢力が拮抗しているときに現れるといわれています。
運動会で行われる綱引きを思い出してください。真ん中の線を中心に左右で引っ張り合うわけですが、力が均衡している場合には左に行ったり右に行ったりしながら終わってみると綱の中心が真ん中の線に戻って来ているというのに同事線は似ています。よって、この同事線が高値近辺ないしは安値近辺に現れた時は今までの相場の方向と逆の方向になる可能性がある、つまり変化の兆しを表わすとされています。
このことを念頭に入れて、もう一度、図1−2を見ていただくと「なるほど」と思っていただけるのではないでしょうか。

ローソク足8

例題1−2
ある銘柄の実際の値動きです。今、勉強した同事線が上昇した後に上値の方で見られます。この株価はこの後どうなると予想できますか?考えてみてください。

ローソク足9

もちろん、“変化の兆し”を表わしている以上ここから下落する可能性もあるのだ、ということは忘れないで欲しいと思います(テクニカル分析も多方面からの分析が必要なのです)。

(3)上ひげ・下ひげ

ローソク足10

もう一つ特徴ある線を紹介しておきます。 上ひげ、下ひげと呼ばれる線です。 つまり、実体部分から高値ないしは安値の部分が大きく出ているケースをいいます。 左側のローソク足が安値近辺、右側のローソク足が高値近辺に現れた場合にはそれぞれ、今までの相場の方向と逆の方向に行く可能性のあることを示唆しているとされています(図1−3)。


ローソク足11

(4)工夫1

株式相場をみる時間に余裕のある人はローソク足を見るときに単に陽線だったのか陰線だったのかを見るのではなく、中身にも注意するとローソク足の理解が深まると考えています。と言うのは、同じ陽線であっても、イ.朝方は安く始まって引けにかけて上昇したのか ロ.朝方から高く始まったのだが途中安くなり引けに戻ったのか などその日一日がどのように値段が形成されたのかを見ておくことは株価の流れを知るのに役に立つと思うからです(図1−4)。

ローソク足12

(5)「罫線屋、罫線引き引き足を出し」

ここではローソク足の形として同事線と上ひげ・下ひげを紹介しました。他にも抱き線、はらみ線や三羽烏などいろいろな形が存在するのですが、それらは他の教科書におまかせしたいと考えています。
たくさんの銘柄のローソク足をつけているとそれらの形の典型的なパターンも出てはくるのですが、見方によってはどの形とも判断しかねる(人によって理解する形が違ってくる)場合も多く出てきます。要するに自分が実際にローソク足(罫線)をつけているとついつい自分の主観が強く入ってきて見方を誤るケースも出てきたりして、場合によっては損をするケースも出てくるわけです。
「策士策におぼれる」ということです。私はあくまで最低限、知っておくべきこと、及び押さえておいていただきたい基礎をお話したいと考えているとともに勉強を続けていくうちに他の形は皆さん自身で自分のものにしていただきたいとも考えています。また、テクニカル分析の教科書の冒頭でいろいろな形を紹介されても消化不良を起こすだけだと思います。
よって、他の形に興味ある人は他の教科書をご覧いただきたいと言っているのです。

「2.パターン」



●当社提供のレポート類について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

外貨ネクストはこちら

スプレッドセール

スプレッド縮小しました

新8通貨ペアも業界最狭水準

  Bid SP Ask
ドル円
ドル円
ユーロ円
ユーロ円
豪ドル円
豪ドル円
ユーロドル
ユーロドル

全ての通貨ペア