中岡望『世界深層レポート』

中岡望『世界深層』レポート

第15回 現実味を帯び始めたGMの倒産(2) (2008/11/26)


成功しなかった政府の救済援助

政府は「緊急経済安定化法(金融救済法)」で7000億ドルの「問題資産救済プログラム」を設置し、金融機関の不良債権の買い取りや資本注入を行っています。ビッグスリーは、この7000億ドルを使ってビッグスリーの救済を求めたのです。まずビッグスリーの幹部は民主党の指導者のナンシー・ペロシ下院議長に面談を求め、救済支援を要請します。本来なら企業寄りの共和党や政府に支援を求めるのですが、ビッグスリーは民主党に支援を要請します。民主党は選挙で大勝した後で、「雇用重視」の景気政策を打ち出していました。さらにUAWは民主党の大きな支持団体であり、ビッグスリーの倒産はUAWの労働者が失業することを意味していました。オバマ次期大統領も「自動車産業はアメリカにとって欠くことのできない産業である」と支援支持を表明、ブッシュ大統領に直接ビッグスリーを支援するように要請しています。


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